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4話
それから、私たちはますます仲良くなっていった。毎日の放課後、屋上でのひとときは私たちの心の拠り所となり、学校の授業や友達との時間もより楽しく感じられるようになった。
ある日、私が委員会が長引いて屋上に行けなかった。「佐藤くん、心配してるかな?」そう、心配していた。
私が、遅くなって家に帰ろうとすると、佐藤くんが、教室までやってきた。
「どうしたの?」私は、少しだけ期待した。「いや、なんでもない…」私は、少し期待しすぎて恥ずかしくなった。でも、少し悲しいような気もした。「じゃあ、帰ろっか。」私は、泣きそうな笑顔で答えた。
それからというもの、放課後に屋上に行っても佐藤くんの姿が現れなくなった。教室では、話してるはずの佐藤くんが私は、少し前より遠く感じてしまった。