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二人の「初デート」からしばらく経ったある日の授業。クラスの図工の時間に先生が「思い出のアルバムを作りましょう」という課題を出した。その言葉を聞いた瞬間、イレブンとセーニャはお互いに視線を交わし、どこか照れくさい気持ちになった。
「私たちもアルバム作るんですね」セーニャは小さく呟くように言った。
「うん、そうだね。きっと楽しいアルバムが作れるよ」イレブンは笑顔で答えた。その笑顔にセーニャは思わず心が温かくなった。二人は一緒にアルバムを作ることを楽しみにし始めていた。
放課後、二人は約束通り、図書室に行って材料を集めることにした。色紙やシール、ペンを探しながら、セーニャは「イレブンくん、私たちの思い出をいっぱい詰め込んだアルバムを作りたいです」と言った。
イレブンはその言葉に頷きながら「うん、僕も。たくさんの思い出を形にしていこう」と微笑み、セーニャの肩に軽く手を置いた。その仕草に、セーニャは少し照れくさい気持ちになったが、すぐにアルバム作りに集中することにした。
アルバムの最初のページには、二人で公園に行った日の写真が貼られていた。セーニャが嬉しそうに笑っている顔、イレブンが彼女を優しく見守る姿が写っている。次のページには学校の遠足の日、クラスのみんなと一緒に写った写真が並んでいる。二人の顔には、自然と笑顔が溢れていた。
「こんなに素敵な思い出ができたんですね」セーニャはしみじみと言った。彼女はページをめくりながら、ひとつひとつの思い出に心を込めてアルバムに貼り付けていった。
イレブンもそんな彼女の姿に微笑んで、「これからも、ずっとこうやって思い出を作っていこうね」と言った。その言葉に、セーニャは心から嬉しそうに頷き、アルバムを閉じた。
「私、イレブンくんとの思い出、ずっと大切にしていきます」とセーニャは真剣に言った。イレブンはその言葉に静かに答えた。
「僕もだよ。セーニャちゃん、君と過ごす時間は本当に大切だよ。」
二人は再びお互いに微笑み合い、アルバム作りを続けながら、これからもっとたくさんの思い出を作ろうと心に誓った。