テラーノベル
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知ってました?これ、一応BLカテゴリなんです。
今回ちょっとだけBL要素でてきます
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さみしくなった心を落ち着けて部屋に戻ると
片付いた部屋の中で飲み続けているグループとゲームグループに分かれて寛いでいた
「マナ?眠くなっちゃった?」
「…ん~…ねむくなんかないでぇ……」
ライ君の肩にもたれかかって既にあかなくなった目を開けようと頑張っているマナ君がいる
とても優しい目でマナ君を見ているライ君に気が付いて何故かドキッとしてしまった
直視できなくて目を逸らす
「もぉっ!カゲツはこれ以上のんじゃだぁめっ!まずはお水飲んでぇっ!」
「いややっ!それまだ残ってるやんっ!はよ返せやぁ!」
目を逸らした先には飲む飲ませないの攻防をしているウェン君とカゲツ君がいたのだが…
カゲツ君がウェン君に抱き着いて、その勢いで押し倒しているような形になっていた
「……っっっっっ!!!!!!」
…なんなんだ?お酒が入っているからか?距離感バグってないか?
え?なんかこんな風に思うの俺だけ?は、恥ずかしくなってきちゃうのっておかしいのか?
顔が熱くなっていくのがわかる
どうしていいのか分からなくて、一旦ここから離れたくて逃げる
…ゴクゴクゴク……ぷはっ…
電気も付けず台所で水を飲んで心を落ち着けようとしていた
仲がいい…それはいいことなんだよな
でも、なんだろう…友達の距離感じゃないというか…
なんであんな眼で相手のことをみて…触れていられるんだ……??
あれじゃあ…まるで…
「恋人同士みたいじゃないか…」
口から零れ落ちた言葉に、さっきの寂しさが重なって急に悲しくなる
今この時点で、この家にたくさんの仲間がいるのに…
「俺は今一人なのに…」
口に出したら余計に悲しくなってきた
これじゃまるで仲間外れにされた子供じゃないか…
羨ましいなら逃げてないで加わればいいんだ
仲間に入れて…なんて子供でもいえるセリフだ…
でも、いざあの空気感の中に飛び込んでいく勇気は流石にないよな…
…ってか、なんだ?羨ましいって???あれ?俺…羨ましいって思って…いた?
………あの、空気を?
「……テツ?」
「……っっ!! り、りとくんっっ⁈」
急に声をかけられて心臓が飛び出しそうになる
「……なんか、気のせいならいいんだけど…テツ…なんかあったか?」
リト君はいつもそうだ
俺がおかしくなっている時、必ずこうやって声掛けて気にしてくれる
こんな男になりたいと思って憧れているのに全く追いつけなくて…
悔しくて、情けなくて、空しくて…
「………な、なんにもないよ?喉乾いて水飲みに来ただけだからっ……」
リト君の顔を見ることができない
今の自分の顔はきっと人には見せられない顔だ
逃げるようにリト君の横を通り過ぎようとする
「……っっ⁈」
目の前が真っ暗になってさっきまで外にいたせいで冷えた身体がぬくもりに包まれる
何が起きているのかよく分からなくて
でも、何故だかこのぬくもりが心地よくて…今の状況を理解するのに時間がかかってしまった
あれ?……俺、いま、リト君に…抱きしめられて、る?
「ち、ちょっと!り、りとくんっ?!なになに?!」
慌てて身体をよじって逃げようとするけど、力の強い彼からは逃げられない…
さらに強く抱きしめられて、耳にリト君の髪が触れて……動けなくなってしまった
「……テツ、お前……なんで泣いてんだ?…俺ら、なんかしちゃったか?」
「…………⁈」
動けなくなった俺の耳元でリト君の優しい声が聞こえる
あぁ…ほんとに君は俺のこともよく見ていてくれるんだな
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それだけでさっきまでのごちゃごちゃした気持ちが溶けていくようだよ…
そっか、俺…泣いちゃってたんだな…
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佐伯君…さみしくなりすぎて泣いちゃってました
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