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『君の手に溶けてゆく』


⚠︎注意⚠︎

この作品には以下の内容が含まれます


死ネタ

腐表現

自殺表現

月島×山口

山口が人をザクっと殺っちゃいます


以上のことが大丈夫な心な広いお方だけ見てください!!

それでは本編へ


──────── 4 ─────────


それから僕達は家を出る前に簡単な遺書を書いた。本当に簡単で母さんと父さんとそれから兄ちゃんに1文ずつ。山口に『遺書は書かないの?』と聞いた。山口は『それじゃあ、お母さんに少しだけ書こうかな』と言ってペンを取り、書き始めた。それから2分も立たぬうちに『終わり』と言って伸びをしていた。山口は何を書いたのか、僕には知る由もなかった。


『それじゃあ行こうか』


『うん』


そっと、2枚僕と山口の遺書を机の上に重ね、あるだけの所持金を持って家を出た。

家に出たとき、空は酷く醜いくらいに晴れていた。これから死にに行くというのに。


それから家から少し遠めの駅に向かう。駅までの道のり、なんでもない話をした。部活の話、この前の単元テストの話、学校の人気の先生の噂…これからの目的のことはほとんど話していない。

ただ、本当に楽しい。毎日会っていたのに。何年も一緒に居たのに。今まで山口としてきた会話の中で1番楽しい。山口もいつもの山口に戻ったみたいに無邪気に笑っていた。はじめ家に来たときの迷っている子供のような不安そうな顔と消えそうな声はなかった。

ずっと話していたい。くだらない話をずっと。ずっと。


───駅に着いた。ここまでの道のりが本当に短かった。少し、もう少しだけ話していたかった。でも『山口と一緒に死ぬ』それが旅の目的だ。あと少しで山口と一緒に居られなくなる。だから今、一瞬一瞬を大切にする。


『どうしたのツッキー?』


『早く切符買って電車乗らないと!乗り遅れちゃう!!』


『あぁそうだね』


────電車に乗った。今の所持金で行ける1番遠いところへ。2回ほど乗り換えをしたら県境を越え、知らない海に着いた。


『山口、起きて着いたよ』


隣で寝ている山口を揺さぶって起こす。


『ん…もう着いたの…?』


……continue


あとがき

第4話!!ありがとうございます!!もう感謝!感謝でしかないっすマジで!!え?3週間くらい投稿しないって言ってた?

……そんなことは知らん。

さて、おそらく次が最終話だと思います。最後まで宜しくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

それではまた次のストーリーで会いましょう!


君の手に溶けてゆく

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