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#普通
野々さくら
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ありあ
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しかし、待てど暮らせど、茜アクションを起こさない。
静かな屋上に一瞬だけ沈黙が流れる。
それを不審に思った焔垂が恐る恐る目を開くと──
「あ!」
目の前には、口元を緩めてニヤニヤと笑う茜が立っていた。
「あれれぇ〜?おかし〜ぞ〜?」
わざとらしく首を傾げながら、茜は焔垂を覗き込む。
「急に目なんか閉じてどうしちゃったの〜?」
さらに悪戯っぽい笑みを浮かべ、追い打ちをかける。
「まさか私がキスしてくれるかも〜♡
とか期待しちゃった感じ?」
「お、お前なぁ!!」
顔を真っ赤にした焔垂が言い返そうとした、その瞬間だった。
「俺はてっきり──」
最後まで言わせる気はなかった。
茜は灯垂の言葉を遮るように、そっと唇を重ねる。
焔垂は突然の出来事に思考が真っ白になる。
「あ、茜・・・」
唇を離した茜は照れ隠しをするように微笑み、小さく呟いた。
「今日だけ特別・・・ね♬」
「な、何が特別だよ、ガラポンの 残念賞レベルだろ」
混乱から立ち直れない焔垂は照れ隠しで言う。
しかしその一言で、空気は一変した。
「はぁ? 何それ!本気で言ってる訳?」
「あ、いや、今のは」
言い訳を口にするより早く、茜の腕が焔垂の首へ回る。
ぎゅっと締め上げられ、焔垂は慌てて声を上げた。
「あ、ごめん、ごめんって!」
「ぜったい許さないから」
茜はさらに力を込める。
「このまま締め落としてやる〜」
「だから悪かったって!」
屋上には、焔垂の情けない悲鳴と茜の怒った声がしばらく響き続けた。
◇ ◇ ◇
その頃、校舎の階段では信愛とさくらが二人の様子を眺めていた。
「なんか二人、良い感じだね」
信愛が微笑むと、さくらも頷く。
「茜は彼氏持ちになるも時間の問題かな〜・・」
「ふふふ、確かに」
羨ましそうにため息をついたさくらは、ぽつりと漏らした。
「はぁ〜・・・私も彼氏欲しいなぁ〜」
「私も〜・・・」
しばし沈黙が流れたあと、さくらはぱっと表情を明るくする。
「よし! リア充は放っておいて」
悪戯っぽく笑いながら信愛へ手を差し出した。
「二人で寂しくス◯バでも行きますか」
信愛もくすりと笑い、その手を取る。
「そうしよう♬」
友達以上恋人未満の2人と、友達以上の恋人募集中の2人。
それぞれの青春は、今日も賑やかに過ぎていくのだった。
コメント
1件
うわあああっっ!茜ちゃんまさかの逆キス暴走族すぎるでしょ!!😭💕💕「今日だけ特別ね♬」の余裕っぷりから急に首絞め展開にスイッチするところ、ギャップ萌えが尊すぎて卒業できん、、、❤️🔥 そして信愛さくらペアの「ス◯バ行きますか」の流れ、完全に共犯ムーブじゃんか!笑 リア充観測隊結成おめでとう!この屋上の空気感、もうずっと見てたいよ〜!次回も絶対読むからね×××さん!!🌷✨