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第一話
アリスは何故此処に?
暗くて何も見えない。
冷たい風が俺の皮膚を刺してゆく。
ひとつだけわかることがある。それは今俺は知らない場所にいるということだけ。とりあえず何か行動しなければずっと此処にいることになる。恐怖感を胸に辺りに何かないか探すことにした。
「しっかし…この部屋広いな…」
そう文句を言いながら歩くこと30秒ぐらいすると何処から夕方のチャイムが鳴る。暗い部屋の中なのにまるで外にいるかのように音が大きく鼓膜に音が刺さる。うるさすぎて頭がズキズキする。どんどん痛みが増し、遂に俺は倒れた…
「ねぇ…」
「は
「ねぇっteば!」
ふっと気がつく。此処は…?
「あnaただいし”ょうブ?」
横を見るといかにも二次元のアニメーション動画から来た少女のような子がいた。にしてもすごく声が聞き取りづらい。レディに対して失礼ということはわかるが。
「アナたは…¿こkoのヒトデハnaさそウDESが…」
「えっと…俺は…」
名前を言おうとした瞬間頭に電撃が走った気がした。
「っ…!」
「ダイjyoうぶDEすか?」
「何とか…」
「ナマエがomoiダセないノデスカ、‥ァワタシのじkosyoうカイか”まだでシたネ…私の名は…」
そう言った瞬間彼女は倒れた。何が起きたのか分からない。とりあえず救助が大事だ。まずは心臓マッサージか?そう考えていると彼女は目を開けた。
「ココハドコデショウカ…」
さっきと声、喋り方が全然違う。よく見ると目が赤いと言う違いがある。こちらと目を合わせると
「生存者ヲカクニン。脳波ニ異常ヲカクニン。タダチニ救助ガ必要ト考エマス。命令。生存番号2004番歩ケマスカ。歩ケルヨウデシタラタダチニ私ニツイテキテクダサイ。」
何を言ってるのか全く分からない。生存者?脳波?全く分からない。
「2004番?ダイジョウブデスカ?脳波をカクニン。先程ヨリハ回復シテイルト思ワレマス。」
とりあえず着いてけばいいのか。彼女の後をついて行くのはいいのだが…名前が分からないから話しようもないし…どうしたら良いのだろうか。
「2004番。私ノナマエヲ知リタイノデスカ?ワカリマシタ。私の名前はAlice。生存者確認兼戦闘ヨウ人形。通称殺人マシンデス。」
Alice…何処かで聞いたことのある名前だ。
「私ノナマエハアル男性ガモチーフダソウデス。私ハテッキリ不思議ノ国ノAliceか、鏡ノ国ノAliceカトオモッテイマシタ。」
ある男性?俺は不思議の国のアリスを半分ぐらいしか読んだことがないからよく分からないが…と言うか俺は殺人鬼の後ろを歩いているのか…それに心も読めるって…やばいマシンだな…だがそれだとさっきの少女は…?
「ツキマシタ。ココガシバラクアナタガオ世話ニナル施設。通称ボート保護団体デス。」
ボート?どう言う意味なんだろうか。ここの近くに海があってボートから来ているのだろうか。Aliceが説明してくれると思っていたが返事がなく辺りを見渡すとAliceはいなかった。一体何処へ?