テラーノベル
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とうとう定期試験本番の日となった。
もう準備は万端と言っても過言ではない。
が、少しは不安もある。
「柔、どうや?自信の方は」
「ない訳では無い…けど、ちょっと不安かなぁ」
「そうかぁ…でも、勉強頑張ってたし大丈夫やって!」
「努力は裏切らへん!後は全力を尽くすだけや!」
「そうだね。頑張るよ」
舜と会話をしたおかげで、少しは緊張が取れたかもしれない。
さっきより心が落ち着いた気がする。
“後は全力を尽くすだけ”…。そうだ。今までの自分の努力を信じてテストに立ち向かおう。
「では、テスト配るので、これからは私語厳禁でお願いします。」
目の前にテスト用紙が配られる。
これからはこの目の前の敵に全力を注ぐだけだ。
待っててね。舜。絶対ご褒美もらうから――。
「終わった〜!!」
4日間にもわたる長い戦いが今、幕を閉じた。
「山中ぁ…俺もうダメかもしれない…」
「え?まじ?」
「なんかお前余裕そうだな…」
「んー…意外と?」
「裏切り者がぁぁ…」
前の席に座っている望月くんは相当自信が無いらしい。
まあ、この人3日前まで遊んでたしな…。
早く帰って、テストの疲れを取ろうと思いながら靴を履き替えていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「柔〜!どうやった?テストは」
「意外とできたかも?」
「おぉ!やっぱり頑張ってたしな!」
「良かったやん!」
「まあ、結果返って来ない限りは分からないけどね」
「でもでも、手応えあったんやろ?」
「一応ね」
俺本人なのかと言いたくなるくらい舜は俺の手応えが良かった事を喜んでくれている。
可愛い。本当に可愛い。
「そういえば、もし6割いってたら何もらうかもう決めてるん?」
「え?んー…」
「内緒」
俺は口に人差し指を当てて少しニヤッとする。
「えっ!?なんでなん!」
ぷんすかしている舜を横目に学校の外へと歩き出す。
「ちょっ…!柔!待ってやぁ〜!!」
採点日明け、テスト返しの日の放課後――。
俺は早速舜に結果を報告するため、屋上へと呼び出した。
「柔〜!」
俺のもとへ駆け寄ってくる舜。
その姿を見ると思わず口元が緩んでしまう。
「で、結果は!?どうだったん!? 」
「…実は…」
俺は返された答案用紙を舜に見えるように掲げた。
「化学72点!?」
「すごいやん!柔!!」
「ね?絶対取るって言ったでしょ?」
「じゃあ、宣言通りご褒美やな」
「何がいいか決まっとるん?」
もちろん。何をご褒美にしてもらうかは、舜に宣言された時から決まっていた。
ご褒美と言われたら物を思い浮かべるだろうが、今回は物じゃない。そう――。
「うん。最初からずっと決めてた」
「舜。」
「ん?」
「俺と付き合ってください。」
コメント
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ああ、第4話読み終わりました!テスト勉強を頑張る柔くん、そしてそれを応援する舜くんのやりとりがすごく温かくて、ほっこりしましたね。「努力は裏切らへん」って言葉、じんわり響きました。そして最後の告白———「俺と付き合ってください」って、ご褒美をそう持ってくるか!って思わずにやけました。テストの結果以上に、柔くんの想いが伝わってくる素敵なラストでした✨
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