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それから1週間。。

ありさからLINEは来なかった。

逢沢もとっさにLINEを聞いたものの、なんて送ったらいいか分からずにいた。

ありさの事を考えていたら、時間は深夜の4時を指していた。

灰皿には、タバコの吸い殻の山が出来ていて、吸い殻を捨てようとした時、ライ〜ンとLINEが来た。ありさからだった。

~LINE~

まだ起きてる?

起きてるよー

まだ起きてるなら一緒に朝日を見に行かない?

~LINE~

俺らは最寄り駅で待ち合わせをした。

駅は始発の電車が走り、電気が光々(こうこう)としていた。

逢沢は車の中で待つ事にした。

この日は風が強く、外の空気がひんやりしていた。

ありさは歩いていて、こちらに気づくのが分かった。逢沢は、ありさを車に乗せた。

車を海辺まで走らせる。

ありさ「私、好きな人と朝日を見るのが夢だったの」

逢沢「好きな人?俺が?」

ありさ「初めて逢った時に言ったじゃん。とおるが好きな人かも知れないって」

逢沢「あ、え?あれ、ほんとだったの?」

ありさ「そうだよ。今頃分かったの?笑」

逢沢は、動揺を隠しきれなかった。

車を海辺近くの駐車場に止め、ふたりは海辺に向かう。

逢沢は、スマホで、時計を見ると5時36分になっていた。

朝日が顔を出し、海はオレンジ色に染まる。

ありさ「あーキレイ!!寒い中来てよかったね。」

逢沢「あー息が凍りそうだよ。でもキレイだな。」

朝日がふたりを照らす。

ありさ「ちょっとこっち来て。目つぶって」

逢沢「なに?なに?」

そう言うとありさは逢沢にキスをした。

ありさ「朝日をバックに好きな人とキスがしたかったの。」

逢沢は、顔を真っ赤にして

逢沢「え?え?今なにが起きたの?」

これが、逢沢にとってファーストキスだった。

ありさ「ね~付き合おっか?」

逢沢「あ、あ、ありがとう?」

ありさ「こちらこそありがとう。」

つづく

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