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⚠︎ATTENTION⚠︎
黒尾⇒α
研磨⇒Ω
オメガバース初心者が書いてます
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「あっ、あっ」
夕方静かな部屋に猫の鳴き声が響く
聞こえるのは鳴き声と、乱れた2人分の呼吸だけ
何も言わず、欲に身を任せて体を重ね合う。
(あれ、なんでこんなことになったんだっけ)
ぼーっとする意識の中、相手の顔を見て思う
(俺、なんでクロと…)
欲に呑まれた猫は、
ただただ快楽に溺れていく。
*
昔からよく体調を崩していた。
それは元々体が丈夫じゃないせいでもあるし、
体が薬を受け入れないせいでもあった。
第二の性っていうのは、普通10歳くらいにわかるものだけど、俺はもっと幼い頃からその性の形質が強く出てたから、検査なんてしなくとも分かってた。
Ω、それも結構フェロモンが強い。
ヒートが来る前からΩホルモンが少しずつ出て、それを抑えるために常日頃、抑制剤を飲まなきゃいけなかった。
それだけならまだしも、薬の副作用が激しく出るおかげで、頭痛やら腹痛やらに悩まされる。
数年前にヒートが来るようになってからは、ヒート期の薬は強い吐き気をも催すようになった。
だから外で遊ぶのは嫌いだった。
家だったらいつ体調を崩しても大丈夫だし。
けど初めて友達と呼べる幼なじみができて、ちょっとずつ外で遊ぶようになった。
その幼なじみは俺が寝込む度にお見舞いに来てくれたし、凝りもせず遊びに誘ってきた。
「…おい研磨、お前また顔色悪いぞ」
「別に、もうちょっとで家着くし大丈夫」
「親は?今日いんの?」
「いや、仕事」
「しゃーねーな、見舞い行ってやるよ」
「いいってば、子供じゃないんだし」
けどそれが、今日裏目に出るなんて
「おい、研磨、大丈夫か」
「クロだめ、近寄んないで」
まさか薬が効かないで、ヒートが強くでるなんて
「お前、これ、ヒート…」
αのクロを刺激するなんて
(やばい、理性とぶ…っ)
思いもしなかった。