コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
それから1週間。。
ありさからLINEは来なかった。
逢沢もとっさにLINEを聞いたものの、なんて送ったらいいか分からずにいた。
ありさの事を考えていたら、時間は深夜の4時を指していた。
灰皿には、タバコの吸い殻の山が出来ていて、吸い殻を捨てようとした時、ライ〜ンとLINEが来た。ありさからだった。
~LINE~
まだ起きてる?
起きてるよー
まだ起きてるなら一緒に朝日を見に行かない?
~LINE~
俺らは最寄り駅で待ち合わせをした。
駅は始発の電車が走り、電気が光々(こうこう)としていた。
逢沢は車の中で待つ事にした。
この日は風が強く、外の空気がひんやりしていた。
ありさは歩いていて、こちらに気づくのが分かった。逢沢は、ありさを車に乗せた。
車を海辺まで走らせる。
ありさ「私、好きな人と朝日を見るのが夢だったの」
逢沢「好きな人?俺が?」
ありさ「初めて逢った時に言ったじゃん。とおるが好きな人かも知れないって」
逢沢「あ、え?あれ、ほんとだったの?」
ありさ「そうだよ。今頃分かったの?笑」
逢沢は、動揺を隠しきれなかった。
車を海辺近くの駐車場に止め、ふたりは海辺に向かう。
逢沢は、スマホで、時計を見ると5時36分になっていた。
朝日が顔を出し、海はオレンジ色に染まる。
ありさ「あーキレイ!!寒い中来てよかったね。」
逢沢「あー息が凍りそうだよ。でもキレイだな。」
朝日がふたりを照らす。
ありさ「ちょっとこっち来て。目つぶって」
逢沢「なに?なに?」
そう言うとありさは逢沢にキスをした。
ありさ「朝日をバックに好きな人とキスがしたかったの。」
逢沢は、顔を真っ赤にして
逢沢「え?え?今なにが起きたの?」
これが、逢沢にとってファーストキスだった。
ありさ「ね~付き合おっか?」
逢沢「あ、あ、ありがとう?」
ありさ「こちらこそありがとう。」
つづく