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(え、は、蛍くん?!)
日向と離れた後、ふと後ろを見ると何故か遠くから蛍くんがこちらを見ていた。
(なんでこっち見てるのかな?とりあえず話しかけてみよう)
私は早歩きで蛍くんに向かっていった。
『蛍くん。どうしたの?』
「…なんでもない。」
『日向と話してる時もここにいたの?』
「別にあなたには関係ないデショ」
うーん、冷たい。今日はなんだか疲れたし、粘るのはやめとこう。
『じゃあね!また明日。』
私が歩き出そうと後ろを向くと、蛍くんが口を開いた。
「あいつと仲いいの?」
「オレンジ髪のちっこいやつ。」
『いや、さっき初めて話した!』
「ふーん…あっそ」
蛍くんは話終わるとさっさと歩き出してしまった。
(…なんでそんなこと聞いたんかなー)
私は疑問に思いつつも家に帰った。
ご飯を食べて勉強をした。でも部活は思いつかなかった。
悩みきった私は、日向に言われたことを思い出していた。
「バレー部入ってくんない?」
(でも、バレーまじでわからない…。)
📱<ピコン>
(友達からメッセージ…)
<いまバレー世界大会やってるからちょっと見てみて!>
(この子中学でもバレー大好きだったよなー)
私は懐かしい気持ちになってテレビをつけた。
ちょうど日本が試合をしているところだ。
(やっぱり、私にはよく分からない。)
とても速くコート内をボールが飛び交っているのを目で追うことしか出来なかった。
あの人、すごいジャンプ力…。身長は小さそうだけど、どんどん点数を増やしている。
(かっこいー、なー…)
(私も生で見てみたいなー、)
『………よし!決めた!』
私はペンを持って部活希望の紙を机の上に置いた。
私は書いている間、日向の言葉に答えを出していた。
「バレー部入ってくんない?」
『…うん!』
<続く> NEXT▶♡20