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#ちぐちゃん主人公
あさぎ tigulove
7,237
#AMPTAK×COLORS
遥菜
52
ぷちしらま🐧🪿
377
第10話 「それでも離れたくない」
夜の《Nocturne》。
あの話のあと、空気はずっと変なままだった。
壊れてるのに、完全には壊れてない。
その中途半端が一番きつい。
prとtgは、また向かい合っていた。
でも今日は違う。
逃げていない。
避けてもいない。
ただ、緊張だけが残っている。
「なぁ」
prが先に言う。
tgが顔を上げる。
「うん」
prは少し間を置く。
いつもみたいに即答できない。
「俺さ」
「お前のこと、ちゃんと考えたことある」
tgの目が揺れる。
prは続ける。
「誰にでも優しいとか」
「そういうの、最初はどうでもよかった」
「でも」
一度止まる。
喉が詰まる。
「お前が笑ってるの見ると、ムカつく」
tgが小さく息を吸う。
prは視線を逸らさない。
「他のやつと近いのも」
「普通に話してんのも」
「全部、気になって仕方ねぇ」
沈黙。
「でもそれがさ」
prは少し笑う。
苦い笑い。
「好きってやつなんだろ」
tgの指が少し動く。
prは続ける。
「俺も、わかんねぇ」
「ちゃんとしたことは言えねぇ」
「でも」
一歩だけ近づく。
「離れたいとも思ってねぇ」
その距離で止まる。
tgは、何も言わない。
でも目は逸らさない。
「……俺も」
tgがようやく言う。
「ずっとわかんないままだった」
「prちゃんのこと」
一瞬笑う。
でも今度はちゃんとした笑い。
「でもさ」
「離れたくないってのは、ずっと同じ」
沈黙。
prは小さく息を吐く。
「それでいいのかよ」
tgは少しだけ首を傾ける。
「よくわかんないけど」
「ダメだったら、その時考えればいいんじゃない?」
その言葉で、prの中の何かが少し落ちる。
――ああ、こいつはこういうやつだ。
不安でも、曖昧でも、 それでも隣にいようとするやつ。
prは目を伏せる。
「……ほんと、面倒だな」
tgは笑う。
「うん」
「でもさ」
一歩近づく。
今度はtgの方から。
「それでもいいでしょ」
prは一瞬だけ止まる。
そして、ゆっくり言う。
「……ああ」
その一言で終わりだった。
でも終わりじゃない。
崩壊は終わったんじゃない。
形が変わっただけ。
エピローグ
「両片想い崩壊中」
《Nocturne》は今日も開いている。
prとtgは、普通に働いている。
距離はまだ完璧じゃない。
言葉もまだ足りない。
でも――
前みたいに壊れそうではない。
前より、少しだけ近い。
「prちゃん、これどこ?」
「そこ」
「どこ〜?」
「そこだって」
「え〜?」
いつものやり取り。
でも少しだけ違う。
たぶんこれはまだ恋の途中で、
まだまだ未完成で、
ずっと不器用なまま。
それでも二人は同じ場所にいる。
壊れかけて、 壊れて、 それでも残ったものの上で。
――両片想い崩壊中。
第2章 END
コメント
4件
こんなハッピーエンドもあったんだね!!よかった〜
え!ハピエン(?)なのか?でも最高ですね!ぐへへ((キモい
ハピエンやぁん……