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車掌『貴方は今から晴れて死人になりました』
僕「…え…?」
僕は言われた意味が分からなかった。確かに僕は死にたいと思ってたけど、こんな形で死ぬことになるとは思っても見なかかった
車掌『貴方はこの世の理に沿えば亡くなったということになっておられます』
本当に意味がわからなかった。気を失った先で乗った電車で僕はもう死んでる?意味が分からない
車掌『貴方の死後帳は拝見済みです。私のアナウンスを聞いていれば、まだ死なずに済みましたのに…』
僕「死後帳……?」
車掌『死後帳とは、亡くなった方の生前の生き様が書かれている手帳のようなものです』
僕「悪い冗談はよしてくださいよ…僕が死んでるなんて…それに…ここはどこなんですか…?」
車掌『何度も言いますが、ここは亡霊列車で貴方は亡くなっています。いまは……地獄の真上を通過していますね』
地獄?地獄の真上だって?僕は本当に死んでしまっているのか?
信じたくない…死んでから後悔するなんて烏滸がましいかもしれないが、その事実を受け止めたくなくて、列車の扉へ向かった
車掌『いけません!少年!今そこから飛び降りたらッ』
僕は思いっきり扉を開けた。その瞬間全身に浮遊感が走った。けど一向に落ちる気配がない。そして僕はそのまま列車の中に引きずり戻された
空きっぱなしの扉の奥からはく大きな白い手の骨が覗いていた
車掌『はぁ…本当に焦りました。餓者髑髏くんが居てくれて良かった…』
僕「いっ…いまの…は?」
動揺を隠しきれない。
何が起きた?体の震えが収まらない。浮遊感が残っていて気分が悪い。そのまま全部吐いてしまいそうだ
車掌『今のは餓者髑髏くん。亡霊列車で警備のような仕事をしていただいています。そして貴方が今飛び降りようとしたのは、血の池地獄。落ちたら二度と戻っては来れません
そうならないように餓者髑髏くんが貴方を止めてくださったのですよ』
僕「…っ信じたく…ない…」
車掌『…では信じていただくために、今日からここで働いていただきましょうか』
……………え?