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5 - 惹かれる先は 🇬🇧+🇺🇸×🇯🇵

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2024年07月18日

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英→🇯🇵←米のくそでか感情拗らせ親子による取り合いヤンデレ等の描写はありません

欧米の親子が一人のアジアに惹かれてる話


日本 ⤵

社畜。今回も被害者

イギリスとアメリカに取り合いされている張本人。何が理由なのかはよくわからないが自分を挟んで言い合いするのはとてもやめて欲しいと切に願っている


イギリス ⤵

日英同盟を組んだあたりからくそでか感情を拗らせてる紳士。今回の視点主

一時喧嘩してたときはあったもののその思いは今も健在でじっくり外堀埋めてから手中に堕とし込もうと考えるもくそ息子も同じヒトが好きと発覚して内心気が気じゃない。

アメリカのようにスキンシップをとるのは得意じゃない為先を越されるのではと常に不安が渦巻いている

盗られたら何するかわからない人物1


アメリカ ⤵

日本を開国させたあたりから一目ぼれ。惚れた先が親と被るとか遺伝を感じて厳しいってと考えている

とはいえど好きな気持ちは変わらずイギリスに盗られてなるものかと常に牽制猛アピールを繰り返している。本人が一切気づいてくれず既にイギリスが好きなのではと気が気じゃない

イギリスのような紳士的なふるまいはできない為先を越されるのではと常に不安が渦巻いている

盗られたら何するかわからない人物2


⬇大丈夫な方はこのままスライド⬇

────────────────────






イギリス_side

私にはお慕いしてるヒトがおります


日本「イギリスさん!」

イギリス「どうも日本さん、わざわざすいませんね」

日本「いえいえ…お会いするのを楽しみにしてました!」

イギリス「そうですか……それは嬉しい限りです…」


そう、このヒト。同じ島国の列強の一つ…名を日本と持つ者

雪のように白い肌に私よりも低い背丈。疲弊しきった光の薄い赤い瞳に濃いクマ

全てが狂おしいほどに愛おしい彼に、私は思いを寄せています


イギリス「日本さんをもてなすために美味しい紅茶用意してきたんですよ。是非一杯飲んでいきませんか?」

日本「えっ、良いんですか???でしたらお言葉に甘えて……」


遠慮気味なその態度も、あどけないその表情も愛らしくて

頬を染めてしまわぬよう顔を取り繕うのが精一杯で

此処まで私の心を搔き乱すのは貴方くらいで、そんな貴方に焦がれているのです

このまま二人きりの世界に居たい…ずっと私の手の届くそばに置いておきたい

貴方の為ならなんだってして差し上げますとも

なのに


アメリカ「Hey!Japan!!会いに来たぜ~!!」

日本「えっ、アメリカさん??」

イギリス「んなっ…何しに来たんですかアメリカ。貴方を呼んだ覚えはありませんよ」

アメリカ「はっ!そりゃ俺は日本に会いに来ただけで親父に会いに来たわけじゃねぇからな!!」

イギリス「親不孝者が………」


そう此奴。此奴なのだ

名はアメリカ。私の息子であり、恋敵といった人物

思い人が被るなんてさながら親子と言ったところ。思わぬ強敵の出現に焦りや怒りを通り越し絶望に近い何かを覚えたのは言うまでもない

お互い慕う人物が彼だと分かったあの日から、私と彼奴はよくケンカや取り合いの絶えぬ日々が続いていた

今日も、二人きりでと密かに約束付けていたというのに、どこから情報が漏れたというのか…フランス??フランスか???


アメリカ「な~Japan、こんな辛気臭い奴のとこ居ねぇで俺とどっか遊びに行こうぜ~??」

日本「わわっ、ちょアメリカさん!?!?」

イギリス「!!」


こんのバカ息子…日本さんに断りもなく抱擁をっ……!!!

わかりやすくこっち見てドヤ顔をしてくるアレには苛立ちを隠せない。いったいどこで教育を間違えたというのか

漏洩元のことなんて今は考えるべきではない。早く取り返さねば


イギリス「…アメリカ??日本さんが困っているでしょう。早く離してあげなさい。いきなり抱きつくだなんて紳士の風上にも置けませんよ」

アメリカ「おいおい嫉妬は醜いぜ~親父??Japanと俺は仲が良いからな!!これくらい許してくれんだよ」

アメリカ「それにこれはお国柄ってんだ!抱きつくくらい挨拶だっての」

イギリス「お前って奴は………」


絶対それ以外の意図も含んで抱擁してるだろうに、それらしいことを抜かして一向に離れようとしない愚息に苛立ちが募ってくる

落ち着けイギリス。紳士が感情的になってはならない。そんな格好悪いところ愛しいヒトには見せられない


イギリス「ん゛んっ…でしたら、本人に聞くのが手っ取り早いでしょう。日本さん??」

日本「……///」

米&英「!??!??」

日本「…あっ、す…すみません!ちょっとびっくりしちゃって……」

アメリカ「……あ~…これだいぶクるな…」

イギリス「に、にほ…日本さんが…照れ……照れて…アメリカごときに…」


嘘だ

嘘だ嘘だ嘘だ噓だ噓だ噓だ………!?!?

あの表情はなんだ??日本がアメリカに???

まさか…もう既に……??

否、そんなこと考えたくもない

嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ………


アメリカ「これはもう脈ありって奴~~??♡」

イギリス「っ!!シャラップくそ息子が!!第一呼んでもないのに勝手に来て非常識にもほどがありますよ!!」

アメリカ「天下の英国紳士様がキレんなよなぁ???そんなとこJapanに見られていいのかよwww」

イギリス「!!!」


あぁだめだ。心が落ち着かない

今まで彼の前では理想の紳士であり続けようと沢山取り繕ってきたというのに、こんなこと1つで胸がざわついていてもたってもいられなくなる

まだそうと決まったわけでも無いのに、ここまで焦ってしまうのは

己の自信の無さ

私は完璧だ。何においても偉大で欠点なんかない素晴らしい王国

だが恋路…これだけはだめだ。アメリカに勝てる自信なんて地の底をつくレベルで無いのだ

私とは違い誰からも愛されて慕われてそのくせ鈍感で謙遜を過剰なまでにする彼には、ちょっとアタックするくらいじゃ気づいてもらえない

アメリカのような露骨な距離感に気持ちをフルオープンで接した方が効果的だなんて

わかっているのだ……

だが自分にはそんなことできる筈も無い、あれと私は違う

負けたくない。盗られたくない。そんな気持ちと共に見え切っている差というものに打ちのめされてしまう

嫌だ…貴方が私の手から零れてしまうなんて……

考えたくもない………


日本「あの…アメリカさん」

アメリカ「なんだJapan???」

イギリス「………」


思わず下を向いてしまう

彼がアメリカと共に行ってしまう

そんな光景見たくない、聞きたくない


日本「私、今日はイギリスさんと約束があるんですよ。ですから…また今度にしてくれませんか?」

イギリス「……!!」

アメリカ「はぁ?こんな奴より絶対俺といた方が楽しいぜ??」

日本「そんなこと言わないでください。私、イギリスさんと過ごすの楽しくて好きですよ??それに約束を破るようなことしたくありません」


にこりと綺麗な微笑を浮かべアメリカの誘いを断る日本さん

あぁそうだ…貴方は……そんなヒトでしたね

忘れてしまうだなんて、何と愚かな


アメリカ「Ah~…しょうがねぇなぁ。Japanがそういうなら今日は帰るわ…」

アメリカ「でも絶対次は俺を優先しろよな!?!?」

日本「わかりましたから…都合つきそうな日ができ次第今度連絡入れますから」

アメリカ「言ったな!?約束だからな!!!じゃあ親父!今日は手引くけどJapanに変なことすんなよな!!!!」

イギリス「…ふん、貴方みたいなことするはずが無いでしょう」

アメリカ「…負けねぇから……」

日本「??…最近喧嘩多いですよね御二方…」

イギリス「…そうですかね?」


私と過ごすのが楽しくて好き…か

彼からそんな言葉が聞けるだなんて、思いませんでした

口元が緩みそうになる。幸せの二文字が骨の髄まで染み渡るのを感じた

貴方の口から零れ出る全てを這いつくばってでも舐めとって飲み干してしまいたくなる

それくらい貴方を愛してやまない


イギリス「さ、邪魔が入りましたが気を取り直しまして…」

イギリス「日本さん…私と美しい薔薇の庭にてお茶は如何かな?」

日本「…私でよければ」


貴方の手を取りそっと口づけを

紳士としての挨拶…という建前で、貴方への愛を秘めて

………いつか、この思いが実るのなら

もうそれ以外何もいらない


イギリス「…I love you .」


小さな独白が空気に溶けていった



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