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#陰謀
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#後宮ロマンス
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「第3騎士団長のアラン・パンタナールにジョー・アルヴィアンが来たと伝えてくれ。贈り物を持ってきたとね。」
「残念ながらパンタナール団長は多忙です。重要な打ち合わせ中でして。」
第3騎士団長の拠点は王宮の敷地内にあるが、立地がお世辞にもいいとは言えない上に、建物も老朽化している。職員も騎士も平民や下級貴族が多く、都市部の治安維持を中心に担っていて、多くの都市で見かけるが、王宮の警護を行う第1騎士団や国境警備を行う第2騎士団と比べるとどことなく地味で見下されているとも言える。アランはかつては第2騎士団にいたが、4年前に第3騎士団に異動し、2年前に第3騎士団長に就任したばかり。おそらく第3騎士団本部の受付を担当している女性職員はどうやらアランに入れ込んでいるらしくて、アランの業務を邪魔することになるが故にアルヴィアン侯爵代理を通す気はないらしい。
「だとしても彼に伝えてくれないか?ジョー・アルヴィアンがレイチェル・パンタナールと共に『贈り物』を持ってきたと伝えるだけでいいんだ。」
俺は彼女に貴族らしい、逃げ場がないとほのめかすような、笑顔でそう伝える。