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二章 神噺
13話 「神噺・壱」
これは、紀元前3世紀の、神々の話。
「くあ〜あ…眠いな〜」
僕は海魔碧、この”次元”を創造した神の一人だ。
最近の下界での不祥事にはうんざりしている。
「しょうがないよ…ここ最近は下だけじゃなく上でも不祥事が増えてきてるんだから…。」
「あ〜…あの衝撃波か…」
そう、下界で謎の衝撃波が生まれ、上界の均衛まで崩れ始めたのは、つい昨日だった。
「あんなの避けようなかったから上界にずっといたけど…そっちはなんかあった?」
「いや…でも、あの衝撃波の影響での死者は上界下界合わせ1万人を超えるらしいよ」
「まじか…下いなくてよかった。」
そもそも今は神の力も衰えてきてるから、こういうのはまっぴらごめんなのだ・。
ところで、僕とこのしょこら、あと二人創造神がいるのだが…。
「創造神が集まるのってさあ、いつだっけ?」
「あー…確か十日後の丑の刻だったと思うけど…」
「だりい…行かなくていい?」
「だめだわ」
明日の丑の刻に行われるという会議は、僕ら創造神が集まるもので、『導』の次元で行われる。
『導』の次元は、何もない荒野みたいな所だが、こういう時にはうってつけの場所なのだ。
「『導』は行方不明…うp主と僕が議論したって何にもなんねえよ…」
「お前はともかく私がいるだろ。私はちゃんと議論するぞ」
「じゃあ寝るわ。おやすみ」
僕としょこらはいつもこんな感じだ。
なんでこんな二人が同じ次元でやって行けてるのかが知れない。
といっても昔は酷かった。
ちょっと気に障っただけで大喧嘩が勃発、すぐにわが家をぶっ壊していた。
「全く昔が嘘のようだぜ。しょこらもだいぶ丸くなったよな…。」
「あ?久しぶりに一発殴っていいか?」
「ん?来てみろよ」
「チッ…おらぁ!!」
「ふごぉっ…なんてね。僕がそんな簡単にやられると思ったか?ばーか。
全く力ばっかちらつかせて僕には勝てないだから雑魚が」
…あ…これ言っちゃやばいやつ…
やばい…口が止まらない…
「…殺す…殺す…」
「まずはそのキレ症を直そうぜ?この短気野郎」
「…殺す!!」
「ンギャアアアア」
「なんだよ…」
「ごめんって…一度言い出すと止められないんだって…」
「じゃあ言うなよ」
ごもっともです。私が悪いんです。
でもやっぱり認めたくないんです。
「…認めたくないんだろ」
「ぎく」
「ツンデレが」
「…何それ」
そんな下界でも言葉聞いたことねぇぞ…あ、下界はまだ言葉生まれてないんだった。下界に興味ないからあんま気にしてなかったわ。
「ツンデレってのはね。普段ツンツン(強く当たる)してる子がデレデレしてる時のことを言うんだよ。」
「…つまりお前は僕が本当はしょこらのことが好きだと思っていると。」
「そう」
「…ざけんなぁぁぁぁ!!」
「懲りない奴め…よいっと」
「うっ!?」
うっ…やばい…
肩外された…うぅ…
「起きろ…」
「ん…おはよ…」
「お前なんで10日もぶっ通しで寝れるんだ?会合行くぞー」
「…まじか…」
僕10日も寝てたんか…。体感一晩なんだけどな…
「よっこら…いっ!」
「あっそっか…私が肩外したんだっけ…ほらこっち来い」
「…」
「ほら、戻してやっから…こいって」
「…動けないからさ…来て?」
そう言って…お願いする。
初めてのお願いだ。
「え…ウッ…涙が…」
「どーしたの?」
そう、僕は、幼児退行(肉体、精神両方)してしまったようだ。
終