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地雷↪︎
放課後の教室。
窓の外、夕焼けが差し込んで、机の上に長い影が伸びていた。
「おーい、たっつん!帰ろ!」
教室のドアを勢いよく開けたじゃぱぱ。
その明るい声が、茜色の空気を切り裂く。
黒板の前でノートを閉じていたたっつんが振り返る。
「お前、また大声出して。クラスの奴らビビるやろ」
「いいじゃん!たっつんの耳に届かなかったら意味ないし!」
「……ほんま、うるさいやっちゃな」
たっつんは小さく笑う。その笑顔を見た瞬間、
じゃぱぱの胸の奥で何かがじわりと熱くなった。
「ねぇ、たっつん」
「ん?」
「前の学校、どんなとこだった?」
唐突な質問に、たっつんは一瞬だけ目を伏せる。
「……うるさいやつばっかやったで。けど、楽しかった」
「そっか……今は?」
「さぁな。でも……」
たっつんの横顔を夕陽が照らす。
「お前とおると、ちょっと楽しいわ」
「なっ……なにそれ、急に!」
「ははっ。照れんなって」
「照れてないし!!」
二人の笑い声が響く。
誰もいない教室に、心地よい静寂が残った。
「ねぇ、たっつん」
「ん?」
「俺、もっとお前のこと知りたい」
たっつんは少し驚いたように目を丸くして、
それから穏やかに笑う。
「ほな、明日も一緒に帰ろか」
その瞬間、窓の外にやわらかな緑の光がゆらめいた。
それは“心の色”_じゃぱぱの中に宿る、
まっすぐで優しい想いの色だった。