フリスクは周りをキョロキョロ見渡して、どうにか逃げようと思考を働かせる
「やぁ、新入りかい?」隣から声が聞こえる、隣には猫のような耳をはやし、長いしっぽをくねくね動かす、全身を毛皮で覆われた、獣人の青年モンスターが居た
フリスク「貴方は?」フリスクが戸惑いながら問いかけると、獣人はニコッと笑い答えた
「はじめまして、僕はルージュ、よろしくね」ルージュはフリスクよりも5年早くここに来たらしい、ルージュは色々教えてくれた、あの老店主には絶対逆らっては行けないこと、ここは奴隷専門店な事、しかもその中でも幼い(10〜19)までの歳の子が売られている場所なこと、沢山教えてもらった、ルージュはここでの生活、奴隷という文化がどんなものかも教えてくれた。
ルージュ「奴隷というのはね、はるか遠い昔から行われていた風習で、元々は、罪人などを、悪魔の化身だと考え、罰を与える事を指していたんだけど、いつしかこんな風習に…」
ルージュ「今では、市民の道楽の為に存在している、僕ら奴隷は市民以下の存在なんだ…」ルージュはとても辛そうな表情をしている
フリスク「大丈夫?」フリスクはルージュの少し辛そうな表情に心配している
ルージュ「あ…あぁ、大丈夫…大丈夫」
ルージュ「色々暗い話をしてしまったね、でもね、中にはいいモンスターも居るんだ!」
ルージュ「こうして売られている僕らを奴隷じゃなくて、1人のモンスターとして扱ってくれる、だから、希望は捨てないで」
フリスク「うん、わかった」
フリスク「色々教えてくれてありがとう」
ルージュ「どういたしまして」
ガチャ
扉の開く音が聞こえる
老店主「おい、飯の時間だ」老店主はパンを1つだけ牢屋に入れた
フリスクは驚いた、この牢にはルージュとフリスク2人居るのに食パンを1つだけしか出されなかった。
フリスク「…」フリスクはこれだけでは足りるはずがないと思った。
老店主「あ?なんか文句あるか!!ありがたいと思え!」老店主はフリスクを怒鳴りつける
フリスク「ご、ごめんなさい」フリスクは咄嗟に謝る
老店主「ちッ、次やったら折檻だからな」老店主はフリスクを鋭い目付きで睨みつけ、その場を後にした。
コメント
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AUかけるのがち尊敬!✨ その語彙力と文章力と表現力を下さい 老店主フリちゃんのことビビらせましたね?処す