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私
には好きな人がいます。
初めて会った時から気になっていたけど、あの人のことがもっと知りたくてたまらないんです! だけどどうしても近づけない……
だって私のことなんて全然興味なさそうだもん!! でも諦められないよ〜!!!
「えっと……この子は一体何を言っているんだ?」
お昼休みになり弁当を食べようとしていたのだが、何故か突然隣のクラスの女子生徒が現れて、僕の目の前でマシンガンのように言葉をぶつけてきた。
しかも彼女は顔を真っ赤にして今にも泣き出しそうな表情をしている。
つまりこれは告白されるというやつではないだろうか? 今まで一度もされたことがなかったんだけど、まさか初めての相手が同性になるとは思いもしなかったぞ。
それにしても彼女の勢いに押されてしまい、完全に気圧されてしまったじゃないか。
まさかあんなにもグイグイ来られるとは予想していなかったよ。
それに加えて沙耶架さんは美人だしスタイルもいいんだよね……
しかもスポーツ万能で勉強だってできるみたいだし、もう本当に非の打ち所のない完璧な女の子だよ。
でもあの子は一体何を考えているんだろうか? そもそも彼女は誰なんだろうか? もしかすると彼女も例の花病を患っている人なのか? だとしたら何故僕に話しかけてきたのか理由が全く分からなかった。
とりあえず今日はこのことについて考えてみようと思う。
さてと今日の授業が終わったことだし早速行ってみるかな。
まずは指定された場所に行ってみるとしよう。
えーっと場所は……ここで合ってるよね? 指定された場所にやってきたけど誰もいないみたいだし……間違えたかなぁ? でも一応ちゃんとした地図にも書いてあったしね。
それにこの封筒には確かに天宮さんの名前が書かれてあるんだし間違いないはず! よしっ、とりあえず待ってみよう。
数分後――
「ごめんなさい。貴方とはお付き合いできません」
放課後になり指定された場所へとやって来た沙耶架は開口一番に断りの言葉を口にした。
それを聞いた相手の少年は一瞬だけ目を見開くものの、すぐに表情を取り繕う。
恐らく予想外だったので驚いただけだと思われるが、それでも動揺している姿を見られたくないという思いがあるようだ。
この年頃の男の子というのはプライドが高いものである。
それにまだ告白しただけで振られたわけではないのだし、ここで慌てる必要などない。
むしろここからが本番といっても過言ではないくらいだ。
「――それで? お前は何をしているんだ?」
呆れた顔をしながらそう言ったのは親友である如月和真であった。
彼は今年で高校二年生になるのだが、僕と違って成績は優秀で運動神経抜群。おまけにルックスも良くて女の子にもモテまくっているリア充の中のリア充