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どこか分からない暗い森の中僕は迷子になってしまった…何処かに雨風だけでも防げる小屋でもあればいいけどそんな事を考えながらぽそりと呟いた
「ここ何処だろ…迷子になった」
すると僕は後ろから声を掛けられた
???「おや、人の子よこんな獣も寄り付かない森の深くになんの用だ?」
彼は九尾と言う奴だろうか…顔は狐だが二足歩行で、紫色の着物を着ている声は男性だが、狐の性別なんて僕には分からない。僕より遥かに背が高いので僕は見上げるように彼を見た
「僕は楓です。ちょっと考え事をしながら歩いていたら何故かこんな所へ来てしまっていたまでです。」
僕はそう答えた。すると九尾はクックッと喉を鳴らして笑った
???「私を見て驚かぬとは…気に入った。実は私は今から腐れ縁の友人に会いに行くのだが…お主も着いて来るか?彼奴ならお主の事をきっと気に入ってくれるじゃろうな…」
そうゆったりした口調で言った
彼奴?気に入る?どういう事?まあここで死ぬよりかはいいと思うし…でも知らない人にはついて行っちゃ駄目だよね?あ、でも子の人人じゃ無いからいっか
「あの、宜しければお名前を教えてくださいませんか?」
僕は思い切ってそう聞いた、名前を知っている方が呼びやすいからだ。まあ、聞いたところで呼ぶことは無いと思うけど
???「私か?私は狐仙だ。友人は狐仙と呼んでくれるのだが、その友人の親友、私の知り合いと言うのかな?まあそれは今はどうでもいいな、話を戻すぞその知り合いには“猫被り狐”と、呼ばれている…猫なのか狐なのか…よく分からないな」
はははと苦笑いをしながら話を続けた
狐仙「すぐそこに屋敷?館?どちらでも良いな。それがあるぞ。着いてくるか?」
僕の体制に気づいたのか、少ししゃがんで確認をしてくれた。この人以外に優しいのかもしれない…
「まあ、ここに居てもやる事ないのでついて行かせて貰います。」
そう答えると軽く微笑んでから返事をしてくれた
狐仙「素直で良い子だな。こっちた着いてくるが良い」
そう行って手招きで僕を呼んだ
〜数時間後〜
少し先?どこが?全然少し先ってレベルじゃないぞ
「う”ぅ…」
僕がそう唸った。途中で足を捻ってしまって、歩くと余計痛い。それを聞いた狐仙さんは気にかけてくれたのか休ませてくれた
狐仙「妖狐と言うのは非常に長生きでな、数日など短い物じゃ、だから数時間程度など、私にとってはすぐそこと、同じものなんじゃよ」
そう説明しながら下に俯いていた。僕は僕が休んでいる限りこの話を続けると悟ったのですぐに出発しようと声を掛けた
狐仙「本当に良いのか?まだ少ししか休んで居らんが……無理をしなくても良いのだぞ?」
心配するような目でこちらを見た心配されるのが苦手な僕は微笑んで大丈夫だと伝えた。後日知った物だがかなり酷く捻っていたらしい
数分歩くと大きな屋敷が見えた、思ってたより大きく間抜けな声がでた。それを狐仙さんに聞かれとても恥ずかしかった。
狐仙「おーい私が来たのに出迎えも無いんか」
すると中から動物の耳が生えた少年が出迎えてくれた少し大き目のシャツを着て皮生地ズボンを履いており歳は僕と大して変わらないだろう。
???「うぉ!?狐仙おかえり!あとその子は?」
僕の方を不思議そうに見つめた。片目は髪の毛で隠れて見えなかったが、見える方の目は淡い褐色で夕日に照らされ綺麗に輝いていた僕は軽くお辞儀をして自己紹介をした
「僕は楓です。いつの間にか森に来ていて…途中で狐仙さんに連れて来られました」
すると狐仙さんは慌てたように
狐仙「楓!語弊を生むような発言は控えてくれ」
先程までのおっとりとした口調とは裏腹にとても慌てていた。どうしたのだろうか
???「ふーん狐仙には後で話を聞くとして…僕は優夜だよ狐仙とはお友達!宜しくね楓君!」
蔓延の笑みで答えてくれた。この人とは仲良く出来そうだ
狐仙さんが優夜さんに手を近づけた時声がした
???「“猫被り狐”…僕の優夜に触らないでよね」
顔は笑っていたが、声は笑っていなかった
優夜「鬼酒…触るくらい許してあげなよ…」
どうやら彼は鬼酒さんと言うらしいどうやら独占欲が強めな感じだ。
鬼酒「別に良いでしょー?優夜は俺の“彼女”なんだからさっ」
彼女!?女性なの?でもどう見ても男の子にしか見えないけど…まさか男装中!?というか年の差離れすぎだよね…見た的に鬼酒さんは20歳超えてるけど優夜さんは絶対12とかそこらだよね
優夜「鬼酒…だから彼女って言うのやめてよ僕男だよ知ってるでしょ?あとこれは1週間だけだから…お客さんにも誤解されてるよ?だから一旦辞めようね?」
呆れたような顔でそう言った。なんだ男か…と思っているうちに話が進み僕は泊まることになったらしい。優しい人でよかった。狐仙さんの友人だから可笑しい人かと思ったけど普通の人だったなぁ。
優夜「楓君?聞いてる?」
ぼーっとしていたら優夜さんが目の前、凄い近くに居た。彼氏が居てこんな事をしていいのか…と僕は思ったが、気にしないでいた
優夜「汚れてると思うからお風呂入ろー!足捻ってるんでしょ?一緒に入ったげる!」
と笑顔で言われた。僕は即答した
「分かりました!」