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⚠パラオサイドパラオ目線
作者の口出しはコメントに残しておきます。
第20話のあらすじ
国連の身柄を巡ってパラオと中国が攻防を繰り広げていた。両者余裕の無い中でパラオは格上相手ながら体に負担をかけつつ善戦を繰り広げる。そこへ、国盟が突如乱入し、一瞬にして中国をばっさりと斬り倒してしまった。
ふと国盟さんの鎌を見れば、真っ赤でありながら同時にドス黒くも見える血だらけ 。
その血は、当然中国のものである。あまりにも生々しいものだから、慣れないパラオには瞼に焼き付いてそう簡単に離れない程であった。
パラオが中国の身体に近付いて様子を確かめてみれば、眼球が上を向いて冷たくなっていた。
この肉体は死んだも同然だなぁ…。
「国盟さん。ほら」
ため息をひとつついて、
パラオは国盟に、先刻必死こいて守り通した国連の身体を引き渡した。
国盟からは返事のひとつもない。
国盟は周囲を見渡し、少し移動する。ほんの少し開けた、僅かに整った地面に国連の躰を静かに寝かしておく。
国盟は呑気な物で、戦場にも関わらず鎌が穢れてしまったからと掃除をし始めた。
パラオはそんな国盟を横目に見つつ、独り寂しくそれを見つめているまま硬直して動かなかった。
するとパラオが突然、頭を抱えてしゃがみ込んだ。膝を付いて悶えている。頭が割れるような痛みを感じ、瞳 をかっぴらいて地面へ伏せるように倒れ込んだ。
「負担、が、大きすぎたのかなあ」
きっとパラオの身体は自分の変容のスピードへ追い付けていないのだろう。
平気なフリして強がって、どこかで見た誰かの真似事で乗り越えようとした。
少しの血が口の端から伝い、目は充血している。息苦しい。血混じりの咳が止まらない。
彼は小国ながらよくやるものだ
などと軽くみる国盟はパラオを横目に見つつ 彼を哀れんだ。国盟は鎌の手入れに一区切り付いたらしく、風を斬るようにそれを振り下ろして見せた。
「僕、も、やる … 気?」
息も絶え絶えのパラオを国盟が見下ろす物だから、パラオは警戒心を顕にした。
国盟は暫く沈黙した後発言した。
「今のうちは辞めて置く事にする。」
パラオはゆっくりと頭をあげて、僅かに苦笑を洩らした。
「やるつもり、だったんじゃん。隠す気も無い癖にさあ」
先の苦痛からは多少解放されたらしいパラオの姿は、幾分か普段より多くの影を落としているかのように見えた。
「それで、この後はどうするつもりなの。僕は行かなくちゃならない」
パラオが国盟へ問いかけた。国盟は国連をどうするつもりなのか。少々当初の想定と異なった現状に鈍痛の残る頭をフル回転させる。
「…私は国連を連れて行くよ。」
「連れて行くって、何、どこへ」
パラオの声に僅かな揺らぎが見え隠れする。
国盟が間を開けず返答した。
「国連が目を覚ましたらいけないからね。こうして眠っていられたほうが世界のためだ」
抽象的な言葉で畳み掛ける国盟にパラオが食らいつく。
「分かるように話して。今!」
「国連はいま武力行使以外の全ての掛け合いに対する権力を持ってるんだ。だから、君らには不都合だろ?」
「だから、どこへって」
パラオの聞きたいことは何も答えてくれやしない国盟に多少の憤りを覚えながら根気よく問う。
「もう帰ってこられないところへ、連れて行く。何処までだって、」
国盟が焦点の定まらない遠い目をしている。
ここで国連を手放すことは絶対に出来ないのだが、先程まで味方のように思われた国盟が今となっては話が合わない。
意見の相違すなわち敵と化した。
「…させないよ。思い通りになんて」
パラオの覚悟は決まっていた。
2人の不退転の死闘が、今 幕を開ける。
コメント
6件
うぇ!???神作品が投稿されている…だと⁉ パラオかっこかわいい。好k(( 日帝の真似っこをだと⁉←理翔さんのコメント読んだ さらにかわいいじゃないかッッッッツ‼‼‼ パラオサイド良い…うわ、パラオと国盟戦うのか!! 結果がどうなるんだろ…次回楽しみに待ってます‼‼‼
お久しぶりです理翔です。2、3ヶ月ぶりの最新話はパラオサイドとなりました。 パラオなんですけど前提として小国ですからそんなに強くないんですけど頑張ってるんです。可愛いったらありゃしない。 今回のタイトル「離反の号砲」は国盟さんの方向性とかについて言及したつもりです。あとそれから不退転というのはまあ信念、屈しない心的なものだと思っていただけたらだいたい合ってます。
え?え?え?(めっちゃ久々に更新されて驚いている)アッ!サラッと初コメ失礼します!通知来た瞬間めっちゃ驚いたんですけど…!更新された!よかった続きが気になってたからよかった…(語彙力消失)パラオどうなるの!?続きが気になる!更新されたらまた続きが気になってしまう!神作品をありがとう!