外にレイトが現れたことで、南棟の司令部は蜂の巣をつついたような大混乱だった。
「なんで奴がここにいるんだ!?」
「おい! 伝令は出したんだろうな!?」
「もちろんです! アンヘル様が東草原で待つと伝えてあります!」
「じゃあなんであいつここにいるんだよ!?」
「知りませんよそんなこと!」
「ともかくアンヘル様に伝令を送れ!」
「待て、もしもあれが偽物だったらどうするんだ!?」
「確かに、誰も来るなと言われていることだし、命令違反だぞ!」
「でも映像送信魔法で届いた映像と外見は一致するぞ」
「落ち着け」
けだるげな、だけど低く重みのある指揮官の一言で、部下たちは硬直した。
司令室の椅子に深く腰を下ろしながら、指揮官はうまそうに紙タバコを吸いこみ、大きく吐き出した。
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