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わたしは叫んだ。
ムリムリムリ!
「無理無理無理! ぜーったい無理! 無理だよぉ! みつきちゃんと一緒じゃなきゃ、アイプリデビューなんてできっこないし!」
「そ、そんなに?」みつきちゃんは苦笑いした。
そうだよ! わたしって、本当にキンチョーしぃなんだもん。
人見知りで、不安がりで、すぐにあがっちゃって·····。
その時、学園のチャイムがなった。
いけない、もうすぐ登校時間だ。
そう思ったとたん、いつものキンチョー発作がわたしをおそった。
「うう·····。不安だよぉ。初登校キンチョーするよぉ。知らない人いっぱいだし·····」
「大丈夫だよ、ひまりちゃん」
みつきちゃんが、おでこをコツンとわたしのおでこにくっつける。
昔から、何度も、何度もわたしの背中を押してくれた、みつきちゃんのひみつのおまじない。
みつきちゃんはいつだって、わたしに勇気をくれるんだ。
「やれるよ、ひまりちゃんなら。ぜったいに」
「うん!」
ありがとう、みつきちゃん。
わたしたちは手をつないで、学校に向かって駆け出した。
一年A組。
それが、わたしたちのクラスだった。
たくさんの知らない子たちに囲まれてちょっと小さくなるわたし。
となりの席がみつきちゃんで本当に助かったぁ、と思う。
無名。