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涌井 明里
……
明里と凌は黙って道を歩いていた。
涌井 明里
(え……)
私、本当に家行くの!?
いつも通り断れずついてきてしまったけど……
付き合っていない男女が2人きりの部屋…だなんて
ああー!!!!
涌井 明里
(ふしだらな女だぁ〜……)
今からでも止める…?
でも、なんかそれは私が意識しちゃってるみいでやだ!!!
涌井 明里
(どど、どうしよ…)
桐山 凌
おい涌井
涌井 明里
ひゃ、ひゃい!
桐山 凌
…?
桐山 凌
歩くの遅いんだけど
涌井 明里
すすす、すみません!
桐山 凌
…
桐山 凌
顔赤くね?
涌井 明里
…っ
涌井 明里
(逆になんで桐山くんは平気なの!?)
涌井 明里
大丈夫!
桐山 凌
そう
凌は歩みを止めた。
桐山 凌
ここ。着いた
涌井 明里
……
明里は胸が張り裂けそうなくらいドキドキと鼓動が鳴っていた。
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ガチャ。
涌井 明里
お邪魔します…
涌井 明里
(綺麗なおうち…)
桐山 凌
おう
ドンドンドンドンドン…
階段から誰かが急いで下っている音が聞こえる。
涌井 明里
(親かな…兄弟とか?)
彼女さん?みたいなの絶対聞かれる…
涌井 明里
(どーしよ…)
階段から下ってくるのは__
倉見 修也
はぁっ!?
倉見 修也
なんで2人いんだよ!!
涌井 明里
……
涌井 明里
え?
桐山 凌
よ
桐山 凌
きた
涌井 明里
…え????
倉見 修也
お前なぁ、インターホンくらい鳴らせよ
倉見 修也
“他人の家”なんだからさあ
涌井 明里
…
涌井 明里
ええええええええッ
桐山 凌
うっさ
倉見 修也
…えなになに
涌井 明里
ここ、倉見くんのおうち…?
倉見 修也
そーだけど?
涌井 明里
(うそ…)
明里の顔はかぁ〜っと赤くなっていった。
涌井 明里
(そうだよね…桐山くんは1度も俺の家なんて言ってない)
涌井 明里
(1人で勘違いして慌てて__)
めっちゃくっちゃ恥ずかしいんですけど…
涌井 明里
ぅ……
倉見 修也
なに!?顔真っ赤!
倉見 修也
どーしたのあかりん!
桐山 凌
修也の家緊張してるんじゃねーの?
涌井 明里
ちちち、ちがうし!
倉見 修也
やだー!可愛いねあかりん♡
涌井 明里
……
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倉見 修也
ウェルカム修也’s room!
3人は修也の部屋に入った。
涌井 明里
お邪魔します…
倉見 修也
親は仕事でいないから好きにしていーよ
涌井 明里
倉見くん。本当に押しかけてよかったの…?
桐山 凌
おう
倉見 修也
なんでお前が答えるんだよー
倉見 修也
全然いいけど!
倉見 修也
凌はいつもだし
涌井 明里
結構仲良しなんだ
倉見 修也
まーね!
倉見 修也
じゃ、お茶とお菓子持ってくるから待ってて
涌井 明里
あ、ありがと…
涌井 明里
(結局2人きりじゃん…!)
修也は部屋から出ていった。
桐山 凌
んで
桐山 凌
なにから教えて欲しいんだ?
凌は明里の顔を覗き込んだ。
涌井 明里
ぅ…
涌井 明里
(だめだめ、意識するな!)
涌井 明里
(イケメンフェイスに騙されるな〜〜)
涌井 明里
バレーのローテーションとかフォーメーションのとこで…
桐山 凌
あー
桐山 凌
初心者にはよくわかんないかもな
桐山 凌
まず___
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涌井 明里
なるほど、そういうことね…
涌井 明里
反則になる行為が多くて困るね
桐山 凌
ま、慣れたらわかる
涌井 明里
……
涌井 明里
そういえば倉見くんは?
涌井 明里
お茶取りに行ってから戻ってないけど
桐山 凌
…さっき連絡あった
桐山 凌
お菓子買いに行くって
涌井 明里
なにそれ!
桐山 凌
あいつお菓子大好き人間だから
涌井 明里
(じゃあ本当に2人っきり__)
涌井 明里
(だから!意識するな!涌井明里…!!)
桐山 凌
あとはなんかある?
涌井 明里
ううん!だいたいわかったよ
桐山 凌
…ならいい
涌井 明里
…
涌井 明里
桐山くんって案外やさしいね
凌は少し目を丸くさせた。
桐山 凌
……
桐山 凌
初めて言われた
涌井 明里
えーうそだ
涌井 明里
優しいよ
桐山 凌
涌井のほうが優しいけど
涌井 明里
………
涌井 明里
(なんでそんな唐突に褒めるんだ…)
桐山 凌
俺、思ってることすぐ口に出るから
桐山 凌
結構怖がられる
涌井 明里
うん。怖いよほんとに
涌井 明里
最初会った時の印象最悪だもん
涌井 明里
「イライラする」とかいってさ
桐山 凌
…いや
桐山 凌
だってイライラするだろ
桐山 凌
あんな自分の気持ちを押し殺してるなんて
涌井 明里
……そー、だね
桐山 凌
でも最近はイライラしない
桐山 凌
少し変わったな、涌井
涌井 明里
…!
涌井 明里
うん…っ
涌井 明里
桐山くんのおかげだよ
桐山 凌
なんでだよ
涌井 明里
なんでも!
涌井 明里
自分にね、少しだけ自信がついたんだ
桐山 凌
うん
桐山 凌
その方がいい
涌井 明里
……ふふっ
涌井 明里
ありがと!
桐山 凌
おう
涌井 明里
……
涌井 明里
もっと桐山くんのこと知りたいな
ボソッと明里はそう呟いた。
桐山 凌
……
涌井 明里
……
ボッと明里の顔は赤くなる。
涌井 明里
(何言ってんだ私ー!)
涌井 明里
(今の気持ち悪い…かも)
桐山 凌
…なんだそれ
凌は後頭部をぽりぽりとかいた。
涌井 明里
…!
ドキッと心臓が跳ねる。
涌井 明里
(それは…照れてる時の癖__)
桐山 凌
なんでそう思うんだ?
涌井 明里
…
涌井 明里
桐山くんになりたいの…
涌井 明里
自分の気持ちをはっきり伝えれて、
涌井 明里
自分が正しいと確信するほどに自信があって、
涌井 明里
すごく…素敵だと思う
何言ってんだろ、私。
すごく恥ずかしい人じゃん。
桐山 凌
……
桐山 凌
…………
凌は俯きながらボソッと呟いた。
桐山 凌
…うぜ
涌井 明里
……なっ
涌井 明里
ひ、ひどい!
涌井 明里
めっちゃ今恥ずかしかったのに…!
涌井 明里
もー…言わなきゃ良かったよ
俯く凌の耳は
ほんのり赤く染まっていた。
ばいば〜い! コメよろしく!