後編っ!!!!行っきますよー!!
絶対にハピエンにするので!!
どうぞ!
Yside
魔獣はなぜか俺たちの強さに負け、服従することとなった。
理由はNが倒した魔獣が魔獣たちのボスだからだそう。
魔獣のボスが人間に負けたら、殺されたら人間に反抗せず、従えと言われていたそう。
だから、人間の願いはただ、人間に危害を加えないで欲しい、村などの復興を手伝って欲しい。
それだけ。
でも、魔獣との戦闘が終わってもあの人は、彼は帰ってこない。もう二度と、あの優しい顔を見られない。
あの優しい、元気な笑顔を見ることが出来ない。
どうなったとしても、彼は生き返ることのない、儚い命だったのだ。
みんなとはしゃぐ子供のような笑顔、大人と話す時の真剣な顔、安心したような顔、俺に泣きついてきた時の顔、拗ねた時の頬を膨らませる子供のような顔、子供たちを見守る優しい笑顔。
そして、優しく微笑んだ彼の最後の笑顔。
【……ッッッ泣】
Iside
[……あにき]
【ん、?】
[まろ、ないこに酷いこと言っちゃった、]
【……うん。】
[思ってもないのに、嫌いって言っちゃった。]
【そっか。】
[どうしよう。]
[もう、合わせる顔もないよ]
【あるよ】
[、?]
【謝りに行こう。】
[でも、っ]
【もう目を開かなくても、返事がなくても。】
【俺達のこと、ちゃんと見とるよ。】
[、そう……だったらいいなぁ]
【きっとそうや。】
【ほら、行こう?】
[おんっ、!]
Nに謝りに行った。
正確には、Nの亡骸に。
優しい顔をしていた。
そこに行った時、Yは顔を逸らしていた。
見ていられない、とでも言うような、
悲しそうな、悔しそうな顔。
謝って、帰ってきた。
その時の光景に驚いた。
『ねぇっ、!!!泣』
『おにーちゃんはッ?!泣』
{り、りうちゃッッ}
大きな声で怒鳴るような、泣いているような声。
《あ、っ!!》
[びくっっ]
《まろちゃん!助けてや!》
[ななななッ、なにをッッッ?!]
【落ち着け。】
{いふにぃ!!!}
{りうちゃんがぁぁぁっ!!!}
『なんでなんでっ!!!泣』
『あにきがかえってきたのにおにーちゃんはかえってこないの?!泣』
『おかしいよ!!!泣』
{ちょ、りうちゃん落ち着いてっ?!}
『おちついてらんないよ!!泣』
涙を流し、必死に訴える。
あの日、最後にNを見た日のNがフラッシュバックする。
[っ、]
〔ザッ〕
後ずさる。
『なかまはずれにしないでよ!!!泣』
『りうらだってもうごさいになったんだよ、っ』
そう言ったLは、涙を必死にこらえるような顔をしていた。
{でも、っ}
『……もういいよッッッ!!!』
『おしえてくんないならりうらがじぶんでみるから!!』
『じゃあねッッッ!!!!泣』
【あ、っりうらッ!!】
そう言って、YはLを追いかけて行った。
Lside
なんでLじゃだめなんだろう。
ただ、Nの安否を確かめたかっただけなのに。
『はあっ、はぁッ、』
『はーっ、は、っ』
『ふぅ。』
〔スタスタスタ〕
彼がいると言われている、霊安室へ。
近づく、どうなっているのか。
『ってかれいあんしつって……しんじゃったひとがいくところじゃなかったっけ……』
『ま、まぁっ!!!だいじょーぶ……だよね、』
『……まよった』
『ぅぅぅぅっ…!!泣』
『おにーちゃぁぁぁぁんっ!!!泣』
『うぁぁぁぁぁあっ!!!泣』
『怖いよ〜っっ!!!泣』
一人ぼっちは怖い。
暗くて寒い、それに一人。
〔ぎゅっ〕
『あ、っ泣』
【やっと追いついた、っ】
【はぁっ、はぁっ】
『あにきぃぃぃっ!!!泣』
【もぉ、っ急にどっか行かんとってや泣】
【探したんやからっ泣】
『うぅぁぁぁっ……泣』
『ね……っ』
【ん、?】
『おにーちゃんは……?』
【うーん、言わんようにしてたんやけどなぁw泣】
『なんでなくの、?』
【言うで?ええんやな?泣】
『うん、ッ』
【ないこはな、】
『……』
【もうおらへんねん…。】
『え、っ』
『それってどーいう…』
【…もう死んでもた。って言えば分かるかな、っ泣】
『うそ、っ泣』
【嘘じゃない。俺が、目の前で見たから】
【もう帰ってこねぇんだ、っ泣】
『もう遊べないの、?泣』
【そう、やな】
『ぁぅ、っ泣』
『うぁぁッッ、わぁぁぁぁぁんっ!!!泣』
【うぅ、泣】
【泣かんとってや、泣】
【こっちまで泣けてくるんやんかぁ泣】
泣いた。夜が明けるまで。
朝、みんなと一緒にNの所へ行った。
冷たくて、少しだけ、微笑んでいた。
火葬して、骨を墓に埋める。
15年後
Lside
『はーっ……もうこの時期か。』
あれから15年、大きく変わった。
まず街がガラッと変わり、県などが出来た。
彼がいた時とは全然違う。
引っ越した。
引っ越した後すぐに、元いた場所が東京という名前の都市になった。
Lが引っ越したところは大阪と言って、関西の都市だ。
Lは今日、故郷に行く。
墓参りに。
『15年ぶりだなぁ』
[りうら]
『ん〜?』
[もう行くんか?]
『うん、支度終わったし行こうかなって。』
{りうちゃん待って〜!}
『もー、ほとけっちはやく〜』
{はーいっ!}
{はいっ!準備かんりょー!}
[嘘つけ。]
{えぇっ?!}
[ん。お守り忘れとるやろ]
{ほんとだーっ!!!}
[ん、りうらも]
『ありがと、行ってくるね。』
『行くよ』
{はーいっ!行ってきます!}
[行ってら。]
【行ってらっしゃい!】
《行ってらっしゃーい!!》
{行ってきまーす!!}
『ほら、早く。』
〔ぐいぐいっ〕
{わーっ!待ってよーっ!!}
〔ガチャッバタンッ〕
〔バタバタバタッ〕
[……w]
【忙しいヤツw】
《いむくんそんなもんやからw》
Yside
俺は行かなかった。
なぜなら、まだ……怖かったから。
《悠くん、なんで泣いてんの、?》
【えっ?!泣】
【あ、ほんまや。】
《気付いとらんかったん???》
【おん。】
《えぇ……》
[初兎があにき泣かせたー!!!]
《ちがうわいッ?!》
【……w】
《悠くんも笑わんとってや〜!》
【ごめんごめんw】
【はははっw】
《もぉぉぉぉ!!!!》
[ぽえっ?]
《まろちゃぁぁぁぁんっ!!!》
いや、もう怖くないかもしれない。
このアホ共を見ていたらなんだか悩みがちっぽけに感じてきた。
Lside
{すやすや……}
『……はぁ』
今日一日は電車に乗って、東京へ。
ホテルに泊まり、明日Nの墓参りへ行く。
『15年ぶりだなぁ』
『あれ、りうら行く前もそんなこと言ってたな』
まぁそんなことは気にせずに、Lも寝ることにした。
{……ちゃんっ!!}
{りうちゃんっ!!}
『んぁ…?』
{電車乗り換えだよっ!}
『もう駅……?』
{早くしなきゃ電車行っちゃうよ!}
『ん、行こ!』
〔バタバタバタッ〕
『ふぅ。』
{間一髪って感じ?}
〔※駆け込み乗車はやめましょう〕
{いてっ}
そう能天気に零す彼にチョップを入れ、空いている席に座る。
彼もチョップされたところを痛そうに撫でながら隣に座り、肩に頭を乗せてきた。
『…重いんだけど』
{いいじゃーん!}
『はぁ…』
やっぱりあの頃と変わらない。
しっかりしているけどどこか抜けていて、能天気。
だけど困った時には支えてくれる優しい人。
重い雰囲気をすぐに明るく変えてしまう、そんな人。
なんだか似ていた。
彼と。
そんなことを考えていると、隣から規則正しい寝息が聞こえてくる。
『…疲れてたのかな』
〔なでなで〕
と、頭を撫でると
{ん〜…♪}
嬉しそうな表情を浮かべる。
『ふぁ〜…』
『眠い…』
『…すやぁ』
{……ちゃん!}
{りうちゃん着いたよ!}
『んん…ぁ?』
{着いたの!}
『東京に?』
{うん!}
『早く降りなきゃ。』
{行こ行こー!}
『ちょ、っ待てー!』
無邪気だな、と思いながら彼の背中を追いかける。
{わ〜……っ}
{都会!!!}
『うるさい』
{はぁい……}
騒ごうとする彼に一括入れ、ホテルを探す。
{りうちゃーん……}
『なに』
{僕お腹すいたぁ}
『ここら辺になんかあったっけ』
{ラーメン食べ行こー…}
『んー…あ、あるわ。』
『行こっか。』
{わーい!}
まぁ、ホテルは後でいいか。
夕食を食べ終わり、ホテルに向かう途中、Hにこんなことを言われた。
{ねぇりうちゃん、}
『ん〜?』
{ないちゃんってさ、いつも僕の事見ててくれてるのかな}
『急に何、』
『まぁ……見てるんじゃない?』
曖昧な返事をする。
{そっか♪}
『えほんとに何??』
{なんでもなぁい♪}
『えいや勝手に聞いてきて勝手に解決すんなッッ』
Hside
理由は無かった。
だけど、なんだか最近すごく寂しくなる時がある。
その時、Nの名前を呼ぶとどこかで返事をしてくれているようで、寂しくなくなる。
なんだか…「俺はここにいるよ」とでも言っているような。
Lside
Hが変だった。
だけど、気にしなかった。
いつも通りだから。
こいつはいつも頭おかしい。
{おやすみーっ、}
『おやすみ。』
朝
{ふぁぁぁっ……}
{おはよぉ…}
『相変わらず朝に弱いね、』
{起きれないや……}
『起きてるじゃん』
{あ。}
『あほ。』
{今なんて?!}
『なんでもなーい。』
この地獄耳が。
『ほら、行くよ』
{ちょ、待ってよ〜!}
『……』
〔ヒュォォォォォッ〕
{さっっっむ?!}
『うっさい。』
{はぁい……}
そんなことを言うが、正直寒い。
この季節、前まではこんなに寒くなかったと思ったが、そんなことも無かったかと思い直す。
『あ、線香立ててロウソクに火つけなきゃ』
{僕ロウソクやるー!}
『お願い』
〔カチッ〕
〔カチッ〕
{……}
『……』←隣を見
『貸して』
{あっ……}
〔カチッ〕
〔ボッ〕
『はい、』
{ありがとぉぉぉぉっ……}
『んーん。』
『ほら、手合わせて。』
{はーいっ!}
〔パンッ〕
『音立てなくていいんだよ??』
{えっそうなの?!}
『……アホだ』
{ちょっと?!}
本当にアホだと思う。
{りうちゃん行こー!}
『先行っててー』
{はーい!}
Hに先に行くように促し、1人残る。
『……また来るね。』
『大好き。』
『……届かないか。』
「聞こえてるよ。」
「届いてる。ありがとう。」
『わッッ?!』
「ふふっ、俺はここにいるよ。」
『あ……ぅ…泣』
{りうちゃーん?}
『あ、っ』
「行ってらっしゃい、また来てね」
『うん、っ行ってきます!』
はい、完結!!!
タップ数えぐいー!!!!
なんと!!脅威の……
4500文字ッッッ!!!
やばい…よくやったよ俺……
伸びなかったら俺もう死ぬからな(
それでは!ばばいっ!!
後日談的なの出すと思います!!!
コメント
4件
後日談だす出す詐欺してますごめんなさい ネタがねぇんだ!!!
やばぁ…最期の最後までないちゃんが優しすぎる…これは泣くって… …ってもう完結??ん?まぁ映画一本見た満足感はあったし…いっか☆