はっ、はっ、はっ
グサっ
「ゔっ」
「そこまでだよ。食べてやる。」
人は死ぬとき、走馬灯のようなものを見ることがあるんだったっけ。今となっては どうでも良い。お母さん、お母さん、最期にもう一回だけ、会いたかったな。お父さん、私を森の中に捨てたお父さん。首に生まれつき変な痕がついていたからって、森に捨てやがった。ああ、まだ死にたくないな。「大丈夫か」へ?誰?
「大丈夫かと聞いているんだ」
「大丈夫、です」そういうと、その男の人ホッとしたようだった。
「それじゃあ、一緒に来てくれないか?」
「どういうことですか?まず、あなたの名前はなんですか?」
「お前の首のアザについて、興味を持った方がいる。俺の名前は影月 青。鬼殺隊だ。」
私の壮絶な毎日と、鬼殺隊として生きることは、ここから始まったのだ。
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