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み お .
「お、俺、中学の頃、茅野のおかげでこの高校の推薦を貰えて、入学できたんだよ。だから、あいつの機嫌を損ねたら、自分の学校生活がどうなるか分かんなくて……」
「あの最低な空気のなかに流されて、あんな酷いことを言った。…自分の保身のために、宇佐美をダシに使ったんだ。本当に、ごめん」
「……っ、え」
想定していなかった俺の情けない動機に、宇佐美は小さく目を見開いた。
「ダ、ダサいって、クズだって分かってる…俺、ずっとああいう連中と絡んで、その場しのぎの要領の良さだけで甘えて生きてきたから。だから、あんな風に、発言が軽くなっちゃってたんだと思う」
俺は一歩、宇佐美の方へと近づいた。
「…俺、今までは、自分のことに都合よく注目してくれる都合のいい女が好きだったし、お互いに割り切った関係で。ヤれればそれでいいやって、本気でそう思ってた」
「…そう、ですよね。知ってます」
「でも、宇佐美に出会ってからは、全部が変わっちゃったんだよ…どうしたら宇佐美が喜んでくれるのか、今何をしてるのか、どうしてこんなに宇佐美のことばかり考えちゃうんだろって、一日中そればかり考えて……。他の奴らのことなんて、本当にどうでもよくなってた」
胸の鼓動が、静かな教室に響くほどに高鳴る。
「宇佐美に泣きながら『大嫌い』って言われた瞬間、死ぬほど後悔した……っ」
「自分の軽はずみな保身の発言のせいで、一番大切な宇佐美を泣かせたんだって。もう、触れることすらできない、手遅れなんだって……っ」
「すげぇ後悔して…遅すぎるって笑われるかもしれないけど……本当に俺、ヤって終わりにしようとか、玩具にしようなんて、一瞬たりとも思ったことなくて……っ!ほ、本気で、宇佐美のことが好きなんだよ…っ」
一気に捲し立てた俺の言葉を、宇佐美は立ち尽くしたまま聞いていた。
彼の大きな瞳から、ぽろりと大粒の涙が零れ落ちる。
「…せん、ぱい……それ、本当に…っ?」
「本当。嘘偽りのない、俺の本心。だから、さっき……宇佐美にこの気持ちが本気だって信じてもらえるように、ちゃんとケジメをつけようと思って」
「ケジメ……?」
「茅野に直接『お前らとはもう二度と関わらない』って、ハッキリ言ってきた。……まあ、そしたらこの有様だけど…正しいやり方とか、わかんなくて…これでまた、宇佐美のこと怖がらせちゃったなら……本当にごめん」
宇佐美は零れ続ける涙を拭おうともせず、俺の傷だらけの顔を見つめた。
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