テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぷりっつ視点 『挨拶だけ』の再会前夜
夜。
家のリビングは、いつもより音が少ない。
テレビはついてるのに、誰も見ていない。
【あっと】「……明日、駅前だ」
【けちゃ】「挨拶、だけ」
【まぜ太】「近づかない。止まらない」
【ぷりっつ】「……俺、声出ないかも」
【ちぐさ】「それでも、大丈夫」
沈黙。
【あっと】「“会える”じゃない。
“見かける”だけ」
全員、うなずく。
それぞれ、スマホを見て、閉じる。
(期待しない)
(失敗しない)
(戻そうとしない)
同じ決意を、言葉にしないまま共有する。
ぷりっつ視点 再会当日:言葉は一言だけ
駅前。 人の流れの中。
先に気づいたのは、俺だった。
【ぷりっつ】「……!」
あっきぃは、青髪と赤髪の人の間にいる。
立ち止まらない。でも、一瞬目が合う。
【あっと】「……あっきぃ」
声は、普通。
呼び止めない。
あっきぃは、歩幅を変えずに、少しだけ顔を向ける。
【あっきぃ】「……おはよう」
それだけ。
すれ違う。
誰も、振り返らない。
【けちゃ】「……言えたね」
【まぜ太】「一言で、十分」
【ぷりっつ】「……生きてた」
【ちぐさ】「うん」
駅の雑音に、溶けていく。
あっきぃ視点 再会後の心の余韻
少し歩いてから、足が止まる。
【ころん】「……行ける?」
【あっきぃ】「……うん」
胸は、ざわついてる。
でも、崩れない。
(怒鳴られなかった)
(引き止められなかった)
(責められなかった)
ただの、挨拶。
【莉犬】「顔、明るいよ」
【あっきぃ】「……大丈夫」
少しして、息が整う。
(……怖くなかった)
思い出す声。
【あっと】「……あっきぃ」
名前だけ。
それが、 今までで一番、
重くなかった。
夜。
部屋で、スマホを見る。
通知は、ない。
(……来ないのも、守られてる)
ベッドに横になって、天井を見る。
【あっきぃ】「……一言で、平気だった」
胸の奥に、
小さな余韻が残る。
それは懐かしさじゃない。
後悔でもない。
(……次が、あってもいい)
そう思えたこと自体が、
俺にとっての確かな前進だった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!