テラーノベル
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消防士 💛
会社員 💜
お付き合い済み、同棲済み
side.💛
休日。
辰哉と一緒に映画鑑賞をしている時。
💜「…ひかる?」
💛『?』
💜「この映画みたいにさぁ…
…俺たちが離れ離れになったらどうする?」
そんな質問。
答えは決まっていた。
💛『…離れ離れになる気はないよ?笑』
笑顔でそう答える。
彼の耳が少し赤くなった。
💜「っ…そりゃっ、そうだけど、!////」
💜「もしもの話!」
💛『…辰哉が離れようとしても、
俺は離す気はないから。』
これが俺の本音。
どれだけ辰哉が俺を嫌おうとも忘れようとも、
俺は辰哉を愛すから。
💜「…約束だよ?わら」
💛『約束。』
そこから会話は続かず、
映画もエンドロールまで見た。
エンドロールを見たのは…俺だけだけど。
💛『…いひっ、かわいい。』
いつの間にか恋人は、俺の膝枕で寝ていた。
今日は一緒にリビングで寝ようか。
side.💜
6時。
💜「うー、」
ゆっくりと目を覚ます。
照は…出勤しちゃったかな。
いってらっしゃい って、言いたいのに。
早く起きられない俺じゃ無理だね…。
💜「ひかる…」
呼んでもそこにいない彼に声をかける。
部屋には自分の声だけが響いていた。
俺も準備してすぐ、家を出た。
眠い中、頑張って電車のつり革に掴まる。
痴漢とか疑われないように、
つり革は両手で掴むのだ。
前に照に教えてもらった撃退方法。わら
イヤホンで好きな曲を聴きながら、コンビニで昼食を買って、鼻歌を唄いながら会社まで歩いた。
🩷〚おはよー!!!!〛
💜「ん、 おはよー」
オフィスに入って、
1番最初に迎えてくれるのは、同僚の佐久間。
💜「今日も元気そうでよかった。笑」
🩷〚ったりめぇよーっ!笑笑〛
💙《…お前らうるさい、俺6連勤3徹目だから。》
💙《頭痛い…。》
🤍‹2ヶ月前から仕事溜めてたのは
翔太先輩ですよ!笑›
そこへ後輩のラウールと同僚の翔太が。
💜「みんなおはよ。わら」
こうして、俺の朝は始まった。
22時。
💙《zzZ…》
机にうつぶせになっている翔太を見る。
あちゃー、流石に4徹はキツかったか。わら
俺は彼に彼の上着をかけ、彼のものだった仕事を持つ。
そして自身の机まで向かった。
もう会社には、俺と翔太しかのこっていない。
💜「…照、お仕事終わったかなぁ、」
俺はそんなことを呟きながら、
アイスコーヒーを啜った。
そしてデスクワークに、真剣に取り組んだ。
💜「やっと終わった!!疲れたぁっ!」
俺はパソコンを閉じた。
翔太が起きる気配はない。
俺は翔太の恋人に電話をかけた。
💜「…もしもし。」
❤️«…翔太のこと?»
💜「そ。3徹してて流石に寝ちゃってさぁ。」
💜「駅前まで俺がおぶってくから
持って帰ってくれない?わら」
❤️«駅前まで運ばせていいの?»
💜「だって舘さん疲れてるじゃん。
俺まだ1徹もしてないし。」
❤️«…ありがとう。»
💜「じゃああとで。」
俺はそう言って、電話を切った。
💜「…はぁ。疲れた。」
正直なところ、もう眠たくてしかたがない。
翔太をおぶる体力すらのこっていない。
それでも人助けはいつでもしていたかった。
消防士の、照、みたいに。
…なんて、綺麗事すぎてかっこ悪いかな。
❤️«本当にありがとう。ごめんね、翔太が。»
💜「んーん。
今度翔太にコーヒー奢ってもらうから
大丈夫。舘さんこそ、俺は彼らに笑顔で手を振った。
舘さんが見えなくなった時、
俺の営業スマイルは役割を終えた。
口角が途端に下がる。
瞼も下がりそうで、ついでに目眩もしてきた。
💜「死因過労死はダサいなぁ…笑」
…寝れば治るかな、
なんて浅はかな考えで、俺は家まで向かった。
家の前の交差点。
治安が悪いここは、
たくさんの酔っ払いが伏せていた。
俺はゆっくり歩く。
足を踏み外さないように。
目眩に負けないように。
下を向いて歩いていたのが悪かった。
キーッ、と、急ブレーキの音がする。
💜「…え?」
前を見れば、大きな黒いクルマが、
俺の視界を塞いでいた。
side.💛
🖤〘今日も疲れましたね。〙
💛『だな。』
仕事終わり。
毎日ここで、15分ほど目黒と話していた。
💛『あ、そーいやさ…』
ブーッ ブーッ
スマホが鳴る。
💛『…ごめん。電話。』
🖤〘どうぞ。〙
俺はそう告げて、廊下に出た。
🧡〝てっ、照兄よね!!?〟
💛『康二…?』
これはふっかの番号のはず。
なんで…?
🧡〝ふっ…ふっかさんがぁっ!!!!〟
🧡〝俺の家の前で、
轢き逃げされとって…!!〟
💛『…は?』
轢き逃げ…?
ふっか、が?
🧡〝救急車呼んだんやけど、
あと5分かかるって言われて…!〟
🧡〝下半身あらへんから、ぁっ、〟
🧡〝その間もッ、血ぃ、ずっと出とって…っ〟
🧡〝どないすりゃええか…っ、
わからへんくて、っ〟
康二が泣いているのがすぐにわかる。
💛『…とりあえず向かうから、っ』
俺は電話を切った。
部屋に入って、すぐに帰る準備をする。
🖤〘岩本君…?〙
💛『ごめん!目黒!また明日…っ』
俺は康二の家まで、一直線に全力で走った。
💛『はっ…はっ…』
🧡〝照兄!〟
もうすでに、救急車は到着している。
ものすごい血の香り。
辰哉の下半身“だけ”が道路に転がっていた。
完全に切り離されている。
💛『…っ!!!』
🧡〝救急車、はよ乗って!〟
困惑している暇もなく、俺は康二に手を引かれ、救急車に乗り込んだ。
病院についてすぐ、
辰哉は集中治療室へ運ばれた。
廊下で2人、やっとの思いで息をする。
漂うのは、重い雰囲気だけだった。
💛『…康二。』
💛『ありがとう。救急車も、
俺への連絡も、全部…。』
康二は泣きながら嗚咽し、
声が出ないようだった。
救急車の中の、下半身がないはずの辰哉は、
自分の血を浴びながらも安らかに眠っていた。
それが苦しくて、仕方がなかった。
康二は明日早いということで、
早めに帰らせた。
…俺の泣き顔を見せたくなかったのもある。
暫くして、集中治療室から医者が出てきた。
思わず立ち上がる。
💛『辰哉は!?』
[…一命は取り留めましたが、
それも不幸中の幸いです、]
[まず、下半身の縫合が不可能でした…
よって車椅子生活になってくるかと。]
それくらいならいい。
辰哉が生きているなら。どうってことない。
[そして…]
[…記憶の断片を失った可能性があります。
後頭部への傷が想像以上に深く、
海馬まで到達しておりまして、]
💛『…!』
俺は言葉を失った。
声が、出ない。
[…麻酔から醒めるまで、
6時間ほどかかるので、]
[明日の朝8時…お待ちしております。]
では、と言って医者は去る。
俺はそこから10分間ほど、
動くことができなかった。
家にやっと帰る。
ずっと不安が、頭の中でぐるぐるしてる。
今日は寝れないや。
俺は先に目黒に、
明日の仕事を休むことを伝えた。
そしてスマホを閉じ、
…現実から目を背けるように眠った。
朝起きる。
時刻は5時。
いつも起きる時間だ。
それでもいつもと違った。
いつも腕の中で眠るあの恋人が、
いるはずのそこにいなかった。
それだけで、胸が締め付けられた。
早朝ランニングを済ませ、やっと午前7時。
早くてもいいかな、なんて思って、
俺は辰哉のいる病院へと足を運んだ。
受付を済ませ、すぐに通してもらう。
💛『!!!』
病室にいる彼は、起きていて。
💛『辰哉!!!!』
思わず駆け寄った。
💜「んははっ、照じゃん。わら」
覚え…てる、
たったそれだけで涙で視界が滲む。
💜「お見舞い来てくれたのー?」
💜「って言っても、
俺もなんでここにいるか
わかんないけどさぁ。笑笑」
💛『…辰哉、っ、
よかっ、った…っ』
泣きに耐える。少しダサかったかな。
次に辰哉から出た一言は、俺の精神を削った。
💜「…辰哉呼びして、どーしたの?わら」
💜「ふっか、っていつも言うじゃん」
…へっ、?
辰哉って呼んで、って、
前、言われて…
医者の言葉が反響する。
「記憶の断片を失った可能性があります」
💛『…断、片。』
パズルのピースが繋がる。
今の辰哉は、俺という存在は覚えている。
だけど…
俺と恋人だという事実は、覚えていない。
俺の視界が大きく揺れた。
💛『…っ、』
立ち尽くす俺を前に、ふっかは眉をひそめて言った。
💜「ぇ…なんか、、ごめんね、?」
💜「照が名前呼んでくれんの、
逆に慣れなくて、」
俺はふと思い出して、涙を止める。
『…辰哉が離れようとしても、
俺は離す気はないから。』
「…約束だよ?わら」
『約束。』
あの約束を交わした。
だから。
💛『…ううん、なんでもないよ、“ふっか”。』
もしふっかが、俺との関係を忘れていたとしても。
💜「そっかぁ、笑」
俺はずっとずっと、辰哉を離さない。
今は片想いでいい。
絶対に、振り向かせてみせる。
💛『…明日も来るね。』
💜「ありがと!!!」
何度だって、また貴方と愛し合える日が来るまで。
fin.
コメント
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轢き逃げした奴うちが轢いときました😉
えええ😭 ふっかさぁん😭
ひぃ〜💛⬇️ でもふっか💜お大事にして… っちゅうか、轢いたやつマジ◯る(# ゚Д゚)
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