💜 × 💚 ( 💚 右 )
深澤 サイド .
阿「ふっかーーっ!」
可愛い笑顔で走ってくるのは、
俺が大好きな阿部ちゃん。
深「ん!阿部ちゃーん!」
俺はずっと、阿部ちゃんのことが好きだ。
けど、それはまだ言えずにいる。
言ったら、この関係が崩れそうで怖い。
阿「ふっか、どうしたの?笑」
「俺の顔に、何か付いてる?」
深「ん〜〜?」
「大丈夫、付いてないよ?わら」
阿「それなら良かった、」
ずっと言えなかったけど、
ずっと阿部ちゃんが好きで、
実は佐久間とか目黒に嫉妬してる。
深「..阿部ちゃんって、
ホント佐久間とかと仲良いよねーー。」
阿「ん、そう?笑」
「みんなと仲良くしてるつもりだよ?」
深「へぇ、そうなんだ?わら」
こう言うけど、
阿部ちゃんが佐久間の事を
好きなのは、すぐ分かる。
明らかに佐久間に対しては、
甘いし、優しいし、より可愛い。
阿「佐久間ーっ、!」
佐「んにゃっ?阿部ちゃーんっ!」
阿「えへへ、」
佐「にゃ、阿部ちゃん服可愛い!」
阿「っ、ほんとっ、?」
佐「うんっ!すっごい似合ってるよ!」
阿「嬉しい、なっ、」
恋に恋する乙女みたいになる阿部ちゃん。
そんな阿部ちゃん、俺には見せてくれない。
佐久間にだけ、いつも佐久間だけ。
深「..なんで、俺には、」
「…俺には見せてくれないの、?」
ただのメンバーだから、ただの同期だから、
それだったらまだ分かるのに。
俺達はただの友達な関係じゃない。
阿「ぁ”♡たつやぁ”♡」
深「かわいーね、亮平♡」
そう、セフレだ。
ただのメンバーだったら、
まだ俺の気持ちも抑えれたのに、
2人で俺の家で飲んだ日、
俺は阿部ちゃんと体を重ねた。
俺の名前を呼ぶ阿部ちゃんが、
俺の瞳に映る阿部ちゃんは、
俺だけを目に映してる。
なのに、ベットから離れたら、
全部が佐久間になる。
深「阿部ちゃんってさ、」
「なんでそんな佐久間好きなの?わら」
阿「えっ、、」
「…なんで、だろ、」
顔を真っ赤にして俯く。
自分で聞いたくせに、聞いた事を後悔する。
俺だって、阿部ちゃんの事を好きな理由なんて、
言いきれない。だって、理由なんてない。
好きなんだから。
分かってるはずなのに。
分かってたはずなのに。
深「…最後にチャンス、ちょうだい、」
俺はこれで諦める。
最後だから許して欲しい。
俺は少し震える手で、
阿部ちゃんに電話をした。
深「…あべちゃん、」
阿「…んー?ふっか、どうしたのっ?」
甘くて優しい声。
俺の物にはならないのは、わかってる。
深「…今から、会えない、?」
阿「…ん、会える。」
「…家で、いいの、?」
深「うん、家来てほしい、」
阿「分かった、すぐ行くね…?」
電話を切って、服を着替える。
俺の最後のチャンス。
これ以上、阿部ちゃんを傷付けない為に。
ピンポーン 。
深「…はーいっ、!」
阿「…ふっか、来たよっ、」
深「いらっしゃい、入って?」
阿「うん、お邪魔します。」
深「…阿部ちゃん、映画観る?」
阿「映画?うん、観る!」
「何がいいかなー、
ふっかの家って色々あるよねっ!」
深「んは、あるよー?わら」
「懐かしいやつも、あるし…わら」
阿「時間あるし、
SnowManの歴史振り返っちゃいますか!笑」
深「あは、だね?わら」
阿部ちゃんは、
見たいのを選んで、ディスクを入れる。
阿部ちゃんが選んだのは、
2012年の"滝沢歌舞伎"
深「んは、めっちゃ懐くない?わら」
阿「やっぱ、振り返るなら最初からでしょ!笑」
深「あは、まぁね?わら」
「阿部ちゃん、ポップコーンいる?」
阿「いるーっ!」
深「今日は飲んじゃうか!」
阿「だねっ!」
しばらくした後、
阿部ちゃんは酔っ払って、寝ちゃった。
深「…んふ、かわい、」
優しく頬を撫でる。
深「…好きだよ、阿部ちゃん、」
可愛い阿部ちゃんを見ながら、俺は涙を流した。
阿「…んん、」
深「…阿部ちゃん、」
阿「…おはよ、ふっか、」
深「…おはよ、阿部ちゃん、」
阿「んん、俺どれくらい寝ちゃった、?」
深「あのさ、阿部ちゃん..」
俺は深く息を吸って、阿部ちゃんに伝えた。
深「もうやめよっか、セフレ。」
阿「…え、」
「…あぁ、うん、」
深「…俺、阿部ちゃんの事、」
「好きだったんだよね、」
阿「…え、?」
深「…過去形だよ?わら」
「今はもう、何にも、」
言葉を出そうにも上手く出せない。
涙で滲んで、阿部ちゃんの顔がぼやけて見える。
深「っ、ごめ、ごめんね…、」
阿「…ふっか、」
深「大丈夫、すぐ泣き止むから..、」
「ごめんね?俺らしくないよね、わら」
阿「…泣きたい時はいっぱい泣きな、?」
阿部ちゃんは、優しく俺の頭を撫でてくれる。
暖かい手が、より涙を出させる。
深「っ、あべ..ちゃん、」
阿「..ありがとう、嬉しいよ、」
「好きでいてくれたんだよね、すごい嬉しい、」
深「っ、」
阿「…けど、俺じゃ、
ふっかの事、幸せにできないよ、」
深「…、、」
阿「…ふっかには、もっといい人いるから、」
「..ね?ふっか、これ以上、
俺の事で苦しまなくていいんだよ..?」
その一言が、どれだけ俺の事を考えてくれてるのか、すぐ分かったから、俺はまた泣いた。
阿部ちゃんは、俺の事もこんなに考えてくれてる。だから阿部ちゃんは、すごく優しいし傷付きやすいんだ。
深「ありがとう、あべちゃん、」
「…これで忘れるから、最後に..」
俺は優しく口付けした。
これで俺の長年の片思いは幕を閉じた。
けれど、後悔なんてしてない。
阿部ちゃんとは、これからも仲良くできる。
これからも、阿部ちゃんのそばには居れる。
阿「…ふっか、」
深「阿部ちゃん、ありがとね?」
「…それと、頑張って!」
阿「っ、うんっ、!」
俺たちは、イケナイ関係から
大親友になった。
頑張ってね、阿部ちゃん。
俺は、阿部ちゃんと佐久間の恋を
ずっと応援してるよ。
阿部ちゃんと佐久間の大親友だから。
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ふ っ か さ ん は 、好 き な 人 の 恋 を 応 援 す る と 思 う ん で す よ ね 、 優 男 ふ っ か だ か ら 、 書 き な が ら 、 「 ふ っ か さ ん 、 イ ケ メ ン か よ 、 」っ て な っ て ま し た 。 笑
や っ ぱ 、 あ べ ふ か さ ん す き だ わ 、
… 。
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