テラーノベル
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#そのじん
ma
91
さっさと完結させたくて、更新頻度は高めになると思います。
【あらすじ】
オークションに行き、3億で❤️を買った🤍。食事をしながら、商品として出るまでの間にあった壮絶な過去を知り、❤️に温もりを伝えると心に誓った🤍なのであった。
今回は3か月後の話
❤️視点
そうやってご主人様は何も知らない俺に色んなことを教えてくれた。
食べ物、食べ方、きれいな景色、感情等……
気がつくと、ご主人様と出会ってから3か月経っとった。色んなことにも慣れて、でも、1つだけ問題があって……
まだご主人様と1回もしたことないねん。
あの日、ご主人様は『好きな人とする』って言ってくれた。やっとその意味も分かり始めた今日この頃、俺は、すっかり、ご主人様のことが好きになってしもうたんさ。
優しく笑いかけてくれるところ、綺麗好きなところ、意外にも少し抜けてるところ。何より、こんな俺を拾ってくれたこと。気がついたら目で追っとった。
でもな、ご主人様は俺のことを弟のようにしか思ってないねん。
『舜は弟みたいにかわいいな〜』
何時か、頭をわしゃわしゃと撫でられながら言われた言葉。それにな――――――
『……ふっ……くっ、、、ぅっ!』
ある日、ご主人様が一人でする所を目撃してもうてん。手伝いに行こうかと思っとった時にな、、
『……はぁ……好き、なんだよなぁ……』
果てた後、自分が出したものを受け止めた手の平を見ながら言った、ご主人様の言葉が頭にこびり付いて離れないんや……
ご主人様には好きな人がおるみたい……
俺の予想な?多分“よっしー”って人やと思うんよ。ご主人からそんなに人の名前聞かんけどな、唯一よく聞く名前がその人なんよ。
あーあ、こんな時、はやちゃんやだいちゃんがおつたらなぁ……
てか、元気かなぁ……
そんなことは置いといて。
俺ができることって言えば、もう、ご主人の近くにおることだけなんよな。俺はただの弟で、それ以上にも以下にもなれんし……それに、俺の前ではそういうん、見してくれんのや。やから、応援すらできんのよな……
「どうしたの?舜。考え事?」
「あ、ご主人。いや、ちゃいますけど……」
あぁ、今日もかっこいいなぁ……こんな人に思われてて、よっしーって人いいなぁ……
ちなみに俺は、ここの使用人とご主人以外会ったことない。何故か合わせてくれないのだ。
多分、俺の生まれが生まれだから、恥ずかしくて出せないんだと思う。
だから、俺はこの屋敷の中と庭しか行ったことない。
「ちょっとこれから出かけてくるね」
「分かりました。何時頃帰るんですか?」
「うーん、、1時間くらいかな?いい子で待っててね」
そう言って頭をわしゃわしゃと撫でる。その体温が嬉しくて、離れると寂しくて、、、もっとして欲しいなって、つい欲張ってしまう。
「……行ってらっしゃい」
1人になってもうた。ちなみに、使用人になりたいと何度か言ったのだが、その度に、“舜はここで遊んでたらいいの”と言われ、自由にさせてもらっている。自分の部屋も充てがわれたが、寝るのは依然としてご主人のベッドだ。だから最近少ししんどくて……
好きな人に抱きしめられて寝て、何とも思わないわけないやろ?
3か月前に比べて、なんて贅沢な悩みをもっとんやろって思うよ。でも、人間、贅沢なもんで、幸せが手に入れば手に入るほど、欲張りになっていくもんなんや……
ご主人の体温が微かに残る頭にそっと手を当てる。
出会った時から変わらず、温かい。何しに行ったんやろ……そんなん、知らんでええことなのに、気になって仕方ない。
ここ最近、出かけることも多いし、もしかしたら好きな人に会いに行っとんかもしれんなぁ……ここには俺がおるし、連れ込めんもんなぁ……
何度か、ベッドを分ける提案もしたことがある。それこそ、好きな人がいることに気づいてからも何度も。
でも、その度に断られた。一人で寝る生活には、もう戻れんらしい……それなら、その彼女と寝ればいいのに……俺は……まぁ、また戻らなあかんかもなぁ……あの地獄に……
ええんよ。ご主人が幸せならそれで。俺に幸せを与えてくれたご主人には、幸せになってもらわなあかんからな。3か月だって、俺にはかけがえのないものだった。この3か月の幸せを胸に頑張れる気がするもん。
いや、、嘘かもしれん……
暇やし、自分の部屋から本をもってベッドに寝転ぶ。
ご主人には怒られるけど、ここで読んどったら、ご主人の匂いを感じられて幸せになるんや。
ペラと、紙をめくる音が響く。
「ええなぁ……」
ぽろっと出た感想。今読んでいるのは恋愛小説で、紆余曲折あり、2人がゴールインしたとこなんや。
ちなみに、文字はほとんど読めんかったけど、ご主人が教えてくれて、読めるようになったんよ。本っておもろくてな、俺の知らん世界をたくさん教えてくれるんや。
このストーリーって、ヒロインが男性だったとしても成り立つんかな……俺が女やったらご主人に告白、できたんかな……
「……好きです……つ、付き合ってくださぃ……」
1人なのに恥ずかしくて詰まるし、語尾が小さくなるしで、だめだめやん……笑
言えたらええなぁ……でも、言って今の関係が崩れるくらいなら、今のまま、ご主人の近くにおれた方がええわ……
「……ふッ、、はァ……」
布団からご主人の匂いがすることも相まって、変な気分になる。
今日みたいに、ご主人が出かけた時に処理している。これでも性奴隷の出なのだから、何時でもご主人を満たせることができるよう、準備をしているのだ。
……まぁ、1度も許してくれなかったが……
――――まだ、帰ってこんよな……?
ズボンを降ろして出てきたものを握る。適当に上下すると先走りが出てくるので、それを指に絡めて後孔に指をもっていく。
布団からご主人の匂いが香るが、なんだか物足りない。それはそうだ。だってここでご主人の香りがする時は、ご主人に包まれている時なのだから。
「ん……、はぁ……ぁ……ぅぅ……」
覚束無い足取りで向かったのは部屋に置いてあったタオル。珍しく使ってそのままにされとってな……
ベッドに戻り、タオルで鼻を覆い、ご主人の香りを胸いっぱいに満たす。タオルの感触がなんとなく人肌に似ていた。
「じ、じゅ、た、ろぉ、さまぁ……」
名前を呟いて、頭の中では、ご主人に好きにされる妄想をして。そして、果てた。
名前、、な?前まで名前で読んどったけど、今は“ご主人”にしとんよ。恥ずかしいとかじゃなくてな、名前を呼んだら、気持ちが溢れそうになるんよ……一人でする時は、家におらんから、声に出しても問題ないんやけど、、、
これはあくまで奴隷の名残でしてること。そう言い聞かせないと、、この気持ちから目を逸らさないと、、この行為が惨めに感じてしまう……
はぁ……好きな人がおるって、言ってくれたらなぁ……託けて、できるのになぁ……
…………うわっ、、俺最低やん……人の恋心に漬け込むとか何考えとんねん……
――――そんな最低な人間、おらん方がええんやない?
片付けをしながらふと、そんな思いが頭をよぎる。
そうやん。だって俺がおるから連れ込めんのやろ?ご主人は優しいから俺に“出てけ”なんて言えるわけないやん。でも、俺が自分からおらんくなったら全て解決するやん?それやったら、、な?
「俺が出るしか、ないよな……」
口に出すと、途端に寂しく感じてしまう。
たった3か月、されど3か月。あの奴隷時代の10分の1にも満たない期間だが、何よりも濃い時間を過ごした。またあの地獄に戻るかもと思うと、涙が溢れそうになるが、自分の事ばかり考えてもいられない。
「ここを出る……まずは何を……」
「そんなこと、絶対にさせないから。」
したらいいのだろうと言葉が出る前に聞こえたのは、自分が思いを巡らせていた人物だった。
コメント
2件
続きが気になりすぎます😭 ブクマ、フォロー、いいね失礼します!
読み終わって「あー!」ってなりました。ラストの「そんなこと、絶対にさせないから」で全部持っていかれましたね。舜くんの「ご主人の幸せが第一」って自己犠牲の覚悟と、でも本当は側にいたいって気持ちの揺れが切なくて。一人で処理しながら「最低やん」って自分を責めるところも、不器用な健気さが伝わってきました。ご主人の方がどう思ってるのか、続きが気になります。