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comi
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桃紫 さく🌸
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ゆゆ

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コーヒーが飲めません🥛
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もう、泣いたわ……。仁人の「対等な仲間でいたかった」って台詞がめっちゃ刺さった。ずっと一人で抱えてきた重圧がひしひし伝わってきて胸が締め付けられた。でもそこに勇斗の「相棒だよ」が優しくて、ちゃんと受け止めてくれる関係性にグッときた。αの本能を抑えて仁人を守ろうとする勇斗の選択、めっちゃ好きだわ。この二人の絆、これからどう変わっていくんだろう……続きが気になりすぎる🔥
仁人の部屋のドアを開け、勇斗は彼を滑り込ませるようにして中に入り、すぐに鍵を閉めた。
パタン、と完全に閉ざされた空間。
その瞬間、外の空気に辛うじて霧散していた仁人のフェロモンが、一気に狭い玄関に充満した。
💛「ハァ、っ、あ……」
仁人は靴を脱ぐ気力さえ残っていないのか、玄関の壁に背中を預けたまま、ずるずると床に崩れ落ちた。
完全に、ヒート(発情期)の初期症状だ。
オメガの体温が異常に上昇し、思考は霧に包まれ、本能がαを求めて疼き出す。
仁人は自分の体を抱きしめるように腕を回し、必死に理性を繋ぎ止めようと奥歯を噛み締めていた。
その唇からは、微かに血が滲んでいる。
🩷「仁人……」
勇斗はゆっくりと膝を突き、目の前で震える相棒を見つめた。
手が届く距離。
そこから放たれる匂いは、優性αである勇斗の脳を激しく揺さぶる。
「捕まえろ」「組み敷け」「自分のモノだと刻み込め」
――頭の中で、野生のαの本能がけたたましく警報を鳴らしていた。
自分のものが下着の奥で硬くなっていくのが分かる。
だが、勇斗は必死でそれを抑え込んだ。
ここで本能に身を任せたら、自分は仁人を深く傷つけるだけの獣になってしまう。
🩷「……いつからだ?」
勇斗の低い声が、静かな玄関に響く。
🩷「いつから、オメガだったんだよ」
仁人は拒絶するように顔を伏せたまま、肩を大きく上下させていた。
しかし、勇斗のまっすぐな視線から逃れられないと悟ったのか、消え入りそうな声で、ぽつり、ぽつりと溢し始めた。
💛「……高校、生のとき……。デビューが決まった、すぐ後、に……」
🩷「じゃあ、ずっと隠してたのか? M!LKとして活動してる間、ずっと?」
💛「そうだよ……! 悪かったね、騙してて……っ!」
仁人は弾かれたように顔を上げた。
その瞳には、涙が溢れている。
💛「分かってるよ……! アイドル界でオメガがどれだけタブーか、僕が一番分かってる! もしバレたら、M!LKは終わりだ。みんなの努力も、夢も、全部僕のせいで台無しになる……! だから、強い抑制剤を打って、ベータのフリをして……。でも、最近スケジュールが忙しくて、体が薬に耐えられなくなって……っ」
そこまで一気に捲し立てると、仁人は過呼吸気味に激しく胸を波打たせた。
恐怖。
孤独。
そしてグループを守らなければならないという、リーダーとしての異常なまでの責任感。
仁人はこの何年間、たった一人でその巨大な重圧と戦い続けていたのだ。
勇斗の胸が、ぎゅっと締め付けられるように痛んだ。
いつも「勇斗、しっかりしてよ」と笑っていた仁人が、裏ではこんな暗闇の中で震えていたなんて。
気づけなかった自分が、悔しくてたまらなかった。
🩷「なんで……俺に言ってくれなかったんだよ。俺たち、相棒だろ?」
💛「言えるわけないじゃん……っ!」
仁人の声が悲痛に響く。
💛「勇斗は、アルファだから……。しかも、誰もが圧倒されるような、完璧なアルファだから……。もし僕がオメガだって知ったら、勇斗は僕をそういう目で見るでしょ!? メンバーとしてじゃなく、ただの、つがいの対象として……! 僕は、勇斗と対等な仲間でいたかったんだよ……!」
その言葉は、勇斗の胸に深く突き刺さった。
仁人は、M!LKとしての絆を、勇斗との関係を守るために、必死でオメガであることを隠し、一人の「男」として、リーダーとして立とうとしていたのだ。
🩷「……バカ」
勇斗は短く呟くと、床にへたり込む仁人の体を、そっと抱きしめた。
💛「ひっ、や、離して、勇斗……っ、アルファの匂い、浴びたら、僕、本当におかしくなる……!」
仁人は勇斗の胸を押し返そうとするが、熱で火照った体には力が入らない。
勇斗は、仁人を拒絶するためではなく、安心させるために、自身のαのフェロモンを優しく、コントロールしながら放出した。
それは威圧する牙ではなく、嵐から小さな命を守るための、深い森のような、穏やかで包容力のある香り。
🩷「落ち着け、仁人。俺はどこにも行かないし、お前を襲ったりもしない」
勇斗は仁人の耳元で、言い聞かせるように優しく囁いた。
🩷「お前がM!LKのリーダーとして、一人の男として、必死で頑張ってきたこと、俺が一番よく知ってる。オメガだからって、それが変わるわけないだろ。お前は、俺の最高の相棒だよ」
勇斗の温かい腕と、優しく包み込むようなαのフェロモンに触れ、仁人の体の強張りが、少しずつ解けていく。
ヒートの苦しみが完全に消えたわけではない。
しかし、一人で耐えていた絶望的な孤独からは、確実に救い出されていた。
💛「勇斗……、ぁ……」
仁人の目から、大粒の涙がポロポロと零れ落ち、勇斗のシャツを濡らしていく。
二人の秘密の部屋で、歪んでいた調和は、新しい形へと変化を始めていた。