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「帰ろう。帰ればまた来られるから」

ー木村昌福ー


ジッ、🎵〜

鈴「、、ふぅー」

掛けておいたアラームが鳴った。朝だ。

大「あー、あの、先輩。昨日って、、」

鈴「ああ。夢じゃねえよ。さっさと支度しろ、行くぞ」


コンコンコン

鈴「第四十六機甲師団分隊【スズメバチ】、分隊長鈴矢、隊員大峯、入室します」

袖「お、今日は早いじゃん」

鈴「“今日は”って、、」

楽「お前ら、また騒ぎやがったらどうなるか、分かってるだろうな」

袖「うげぇ」

楽「まあいい。作戦前だ、静かにしておけ」

静かなはずの地下室で、鳴り響く機械音。

大「でっか、、、」

地下空間に広がる、巨大な機械。黒く染め上げられたそれは、大量の配管が巻きついており、異様な雰囲気を纏っていた。周りには何十人もの研究員がおり、皆機械を操作している。

伊「これが、、タイムマシンとやらですか、、」

楽「正確には、タイムマシンの中核となるクラウンの熱エネルギーを、無理やり圧縮する装置だそうだ。本来熱エネルギーの圧縮なんてことは物理的に不可能だが、どうやったんだかな」

上「陸佐はしらないんですか?」

楽「機密だそうだ。こればっかりは、俺でもどうもできん。別に、そこまでして知りたいわけでも無いしな」

今回の作戦内容もそうだが、機密、機密、機密、、どうやらこの国は隠し事が多いらしい。

袖「あの、私たちのヒトマルは何処ですか?用意してもらえるはずですが」

ヒトマルってのは、10式戦車のことだ。90年ほど前に主力戦車として配備されていた戦車で、もはや今は記念車両が一両残されているのみ、、とされているが、実際は二両で、スズメバチのためにフル改修して残されている。明らかに火力不足だが、機動性が現代戦車と比べてもかなり高く、(現代戦車が遅すぎるだけな気もするが)そこまで劣っているわけでも無いんだ。それに、俺たちの愛機として既に馴染んでしまっていて、もはや手放す気にはなれなかった。

楽「ヒトマルか、それなら既に転送装置の中だ。他の武器や食料も積んである。あとはお前たちが乗り込むだけ、、」

その時だった。

地下だと言うのに、心臓のあたりに響く轟音。波のように揺れ動く地面。明らかに攻撃を受けている!!!

楽「なんだ!おい!状況報告!!!」

無線『ミサイル攻撃を受け、ようです!!ですが、、こは攻撃を受けていま、ん!!受けた、は東京です!!』

楽「何を言ってる!!ここを何処だと思ってる!!京都だぞ!!」

そうだ!ここは京都!これだけ離れていて、ここまで揺れるはずが無い!

無線『CSICBMです!!アメ、カが、クラウン弾道ミサイルを撃ちやがった!!』

CSICBM。クラウンを爆薬にした大陸間弾道ミサイル。推進機関にもクラウンを使用し、亜光速に匹敵する速度で飛翔する!!アメリカ製の場合、太平洋を0.19秒で横断する戦略級兵器!!いくらアメリカと言えど、一発しか持っていなかったハズだが!?

袖「陸佐!!どうしますか!!」

楽「仕方ない!入り口はそこだ!スズメバチは全員乗り込め!!予定より早いが、知ったことか!!おい研究員!!起きてる奴は全員タイムマシンを動かせ!!」

鈴「全員乗ったな!!各員装備確認!!」

袖「袖染異常なし!」

伊「伊田異常なし!」

上「上根異常なし、!」

大「大峯異常なし!」

鈴「陸佐!!全員乗りました!!」

楽「稼働しろ!」

その瞬間、頭が破裂したかの如き激痛に襲われ、その場に倒れた。


最後に見たのは、陸佐の敬礼だった。





目が覚めると、そこは山の中だった。

鈴「うっ、」

まだ頭が痛い

鈴「全員いるな、状況報告」

上「10時の方向に人工物らしき物、3時の方向に街も確認」

大「京都の街じゃないですかね」

伊「おそらくそうだろうな。いくらタイムリープしたと言っても、座標がそこまでズレるとは思えない。もっとも地下にいたはずが、山の中だが」

袖「物資も無事にこっちに来たみたい。ヒトマルも、ね」

鈴「よし、楽陸佐が心配だが、作戦遂行が最優先だ。陸佐が無事なら、物資も届くだろうしな」

鈴「行くぞ、作戦開始!」

伊 袖 上 大

「「「「了解!!」」」」



30分もすれば、街に出ることができた。

だが、、

大「あの、ここほんとに京都っすか?寺が一つもないように見えるんですが、、」

鈴「こりゃ不味いかもな」

どう見ても京都では無い。寺も無ければ道が碁盤の形でも無い。排煙塔がいくつも見えることもおかしい。京都ならありえないことだ。

伊「隊長、前方に軍服の男です。降りますか?」

鈴「そうだな。よし、全員降りろ!武装は解除しておけ!」


そして、降りた途端に

軍服男 「おい!貴様らはどこの所属だ!そんな戦車見たことがないぞ!」

鈴「えー、俺は京都特殊攻撃陸戦分隊、スズメバチの分隊長、鈴矢陸軍中尉と言います」

陸佐から貰った物資の中に、偽の身分関係の物も含まれていた。これが無かったらヤバかったな。

軍服男「なに?京都?嘘をつくな!ここは福岡だぞ!」

福岡!?どれだけ離れてんだ!

伊「確かにここは福岡ですが、我々は派遣されてきたんですよ」

軍服男「ほう?ならば、なにぬねのと言ってみろ!」

伊「なにぬねの」

軍服男「天皇陛下の誕生日は!」

伊「4月29日」

軍服男「、、ふぅ、疑ってすまなかった。京都の部隊がこんな所にいるわけがないと、決めつけていたようだ。もう頭も冷えた」

伊「いえいえ、分かってもらえれば良いんですよ」

軍服男「鈴矢中尉と言ったか、申し訳なかった。目上の方に、このような態度をとってしまうなどとは、、」

鈴「構いませんよ、それで、貴方は?」

藤「私は藤田陸軍伍長、藤田で構いません!」

鈴「そうか、藤田伍長、近くの基地まで案内してくれないか?実は迷ってしまっててね〜」

基地まだ行けば、重役と話せるだろう。そう考えた俺は、基地へ案内してもらう事にした。

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