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えむは川辺に座っていた。既に歩き疲れていて、家に帰る気力も湧かなかったからだ。でも、そんな時でさええむは、考えていた。
ー私には何もできないのかな。
と。そんなことばかり考えていた。その時だった。
‘お前、なぜ泣いているのだ?
‘ふぇ?
そこには天馬司が立っていたのだ。司はえむのことを知っていた。よく、妹の咲希から話を聞かされているからだ。
“ピンクの髪の毛でね!すごく明るい子なんだ!一緒にいてすごく楽しいんだよ!
“そうなのか!いい友達を持ったな!それで、その子の名前はなんて言うんだ?
“鳳えむちゃんだよ!
そう、話していたから、司を覚えていた。えむを見かけた時、司は思った。
ーん?あそこに誰かいるような?泣いている、のか?でも、あの服は宮女の制服だよな。それで、ピンクの髪の毛、?あ、咲希が言ってたあの友達か!
‘お前、なぜないているんだ?
‘ふぇ?誰?
‘うぬ、俺か?
そしてあの自己紹介をした。
‘俺は、天翔るペガサスと書き天馬!世界を司ると書いて司!天馬、司!未来のスターになる男だ!
‘天馬、司?私は鳳えむだよ。よろしくね。司くん。
そういうえむの顔は沈んでいて、その目に光が無いように感じた。
‘鳳、えむか。えむ、お前、なぜ泣いていたんだ?いつも元気なお前が泣くとはそれほどまで大きなことなのだろう?
‘え?なんで私のこと、知ってるの?
‘咲希からよく聞くんだ。鳳えむの話をな。
‘そうなんだ。でも、心配してくれてありがとう。ただ眠かっただけだよ。だから心配しないで、司くん。
そう言ってえむは笑った。でも、司は見抜いていた。えむは何か隠していると言うことを。
‘未来のスターたるもの、涙を流している者を放っておくなどできん!なあ、えむ。俺はお前の力になりたいんだ。だから、どうか話してくれないか?俺はお前の話を否定しない。それを固く約束しよう。
えむは躊躇った。話すことで迷惑をかけるんじゃないと。でも、話すことにした。話せば少し楽になれると思ったから。そしてえむは司に全部話した。フェニランの閉園、そしてえむの夢、。
‘そうか、えむ。大変だったな!今までよく頑張った!ここからは俺も手を貸そう!
そう、司が声を上げたのだ。
‘え?でも、。
‘お前の夢は俺の夢でもある!スターたる者!みなの期待に応えてこそスター!えむ、お前の夢は他のみんなの夢でもあるんだ。フェニランがまた復活してほしい。そんな夢があるなら叶えるべきだ!フェニランの復活はみなが望んでいる。なら諦めるわけにはいかん!
‘でも、お兄ちゃんたちはもう無理だって、。
‘えむ、祖父との約束があるのだろう?フェニランを、笑顔一杯の場所にするという約束が。その夢を叶えずして諦めるのか?
‘ー!
‘えむ、祖父との約束の中にえむは入っていないのか?
‘え?
‘みんなを笑顔にしたいという、その中にえむは入っていないのか?そんなはずはない!お前の祖父は、えむにも笑っててほしいと思ってるはずだ!お前が笑顔じゃなくて他の人を笑顔にできるか?そんなわけない。お前が笑顔になってこそ周りに笑顔が広がっていくんだ。だから、どうか笑おう!きっとフェニランの復活は困難だ。だがしかし、そこで諦めていては道は開けない!前を向いて進んでいこうではないか!
その目から涙が溢れていた。
‘本当に協力してくれるの、?
‘あぁ。もちろんだ。俺を頼れ!えむ!俺は、お前の仲間だ。そして友達だ!
すると、えむの顔がすごく軽くなった。
‘ありがとう、ありがとう、司くん!
「へえ、二人ってそういう風に出会ったんだね!」
「あぁ。そうだな。今思うとすごく懐かしいな!あの時は泣いていてえむを前向きにしたくて必死だったからなー。」
「本当に、あの時は助かったよ!司くん!ありがとう!」
そのえむの顔はとても明るくて、まるでこっちまで笑ってしまうものだった。
「それからね、司くんと一緒にフェニラン復活に向けて動いていたの。フェニランの復活をどれほどの人が望んでいるのか、調査したり。フェニラン復活のために必要なことを考えたりもした。」
「あの時は毎日がすごい速度で流れていったな」
「うん、でもね。お兄ちゃんに言われちゃったんだ。」
そう言うえむの顔は暗かった。思い出すだけで苦しいものだと容易に想像できる。
「”お前、まだ諦めていなかったのか。前にも言ったよな。もうフェニランは終わった。現実を見ろってな。お前の夢物語は叶わない。だから、早く諦めろ”ってね。でも、私は諦めきれなかった。だから言ったの。」
そこからまた、えむは話し始めた。