テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
注意事項
〇オリキャラ→NL
〇カンヒュ→BL
〇オリキャラ&カンヒュ出ます。
〇全6話。
〇カップルがイチャイチャしてます。
〇軽いキス・ハグ描写あり。
〇仏華✕炎吉(オリキャラ)、イギフラ、炎露✕中華(オリキャラ)、アメ日、ロシドイ、ドイイタの順です。
〇地雷にご注意ください。
〇全て別世界線としてお読みください。
以上の事を御理解の上、本作品をお楽しみ下さい。
ーー炎吉✕仏華ーー
夕暮れ時。空が見事な朱に染まっている時間。
長い時間をかけてやっと恋人同士になった炎吉と仏華は同じ部屋で紅茶を飲んでいた。
「ねぇ、吉」
仏華は静かな部屋で炎吉の愛称を呼びながら、すり寄ってゆく。
「I love you」
やがて隙間風さえ通れない程に近づくと、仏華は小さく声を漏らした。
そんな仏華に、炎吉はフッと柔く笑う。
「Je t’aime aussi」
そう言いながら、炎吉は机の上に置いていた、金色のリボンで包まれた箱の中から一粒取り出して、仏華の口の中へ入れる。
少し驚いたような反応を見せた仏華も、すぐにとろけるような笑みを漏らした。
仕返しのように、少し悪戯っぽい笑みを浮かべて仏華も炎吉の口の中へ一粒入れる。
甘い、甘〜いチョコレートが口の中に広がって、2人の間の空気も甘く染まる。
「仏華、この後のご予定は?」
変わらず紳士的な笑顔と所作で炎吉はそう問うた。
「吉に愛でられること」
それに対して、仏華は幸せそうな、とろけるような表情で応える。
「承知いたしました。My princess」
何よりも愛おしい者を見つめる炎吉は、仏華の唇にそっとキスを落とした。
ーー炎吉✕仏華 終ーー
ーーイギリス✕フランスーー
リビングのソファーに腰掛ける2人の間のには何とも言えない空気が漂っていた。
先ほどまで喧嘩の応酬が耐えなかったのに、今度は沈黙である。
2月の冷たい風が窓から入り込んみ、フランスの頬を撫でた。
小さく身震いしたフランスを横目に、イギリスは淹れたての紅茶を飲む。
「寒いならそうと言いなさいよ」
普段なら、文句の一つや二つ、余裕で飛んでくる。
だが、フランスは冷えた指先で自身の腕を撫でていた。
いつもなら、「お洒落は我慢なんだよ」なんて軽口を叩く男のはずが、イギリスには少し脆く見えた。
イギリスは小さくため息をつきながら、無造作に、だけど優しく、背もたれに掛けられていたブランケットをフランスに被せた。
普段なら「お節介だよ」なんて言葉が飛び出る唇からは、「merci」と感謝の言葉が小さく、消え入りそうなほどに小さく飛び出した。
掠れた声にイギリスは紅茶を飲む手を止め、フランスの肩を抱き、強引に引き寄せた。
「…っ!」
普段ならなかなか無いイギリスの強引さにフランスは驚き、小さく空気の音を漏らす。
「ちょっ、何……ッ?」
やがて、イギリスの膝の上に乗せられたフランスは抗議の声を零す。
「貴方に拒否権があるとでも?」
そう言ったイギリスは、フランスの肩を抱く力を強めた。
「バカ」
そう小さく毒づきながらも、フランスはイギリスの胸に顔を埋めた。
ーーイギリス✕フランス 終ーー
ーー炎露✕中華ーー
2月の公園の、まだ少し冷える空気の中、中華はいつ手作りチョコを渡そうかソワソワしていた。
相変わらず炎露は無口で、言葉数が圧倒的に少ない。
言葉のキャッチボールと言うが、正直ほとんど中華が一方的に話している。
これはもう、暖簾に腕押しと言うか、ストライクアウトである。
そしてとうとう、中華は話題切れを起こしてしまった。
一応、話は聞いているのだろう。炎露の視線は常に中華を追っていた。
「Ах да, точно」
今までほとんど言葉を口にしなかった炎露が、何かをボソッと呟いた。
「ほら、」
言葉少なに、炎露は無骨な黒の箱を中華に渡した。
中身はキラキラと光る宝石のようなブラックチョコ。勿論、炎露の手作りである。
毎年この時期になると、炎露の甘党な妹軍勢と、とにかくチョコが欲しい弟軍勢が攻め入ってくるのだ。
故に、炎露はお菓子作りの腕も上達していた。
「わ、我も、準備してて……。その、よかったら…」
顔を熟れた林檎のように赤くした中華は、リボンでラッピングされた青色の箱を炎露の胸に押し付けた。
(だから今日は、中華から甘い匂いが……)
中華の紅い顔を見つめながら炎露はそんな事を思考する。
「…Спасибо」
そう呟いた、炎露の口角がほんのり上がっていたことなど、照れ隠しに俯いた中華が知ることはない。
ーー炎露✕中華 終ーー
ーーアメリカ✕日本ーー
日本の貴重な休日の昼下がり。
ちょっとお洒落なカフェで、アメリカと日本はデート中である。
他にもデートに来ているカップルがちらほらと見えるが、そんなもの今の日本の視界には映り込むことすら叶わない。
メープルシロップのたっぷりかかったパンケーキと、優しい匂いのするホットココアと、アメリカの飲んでいるブラックコーヒー。
それらの匂いが日本の鼻の奥をくすぐる中、日本は手元の紙袋を気にしていた。
「Hey,Japan.何か俺に言いたい事でもあるのか?」
銀のフォークをクルクルと回しながら、サングラス越しにスカイブルーの瞳が日本を捕らえた。
「ぁ、アメリカさん!こ、これ、どうぞ……」
日本が意を決して放った言葉は、だんだん小さくなった。
湯立ちそうな顔を隠すように日本は紙袋を前へ出す。
「……Japan、中身、見てもいいよな?」
少しばかりの沈黙の後、アメリカは半ば強引に紙袋の中を覗き込むと、わざとらしく「Wow!」と声を上げた。
「Thank you my sweetheart!」
アメリカは手で口元を隠しはしているが、口角が上がっているのは言わずとも分かるほどだ。
「……そんな、大声で、言わないでください」
やっとの事で顔を上げれた日本の顔は、真っ赤に熟れたトマトのそれである。
日本が羞恥に耐え兼ねて小声で抗議してみせたが、そんなものはアメリカにとっては関係ない。
聴こえてはいるが、無視をする。それがこのアメリカと言う男である。
アメリカはテーブルを回って、日本の隣にドカッと座る。
「恥ずかしがることはないさ。こんなに素晴らしいプレゼントを貰ったんだ、世界中に自慢したいくらいだよ」
ニッと笑ってみせたアメリカはずっと背中に隠していた花束を日本の前に差し出した。
ダークピンクの6本のバラの花束を。
「To you.」
「ぁ、綺麗」
日本の頬が綻んだのをアメリカは愛おしそうに見つめ、耳元で砂糖菓子のように甘く囁く。
「ホワイトデーのお返しは楽しみにしとけよ」
サングラスの奥で日本を捉えて離さないスカイブルーの瞳が、意地悪そうに笑った。
ダークピンクの薔薇の花言葉▶【愛を誓います】
六本の薔薇の花言葉▶【あなたに夢中】
ーーアメリカ✕日本 終ーー
ーーロシア✕ドイツーー
土曜日と言えど、家に仕事を持ち帰ったドイツに休みなど無い昼下がり。
リビングでノートパソコンと睨み合うドイツの後ろで、ロシアが不機嫌そうにドイツの名を呼んだ。
「ドイツ」
低く、ドイツの耳の奥まで響く声。
そんな声に一瞬、真っ直ぐ伸びていたドイツの背筋がさらに伸びた。
「今は仕事中だ。後でにしてくれ」
一切振り返る事もなく、ドイツはロシアに淡々と告げる。
そんなドイツの後ろで、ロシアはさらに機嫌を悪くしていた。
眉間のシワが一本、二本と増えているのだから、誰が見たって分かる。
ロシアは大きな歩幅で、一歩、二歩前に進み、ドイツの真後ろに立つ。
2メートルを優に超えた身体の作る影がドイツを覆う。
「おい」
ドイツの肩に乗せられたロシアの手には痛いぐらい力が込められている。
「っ……、ロシア、痛いっ……」
少し顔を歪めて、小さな悲鳴をあげたドイツはやっとロシアの顔を見た。
ドイツの小さな悲鳴に、ロシアはほんの少し、ミリ単位で口角が上がる。
表情筋がまともに仕事をしていないロシアにしては珍しいものである。
ドイツの、ロシアにとっては小さな肩を掴んだ手の力は弱まったが、ドイツの耳にはつんざくような鈍い音が届く。
バンっ!
ロシアがドイツの使っていたノートパソコンを力いっぱいに、閉じたのだ。
「ろ、ロシア……?」
小さく肩を震わせたドイツが、少し震え上擦った声でロシアの声を呼ぶ。
ロシアはそっとドイツの耳元へ顔を近づける。
「Du gehörst mir」
他国の言語を学ぶのが大の苦手なロシアが学んだ言語。
ドイツが一番分かりやすいように、と放たれたドイツ語は、砂糖菓子のように甘い。
「っ〜〜〜!」
ドイツの声にならない悲鳴を聞きながら、ロシアは小さく震えていたドイツの肩を抱き寄せた。
「だから、休めよ……」
ロシアの満足気な笑みと、低く甘〜い声が、ドイツの脳裏に焼き付いた。
ーーロシア✕ドイツ 終ーー
ーードイツ✕イタリアーー
「ドイチュ、ドイチュ〜!」
カタカタとキーボードが打たれる音だけが響いていたドイツの部屋に、イタリアの元気な声が響いた。
「イタリア…。ノックをしろと何回言えば良いんだ?」
ため息混じりで、ドイツは振り返りイタリアを注意する。
「それはごめん!でも、見て見て〜」
満面の笑みを浮かべたイタリアは、ナチュラルにドイツの膝の上に座る。
イタリアが両手で抱えていたのは、大きな白色のリボンでラッピングされた可愛らしいピンクの箱。
スルスルとリボンを解いて、箱を開ければ赤やチョコレート色、桃色のマカロンが見える。
「はいドイチュ、あ〜ん」
マカロンを一つ手に取り、それをイタリアはドイツの口元に運ぶ。
小さなため息と共にドイツはイタリアに従ってマカロンを食べに口を開く。
一口でドイツはそのマカロンと、イタリアの指も口に入れた。
「ど、ドイチュ?!」
イタリアの顔はすぐに赤く染まり、声を裏返す。
「ん?どうした?」
ドイツは少し意地悪そうに笑いながら、片手でそっとノートパソコンを閉じる。
「うぅ〜。…………、ねぇ、ドイチュ。バレンタインプレゼントは、マカロンとioだって言ったら、どうする?」
恥ずかしそうに小さく唸ったかと思えば、イタリアはイタズラを思いついた子供のような表情でドイツに問いかける。
「……なら、こっちもおいしくいただかないとな」
意地悪に笑ったドイツのギザ歯が覗き、眼鏡越しにドイツの鋭い黄色の瞳が真っ赤に熟れたイタリアを射抜いた。
ーードイツ✕イタリア 終ーー
ーーーーキリトリーーーー
読者様ハッピーバレンタイン!
日奈です!
バレンタイン、眩しいですね……。
「バレンタインだからチョコクッキー作ったのに、私、誰に渡すんだろ……」
リアルの人が虚無になりながら、手作りクッキー消化中……。
読者様も、無計画にお菓子作りは辞めましょうね。
一人じゃ消化しきれなくなりますから…。
てな事で、チョコクッキー食べながらですが、
バイ!
「バイです〜」(@^^)/~~~