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2件
すき。(
プライベート用だと!?
side.桃
「……っ、ん……ぅ、ッ……」
なんだこんなことになったんだろうか。
俺はただ動画の編集をしているだけなのに。
傍から見ればパソコン画面みながら赤面してちょっと喘いでる成人男性。
なんてカオス。
しかも、ヘッドホンで聴いているから、自分の声がよく聞こえて辛い。
許さない、スタッフ。そしてりういふ。
side.赤
今度出す予定の、まろと録ったR-18ボイス。
なぜかリスナーさんの要望が多く、まさかの2人で録ることになった。
そろそろ期限かなと思い担当スタッフさんに聞いたところ、
「あ、ボイスですね。実はないこさんに最終確認の編集をしてもらってるんですよ。」
という返答がきた。
あ”ー……最悪。メンバーに一番聴かれたくない。
とりあえずボイス奪還のために社長室へ向かう。
「ん?あれ?まろじゃん」
社長室のまえで立ち尽くすまろ。
まろの顔を覗き込むと、その顔は完全にソッチの、夜の顔だった。
その視線の先にはないくんの姿。
気になって覗いてみると。
「っ……ん、ぅ……ッ、はっ……っ、」
喘いでいるないくんが。
ふーん、なるほど。
「ねぇ、まろ?あれ、俺たちのボイスなんだって。」
「ほ〜ん……♡」
まろは楽しそうに口角を上げる。
たぶん俺も今同じ顔をしているだろう。
「突撃?」
「もちろん……っ♡」
俺は声を弾ませ、扉を開いた。
ないくんは、大音量で聞いているのか、集中しているのかこちらには気づいていない。
まろがヘッドホンを外し、左耳で、
俺は右耳でないくんの名前を呼ぶと、
「ふ、ぁ”……っ!?//♡」
なんてかわいく肩を揺らすないくん。
ボイスのせいで感度が上がっている様子。
「俺らのボイスで感じてたん〜?♡」
「……っや、ちが……っ、」
まろが問うと、顎クイに慣れてないのか目線をそらして口ごもるないくん。
……嫉妬して、また耳元で囁く。
「生の声で感じてよ、……ないくん♡」
「ひぅ”、……ん、”……っ♡」
また、びくびくっと肩を揺らすないくん。
かわいい。
「なぁ、ないこ?ソファ行こ?」
「……っばか、まだ仕事中……っ、//」
「ふ〜ん、仕事終わったらいいんだ……♡」
素直にならないないくんを茶化すと、顔を赤くしながらうっさい!と無理矢理部屋を突き出された。
……また、業務時間終わったら凸ろう。
「……ないこ用にボイス録らへん?」
「賛成。」
俺とまろは撮影部屋に向かった。
side.桃
あ”ーもう最悪……
見られたし……
なんでこの動画30分尺くらいあんのかなぁ……!?
まだよく分からん羞恥プレイを食らうのか……
と思いながら、動画をプライベート用ファイルにダウンロードした。