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話の雰囲気がとても好きです〜!!!続き楽しみにしてます!
……………え?
僕「いやいやいやいや!えっ!?働く!?僕がここで!?」
車掌『ええ、ここで働いていただきます』
意味がわからない事が連続して起こって頭の中がぐっちゃぐちゃになってきた…
行き着いた先の駅で気を失って…この列車に乗って僕が死んだなんて知らされた挙句、ここで働く!?なんで!?
僕「嫌ですよ!なんでこんなところで働かなきゃいけないんですか!」
車掌『理由、説明した方がいいですか?』
僕「是非お願いします!」
車掌『9割ほど人手不足が理由です。というか人手が足りないので働いてください』
ほとんど車掌さんの個人的な理由じゃないか!
そう思っていたら、車掌さんが口を開いた
車掌『正直な所、人手不足という面もありますが、貴方はここで働いた方が得をするかもしれませんよ』
僕「え?」
つまり、車掌さんの話はこうだった。この列車は生者も乗れるが、死にたいという願望が強すぎると、乗った瞬間本当に死んでしまう
予定通りに死ねなかった者はどこにも受け入れて貰えない。僕もその1人と言うことらしい。行き場もなく彷徨うくらいなら、ここで働いた方がまだマシということだ
僕「確かに…ここで働いた方がマシ…なのかな…」
車掌『では、ご了承頂けるということですね』
僕「まぁ…はい。このまま彷徨うよりかはマシみたいなので…」
車掌『それでは、書類を持って参りますので少々お待ちを』
そう言って車掌さんは車両の奥の方の扉に向かって消えていった
そして少し気持ちが落ち着いて安堵した瞬間、さっき閉じたばかりの扉が大きな音を立てて開いた
それと同時に真っ黒でぐちゃぐちゃした形も分からないような何かが、僕に向かって飛びかかった。突然の事で避けることもできずに、目を閉じただけの僕の腹の辺りにそいつは飛びついた
そして僕は思いっきり尻もちをついた
しばらく目を閉じていても襲われることも食われもしない。だから何が僕に飛びついたのか気になって目を開いた
僕「……………え…?」