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俺__うたは、そろもんが飛び降りようとした日不思議なことが起こったことを知ってる。

なぜなら…この出来事を起こしたのは__


俺だから。



遡ること数週間前。

そろもんは、ビルの屋上から飛び降りた。

そのあと撮影にも参加せず、風呂も入らず、挙句の果てには飯も食わないようになったあすたの影響ではるてぃーも精神がヤられ、同期で仲が良かったじおるも限界を迎え廃人と化して……俺の心も折れた。

とうとう、誰も撮影も来ないし、discordも見なくなった。

そして、ある日。俺は気分転換に散歩していた…そして知らない男の子に話しかけられて、

「過去に戻りたくないですか?」

そう言われた。

最初は頭おかしいんじゃねぇのと思っていたが、何回も何回も言われるにつれ、興味が出てきてしまった。

「戻りてぇよ!!……戻れるもんなら」

つい、俺は男の子にそう言ってしまった。

「では、これを…」

そう言って男の子は、俺に時計のような物を渡してきた。

「いや…何?これ」

「過去に戻ることができる機械です。」

「…過去。」

……やっぱり頭おかしいだろ…大丈夫か?

「そう、過去です。起動してみてください」

「いや、どうやってやるんですか…。」

「ここを、こうです、っと」

男の子が時計?に付いている小さな画面をタップすると、

ヴン、と目の前に半透明なパネルのような物が現れた。

「ぅおっ、なにこれ、ッ!?」

今まで見た事ないな、こんなの。

てか、現代の技術でこんなの無理じゃないか…?

この男の子…人間じゃないのでは?

色んな妄想が頭を巡る。

「はい、準備出来ました」

「え、いやいや…今から?」

「はい、今からです。戻りたい日時を詳しくここに設定してください」

「 いやいや、今からは無理……」



いや、何言ってんだよ。



俺はあの日の、あの時間に設定した。

覚悟決めろ、うた__

そろもんを、あすたを、はるてぃーを、じおるを…

助けに行くんだ。

「…ありがとう、行ってくる」

そう言うと男の子は

「はい。頑張ってくださいね!」

とはにかんだ。

そういえばこの子は、かなりの美男子だ。キラキラしている。

笑ったら、もっと輝いて見える__。

「__え……君は、誰なの…?」

「僕は、亜斗です。エンジニア…やってます」

「亜斗…?ありがとう、」

最近の子は名前までかっこいいな。

「いえ…貴方には…恩があるので」

そう言って亜斗はにこりと

笑った。

恩…と言われても、会った記憶もないのだが…?

まあいいや。

気合い入れに、自分の顔をパチンと叩いた。


__よし、行こう。


覚悟を決めて『決定』を押す。

すると急に頭が痛くなり、思わず頭を抑えた。

「痛ってぇ、ッ…!」

ぎゅっと目を瞑ってしまうほどだった。


目を開けると__

「よかった、そろもんッ!!」

あすたが叫んでいた。

気づいたら、体が動いていた。

俺は気付かぬうちにボロボロと涙を流していたが、いなくなったはずのそろもんが目の前にいたという事実だけは認識できた。

自分の頬をつねってみても、痛いだけだ。これは紛れもない現実だ。

まずは、話も聞かず責めてしまったことをそろもんに謝らなくては。そしてその次に、飛び降りなんて馬鹿な真似をしようとしたことの説教だ…。

いつもみたいに呆れてるように言いたかったんだ。だけど

「そろ、もん…君ッ…さ、ぁ”ッ」

俺から出たのは何ともだらしなく、弱々しい声だった。

ひくっ、ひくっと自分から音がする。逆に苦しい。息ができない。

俺、キャラじゃないな…笑

そして手首に着けていたはずのあの機械も、なくなっていた。


はるてぃーとじおるには、そろあすが喋っている時、機械のことや男の子のことは全て話した。

2人は意外とすんなり信じてくれた。

「ありがとう」そう言ってくれた。あすそろは何故か記憶あるみたいだけど…俺がやった事と言うのは伏せておこう。

あの二人、いい感じだし。


そしてそろもんはもう死ぬのは辞めてくれたみたいだ。

生きてくれる、と約束してくれた。

「俺は、世界一の幸せもんだな」

そろもんはそう言っていた。


俺も、幸せだった。

世界一幸せな俺の話

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