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「お願いだ。性奴隷ならおれがなる。その代わりモスペリオを解放してやってくれないか」 「ほう、おまえが? おまえが弟以上に余を満足させられたら弟の解放を考えてやってもいいぞ」
「ただ、おれには妻が……」
「不倫したくないと言いたいわけか。それなら心配無用。マコティー!」
「はっ」
「第一王子の妻を今すぐ殺してこい」
「はっ」
マコティーはすぐに任務を実行するためにアスルの妻子のもとへ向かった。
「おまえの妻がいなくなれば不倫にならないからな」
「この悪魔め!」
「口の悪い男だ。弟以上に厳しく調教してやろう。明日にはおまえも弟のように無言で涙を流すだけの人形になっているはずだ。余は魔王だが、性奴隷の調教師としてもなかなかの腕前だとすぐにおまえは知ることになる」
その後余は兄弟二人とも性奴隷として飼い慣らすことに成功したが、第二王子討伐に出発する頃には飽きてしまったので、結局二人とも殺してしまった。余はほぼすべての面において完璧な魔王であるが、飽きっぽいのが玉に瑕だ。
弟のモスペリオには殺す直前に転生魔法をかけた。死んでもどこかで転生できるわけだから、全員は殺さないという約束は破っていないとうそぶきながら――
あれ、もしかして余は瑠奈と同類、いやむしろ瑠奈以下なのでは……?
転生前のエピソードを思い出し、そう思わずにいられなかった。
でもパパには余は一切危害を加えていない。隠れて不倫を続け大好きなパパをせせら笑うばかりか、パパの命まで奪おうとした瑠奈と立花恭平の二人には無慈悲な制裁を実行する。
そう決意するやいなや、余は漆黒の闇のような深い眠りに落ちた。