テラーノベル
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――深夜。
誰もいないリビング。
愛空は一人、座っている。
愛空「……」
スマホを見て、消して、また見る。
(帰る場所、あるのに)
(帰れない)
(ここにいていいのかも分かんない)
愛空「……はぁ」
胸が、じわじわ重い。
大きく崩れるわけじゃない。
でも、ずっと沈んでいく感じ。
愛空「……なんなんだろ、これ」
――その時。
ふと、思い出す。
高良の声。
蓮の優しさ。
樹里の笑い方。
愛空「……」
全部、中途半端。
全部、ちゃんとできてない。
愛空「……無理」(小さく)
――そのまま、膝を抱える。
涙は出ない。
でも。
(このままじゃダメな気がする)
それだけは、はっきり分かる。
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