朝6時。完全に朝日は昇っていて
部屋を明るく照らしていた。
ピンポーン
甲高い音に体が跳ねる。誰かと思い玄関に行き
ドアを開けるとそこには今にも泣き出しそうなジェシーが居た
よく見ると体は汗ばんでいて髪の毛もいつものサラサラではなく
グシャグシャだった。そして服も乱れている。
まるで別人の様なジェシーが目の前に居た。
髙地 「な、なんだよ…。」
今更、謝りに来たのか…?
ジェシー 「ごめん、ほんとにごめん…」
泣き出しそうな声でそう言って俺の事を突然抱きしめてきた
髙地 「ジェシー、、?」
ジェシー 「……」
❤side
俺は無我夢中で走っていた。走った先に着いたのは
昨日まで一緒に居たこーちの家。
寝てなくてなにも食べていない俺には朝日の光がキツくて
今にも倒れそうな所だった。
こーち、助けてよ…。
いや、待てよ。俺はなぜ外にいるのか、それはこーちを悲しませたから
浮気と同じような理由でこーちに追い出されたから
それなのに、また家に戻っていいのか、、
俺は来た道を戻った。このまま野垂れ死のうか…。
でも、、せめて死ぬ前にこーちの姿が見たい
そう思うといつの間にか玄関のチャイムを押していた
数秒経って出てきたのは愛してるこーちだった
俺は嬉しくて、失礼だとは分かっていたがこーちの事を抱き締めた
その後の記憶は俺にはない
💛side
抱き締めてもなにも発しないジェシー。
顔を覗き込むと昨日まで見ていたあの綺麗な寝顔が見えた
寝てないのかな…。とりあえずベッドにジェシーを運んだ
ベッドで寝てるジェシーはいつもと変わらない可愛らしい寝顔で
思わず笑ってしまった。
ジェシー 「んぁ、、?」
髙地 「おはよ、ジェシー。」
ジェシー 「え、、こーち、?」
覚えてないのかよ…笑
髙地 「とりあえずご飯食べてよ。作ったし」
リビングに迎え入れて、いつもの食卓に着く
昨日まで一緒に食べていたのに、ジェシーは涙を流しながら
”美味しいね”って言ってくれた。
俺はまだジェシーが好きだ。
この笑った顔が見たかった
でも…ジェシーはもう、俺の事は好きじゃないのかな、、?
ジェシー 「こーち、、話したいことがある」
別れ話?それとも新たな彼女さんの話?
ジェシー 「あの…女の事こーちにちゃんと伝える。」
髙地 「うん、、」
ジェシー 「あの女は俺のーーーーーー。」
……To be continued
コメント
1件
幸せでいてくれ…お願いだから…