テラーノベル
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高校3年 💛💜
side.💜
💛『お前さ、ほんと変わんないよな』
💜「何が?」
放課後の教室で2人。
窓際の席で、俺はコンビニで買ったアイスを食べながら彼を見る。
💛『いや。昔からずっと、俺の隣にいるなって』
💜「そりゃ親友だからね」
そう言うと、彼は少しだけ目を伏せて笑った。
💛『…そっか』
💜「何その顔、笑」
💛『別に。』
急に立ち上がって、俺の方へ歩き出したと思えば、照は俺のアイスを勝手に頬張った。
💜「へっ、あ!?」
💛『うま』
💜「ねぇっ、それ俺の!!!」
💛『親友なんだし分けろよ笑』
💜「意味わかんない!わら」
笑いながら取り返そうとすると、
彼はアイスを持ったまま逃げる。
身長差的に、俺の手は目的地へ届かない。
💜「ちょっ、おま!返せよーっ、」
💛『んー、無理』
💜「ほんと最低!笑笑」
教室中に笑い声が響く。
くだらない。
いつもこんな感じ。
中学の頃から一緒で、
喧嘩もしたし、仲直りもした。
ゆーて、喧嘩は1回か2回。
泣いているところも、落ち込んでいるところも、全部知っている。
俺だけが泣き虫で、照がよく慰めてくれてたのも覚えてる。
こんなアイスの奪い合いでさえ、人生のうちの1回か2回に入る喧嘩の原因だったこともある。
照は最後の一口を食べ終えた。
💜「あ…」
💛『…奢ってやるから。許せ。』
頭を撫でられる。
💜「…っ、」
少し、嬉しいと思ってしまう自分がいた。
なぜかなんて、わからない。
急に手を引かれた。
💛『…帰るぞ。』
やっと俺らは、帰り路に着いた。
💛『…なあ』
帰り道。
照が急に真面目な声を出した。
💜「何?」
💛『もし俺に彼女できたら、どうする?』
💜「え?」
俺は質問の意味がわからなかった。
別に…照が好きならいいんじゃないかな。
そんな言葉も、喉の奥で支えた。
理由は、またもやわからない。
💛『…ごめん。困らせた。忘れてくれ。』
彼は前を向いたまま、
少しだけ寂しそうに笑った。
💛『あー、彼女欲しい?』
先程までの気まずさを塗り替えるように、
彼は早口で言う。
💜「んー…」
俺は真面目に答えた。
💜「…彼女いなくても、いい。」
💜「照いるから寂しくないし。笑」
そう答えると、照は軽く顔をしかめた。
💛『…ほんっと、
そういうところだよな、お前。』
少し苛立ったように彼は声を上げた。
💜「…っ、ごめ、」
💛『謝んな。…なんでもないから。』
俺は照に顔を向け、後ろ向きで歩いた。
💜「…今度ゲーセン行こうね。」
💛『約束する。』
💜「どこのゲーセンがいい?」
💜「あ!あそことかど…う、」
そんな会話をしているとき、
俺の足が段差で宙に浮いた。
💜「へッ…?」
💛『っ、危ない!!』
目をつむったが、痛みの衝撃は来なかった。
目をゆっくり開ける。
そこには、心配そうに俺を見つめる照がいた。
💛『…大丈夫か?』
体制的には、姫抱きの状態。
俺の心臓は破裂しそうなほど
大きな音を立てる。
💜「〜っ、////」
なんで…?
💜「大丈…夫、///」
💛『…ならよかった。』
夕焼けの道を、二人で歩く。
いつも通り、肩が触れるくらい近くて。
でも、今日はなぜか少しだけ遠く感じた。
💜「ねえ」
💛『ん?』
💜「…俺らって、ずっと親友、?」
彼は少し黙った。
それから、いつもの笑顔で答えた。
💛『…うん。』
💛『お前の隣は…俺の指定席だから。』
だけどその声は、
いつもより少しだけ優しかった。
💜「…俺も。」
💜「誰かに譲らないでね…。」
もう俺の家の前。
今日は別れるのが、少し惜しかった。
💜「送ってくれてありがと。」
💛『…家隣だし。』
💜「それでも1mは違うじゃん笑」
💛『たったの1m。』
💜「たったじゃない。俺にとっては重要なの。」
そう言えば、照はフッと笑みを零す。
そんな顔も、好きだ。
💜「…え?」
好き…?照のこと…が?
💛『?』
💛『どうした?』
そう言って、顔を近づけて俺の顔を凝視する。
💜「っ、////」
💜「大丈夫、!///」
💛『そ…そうか。』
💜「照!また明日っ…///」
💛『…また明日。』
俺は急いで、家の中に入った。
俺はよく考えた。
なんで照に撫でられて嬉しかったのか。
なんで手を引かれて耳が赤くなったのか。
なんで照に「もし俺に彼女できたら、どうする?」と聞かれた時、「幸せにね」って、肯定ができなかったのか。
なんで転んでエスコートされただけで、
心臓が高鳴ったのか。
なんであの時…
―照のことを好き、と思ったのか。
💜「…好き。照が、ずっと。」
布団の中でそう呟く。
誰にも届かない、俺だけの世界。
とっくのとうに、俺は照に狂わされてた。
布団の中で、俺はひたすらに涙を零した。
この時俺は、
“親友”のという席の苦しさを知った。
親友って、ほんとにずるい。
一番近くにいるのに。
一番大切なのに。
「好き」って言いたい。
こんな俺のことでも認めてほしい。
…だけど、言えない。
「好き」と言った瞬間、
今までの全部が終わってしまいそうだから。
fin.
22時くらいにside.💛だします!
コメント
7件
心臓がギュンッてなった!! ふっか💜が悩んでおる…
💛sideも見れるって嬉しい☺️こーゆー設定大好き💕安心感しかない‼️
指定席って、かっこええなぁ…!!
junp_Sn-Fk.
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