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#K-T
#CREATIVE BASE
#人狼
K-Takasaka
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#K-Takasaka
誰かが倒れる音がした。
ドンッ――!
その音は、船内全体に響き渡った。
「今の音、どこから?」
リリカが青ざめる。
「医務室の方向だ」
レオンが答えた。
「誰かが倒れたなら、すぐに確認しないと!」
セイジが走り出そうとする。
しかし、マサカゲが腕をつかんだ。
「待て。今、船内にはK-Tの姿をした何者かがいる」
「でも、誰かが倒れたんだぞ!」
「だからこそ、罠の可能性がある」
マサカゲは通路の先を睨んだ。
「犯人は、音で私たちを誘導しようとしている」
「じゃあ、誰も助けに行かないの?」
メバルが不安そうに尋ねた。
K-Tは黙ったまま、自分の端末を見ていた。
画面には、先ほどから同じ表示が出ている。
シェイプシフターを確認。
「Kさん……」
メバルが彼を見上げる。
「モニターに映っていたの、本当にKさんじゃないんですか?」
「違う」
K-Tは即答した。
「俺はここにいた」
「でも、映像の中の人もKさんに見えたよ」
カキが言う。
「服も、体格も、歩き方もそっくりだった」
「シェイプシフターなら、姿だけでなく動きも真似できる可能性がある」
アオノが説明する。
「声や癖まで再現できるかは分からない」
「じゃあ、Kさんを見分ける方法は?」
メバルが尋ねる。
K-Tは一瞬だけ考えた。
「俺に質問しろ」
「質問?」
「本人しか知らないことを聞けばいい」
「でも、Kさんって秘密が多いじゃん」
カキが口を挟む。
「逆に、何を聞いても答えられないんじゃないか?」
「余計なことを言うな」
K-Tが睨む。
そのとき、船内のスピーカーから声が響いた。
「助けて!」
女性の声だった。
メバルが反応する。
「今の、ノアの声?」
「違う」
アオノが首を横に振った。
「ノアは追放された。声が再生された可能性がある」
「でも、本当に誰かが助けを求めているかもしれないよ!」
リリカが言う。
「犯人は、私たちが迷うことを分かっている」
ルイが冷静に指摘する。
「声、映像、警報。すべて偽装できる」
「じゃあ、何を信じればいいんだよ!」
カキが叫んだ。
「目で見たものも、耳で聞いたものも信じられないなら、ゲームにならないだろ!」
「最初から、そういうゲームなんだ」
マサカゲが答える。
「だからこそ、記録と証言を組み合わせる」
一行は、医務室へ向かうことにした。
ただし、全員でまとまって移動する。
K-Tは先頭に立ち、メバルがそのすぐ後ろに続いた。
「Kさん、少し離れて歩いてください」
メバルが言う。
「なぜだ」
「もし、Kさんの姿をした犯人が前から来たら、見分けられなくなるから」
「俺を疑っているのか」
「疑ってます」
メバルは真剣な顔で答えた。
「でも、本物だとも思ってます」
K-Tはしばらく黙った。
「……矛盾している」
「人狼ゲームだから仕方ないです」
カキが後ろから言った。
「メバル、今のちょっとかっこいいぞ」
「カキは黙って前を見て」
「はい」
カキは素直に前を向いた。
医務室の扉は開いていた。
中に入ると、床にレオンが倒れていた。
「レオン!」
セイジが駆け寄る。
「動かない」
メバルが膝をつき、レオンの肩に触れる。
しかし、レオンの体は急に煙のように揺らいだ。
次の瞬間、床に倒れていたレオンの姿が消えた。
代わりに、白い布で作られた人形が転がっている。
「ダミーだ!」
アオノが叫ぶ。
「犯人は死体があるように見せかけた」
「じゃあ、さっきの音も偽物?」
リリカが周囲を見回す。
「そうだろう」
ルイが人形を調べる。
「内部に音響装置がある。倒れた音も、助けを求める声も、この装置から出していた」
カキが人形を持ち上げた。
「うわっ、軽い! これなら俺でも作れそう」
「作るな」
マサカゲが即座に止める。
医務室の壁にあるモニターが点滅した。
そこに、短い映像が表示される。
K-Tの姿をした人物が、医務室へ入ってくる。
その人物は、周囲を確認したあと、ベッドの下からダミー人形を取り出していた。
「犯人は、医務室に先回りしていた」
アオノが言った。
「でも、さっきまで全員一緒にいたよね?」
リリカが困惑する。
「一緒にいたのは、全員が同じ場所にいたとは限らない」
ルイが答える。
「映像の時間を確認する」
アオノが端末に接続する。
映像の隅に、時刻が表示された。
「この映像は、さっき撮影されたものじゃない」
「いつの映像?」
メバルが尋ねる。
「通信障害が始まる前だ」
アオノの声が低くなる。
「つまり、犯人は通信障害が起きる前から、医務室にダミーを準備していた」
マサカゲが考え込む。
「なら、犯人は最初から私たちを誘導する計画を立てていたことになる」
「計画的な犯人だな」
レオンが、医務室の奥から立ち上がった。
「レオン!?」
セイジが飛び上がる。
「生きてたのかよ!」
「最初から倒れていない。物音が聞こえたから、隠れて様子を見ていた」
レオンはベッドの陰から出てきた。
「犯人は、K-Tの姿をしていた」
部屋の空気が再び固まる。
「顔は見えた?」
マサカゲが尋ねる。
「はっきりとは見ていない。ただ、右肩のあたりに特徴があった」
K-Tが顔を上げる。
「右肩?」
「お前の服は、右肩から袖が少し破れている」
レオンはK-Tを見る。
「映像の人物にも、同じ破れ方があった」
カキが不安そうに言った。
「じゃあ、やっぱりKさんがシェイプシフターなのか?」
「待って」
メバルがK-Tの服を確認する。
「Kさんの右肩の破れ方と、映像の人の破れ方が違います」
「違う?」
「Kさんの服は、外側に糸が出ています。でも映像の人は、内側に黒い線があった」
アオノが映像を拡大する。
確かに、映像の人物の右肩には、K-Tとは異なる小さな傷があった。
「衣服まで完全には再現できていない」
アオノが言う。
「シェイプシフターは姿をコピーできても、細部までは再現できない可能性がある」
「それなら、Kさんは本物?」
メバルが尋ねた。
「現時点では、そう判断するしかない」
マサカゲが答える。
K-Tは、映像を見つめていた。
「この犯人は、俺の姿を使っている」
「何か心当たりは?」
ルイが尋ねる。
「ない」
「本当に?」
「ない」
K-Tは短く答えた。
そのとき、カキが医務室の壁を指差した。
「なあ、あれ見ろよ」
壁には、黒い文字が浮かび上がっていた。
次は、本物を消す。
メバルの顔から血の気が引く。
「本物を消すって……誰を?」
直後、K-Tの端末が赤く点滅した。
同時に、医務室の扉が閉まる。
カチャン。
「全員、動くな」
K-Tが言う。
しかし、扉の向こうから、もう一つの声が聞こえた。
「全員、動くな」
K-Tとまったく同じ声だった。
メバルはゆっくり振り返る。
医務室の奥に、もう一人のK-Tが立っていた。
本物のK-Tと同じ服。
同じ姿。
ただし、その右肩だけが不自然に歪んでいた。
二人のK-Tが、同時に口を開く。
「俺が本物だ」
医務室に、緊張した沈黙が広がった。
そして、二人のK-Tのうち一人が、静かに笑った。
コメント
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おおっ、第5話読了!これめっちゃ不気味でゾクゾクしたわ…。メバルが“疑ってます”って言い切ったシーン、ちゃんと人狼やってて良かったし、服の破れ方で本物を見極めた細かい推理も好き。でもラストの“もう一人のK-T”出現と笑い声はガチで鳥肌立った。どっちが本物か全然分かんないし、続きが気になりすぎる🔥