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ふと、『あの時』の記憶が夢に出てくる時がある。
12年前の9月20日、私は瓦礫の下敷きになっていた。
何もかもが真っ暗で、もう腰まで上がってきた水が冷たくて、擦り傷が染みて、ひとりぼっちで、いくら待っても闇の中。泣き叫んでも変わらず、誰も助けに来てくれなかった。
そんな時、あまりよく思い出せないけど、『誰か』が救助が来るまで私を元気づけてくれていたような気がする。
それがなんだか嬉しかった。
でも、思い出せない。
あの子が誰なのか思い出せない。
誰だっけ。。誰。。。だっけ。。