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「おはよう。雨だね。」
「雨だな。」
冷たい雨が降る朝、ひょっこり現れた凰弥。一護に並んで歩く。
「今日は平和だね。」
「雨の中わざわざ絡んでくるヤツは、よっぽどのバカだ。」
虚の霊圧を感じた。少し遠いようだ。
「悪い、先行っててくれ。」
「うん。わかった!!(虚だな。)」
なぜ凰弥にも分かったのか。それは。
「浦原さん、いますよねー??」
「はいはい、いますよー。いつものですね。」
死神装束で車椅子の凰弥。学校をサボってリハビリに浦原商店にやってきたのだ。
「黒崎サン、気づいてました??」
「まだ気づいてないみたい。」
立ち上がろうとしてよろけたところを、ウルルとジン太が支える。
「面白いから、もう少し秘密にしとく。」
「反応が楽しみですね。」
一方一護は、コンと入れ替わって残りの授業を受ける。
「(アイツ、真面目に授業受けてんのかな。)」
3ヵ月前、喧嘩中に突然現れ1人で10人を無傷で倒した彼女。素性は全く分からず、ただただミステリアスな存在。
「(なんでアイツのことで頭いっぱいになってんだ。)」
ため息をついて、帰路についていると。
「雨止んだね。」
「止んだな。」
今朝と変わらない、素っ気ない会話。
「凰弥、あのさ。」
「ねぇ。今からデートしようよ!!」
「デート!?」
突拍子もない言葉に声が裏返る。
「先約あったりする??」
「無ぇけど…。俺でよければ良いぜ。」
「ありがとう!!お願いします。」
電車に揺られ隣街へ。ウィンドウショッピングを楽しんだ。
「凰弥、なんであんなに喧嘩強ぇんだ??」
カフェで休憩しながら、話を切り出す。
「武術一通りやってきたの。日本の武術だけじゃなくて、世界の武術も。」
「そう、なんだ。」
なんか引っかかった。習ってるだけであそこまで出きるわけない。空手を習ってた自分でさえ10人を無傷で倒したことないのだから。
「喧嘩、あの時が初めてじゃないだろ…??」
「初めてだよ??」
「…嘘だろ??」
「嘘じゃないよ??」
「ますます分かんねー!!凰弥、お前何者??」
「ただの女子高生。」
頭を抱える一護に、しめた顔してカフェラテをすする凰弥。
「そろそろ帰る??」
「…そうだな。」
カフェを出て電車に乗る。
「今日は絡まれずにすみそうだね。」
「おい。フラグ立てるな。」
この後、しっかりフラグ回収しました。