第1話「初めての学校」
「貴女は、かつて話を聞いてくれたり、助けようとしてくれた××と再会できる。
貴女の運命は、いろんな人の闇に光をあててある物を見つけた探検家」
私は、頑張ったおかげで、念願の高校に受かった。
最初は、受かるか分からなかったけど、良かった。
ずっと、お母さんから「受かったの?」って期待されてたけど、受かってよかった。
その初日は、今日。
お母さんに忘れ物ないかとか聞かれたけど、何も忘れてないよ…。
私は、もう高校生だよ。小学生みたいな扱いしないでよ。
じゃあ、間に合わなくなちゃうから、行ってきます…。
その学校に着き、入学式が終わった後、校舎の案内が行われた。
科学室の前に来た時、科学室の手前に電気の付いていない一室があった。
先生が、「この部屋には、無断では入っては行けません。」
なんて言ってた、けどそんなこと学校の先生が言うのかな?
中に何かあったら、普通警察とかに連絡したりしないのかな。
その後、教室に戻ったあと、いろんな人に話しかけられて、クラスメイト達と少し仲が良くなった
気がする
そんな感じで今日が終わった。
明日は、どんな一日になるかな…。
第2話「初めての授業/光照らす暗闇へ」
学校に着くと、もうみんな教室に来ていた。
「あっ、さとみちゃん、来るの待ってたんだよ…」
「そうなの…ごめんね」
「ううん、大丈夫だよ 明日は早く来てね。」
「うん。」
その後の授業は最初ということもあり、説明や配布物だけで終わった。
家に帰ったあと、逃げるように部屋に戻った。
私は、お昼の時間にふとスマホを見て、見かけた配信者に連絡しようと思った。
何故なら、あの人と配信をしたら楽しそうだと思ったから…
だから配信が終わったあと、DMを送ってみた。
そしたら普通にOKを貰えた。
こんな簡単に決まっていいの?普通は、もう少し悩んで「やっぱ無理です。」ってなるんじゃないの
全てが、私に都合よく動いている気がする。私の想い違いかな…
でも、OKを貰う代わりに、宝物を隠してある地図を貰った。
『この地図の元には、いずれあなたも行くことになるでしょう…』
私の初めてのネット友達ができた。
明日の朝は、みんなに言われたように早く行こう。
天国に早く行きたいな…みんながいる
早くこの夜が終わらないかな。
第3話「科学の授業」
今日は、早く起きれたし、早く準備も終わった。
みんなが言ったことを実行できたね。
これが“有言実行”だよね…
外に出てみたけど、朝早すぎて生命が宿った機械のようなものや車は一つも通ってない
学校に向かっている道中に、初恋草を育てている家があった。
最初から花の名前を知っていた訳ではなく、青い花を見るのが珍しかったから調べてみて知った花
の名前だった。
学校に着いた…やっぱり早すぎて誰もいないよね。
そんなことを思いながら、昇降口まで来ていた。
誰もいないことは、来る前からわかっていた。
でも、もうすぐで誰か来るかもと、期待してしまう自分がいる
来るわけもないのに…。
それからいろいろと考えていた。
いろいろと言っても、主に『なんで私、学級委員になったのだろう』ってことが頭の中を回ってい
た。
誰かのために…?それとも、誰かの期待に応えたかった…?
それか…最初から理由なんてなかった?
…
……
………
どれだけ考えても答えにはたどり着かなかった…。
最終的に私が出した答えは、「わからない」だった。
考え事をしていて、気づいてなかったけど近づく足音が聞こえた。
それは、科学の先生の燐先生だった。
私は、近くで改めてみて『懐かしい』って思った。
どこかで会ったことがあるような気がした。でも、どこで見かけたのか思い出せない。
確か、時間帯は“あの日”の夕方頃だったはず…
その後、早く来てしまった理由を話したら、授業の準備の手伝いをお願いされた。
私は、私はお手伝いをすることにした。
それが、みんなが求めている通りの行動でしょ?
“私は”全てに答えることが出来る。
私は、本当の優等生だから…
お手伝いが終わりに近づいた頃、みんなが登校してくる時間になった。
燐先生に、お礼を伝えて教室に戻った。
昨日、早く来てって言ってたあの子も来ていた。
「今日は、来るの早いね。」
「昨日、早く来てって言ったのは…そっちでしょ。」
「確かに、言ったけど…こんな早く来るとは思わないじゃん」
「そうなんだ…」
あんなに言ってたのに、期待してたのに、喜ばないんだ。
「ねぇねぇ、この髪飾り可愛いね」
「えっ、そうだと思う?最近部屋で見つけたから付けてきて見たんだけど」
「うん、すっごく似合っているよ。」
良かったみんな喜んでくれた。
それから、担任の先生が来てお手伝いをしたことを褒められた。
そんなことやるのが、私の普通なのに…
それから、ホームルームが終わり1時間目も終わった。
2時間目の科学で教室移動をしていると、友達が思い出したかのようにこんなことを言い始めた。
「科学室の隣の部屋の中には何があるのか気になる」と
一緒に来ていた子も、気になると言って私に確認してきてほしいと頼んできた。
私に見てきてほしいと期待しているの?
まぁ、自分が見に行きたくないとか、ばれたらやだとか、自己的な考えで押し付けているでしょう
けど
まぁ、私もその中の一人なのかもしれないね。
私は、そんなこと思ってたけど期待に応えたかった。
第4話「2つ目の洞窟の中は?」
見ている人の中には、『見に行かないで』とか思うでしょう
確かに、中に何があるかは私だって分からないよ
でも、気になると言われたら私も気になるよ…だからみんなの期待に応えるよ 私は
私は、今 2つ目の地図の場所に行こうとしている。
どうやら、そこは選ばれた人がだけが通れるみたいなところに思えた。
ということは、私は勇者?それとも真実に触れつつある探検家?かな
科学室の隣の部屋は引き戸だった為、がらからと音を立てて開けた。
中には、大きな棚やパソコンが乗っかった机などがあった。
その中には、ここにある理由が不明なものがあった。
それは、花の咲いていない葉だけの植物だった。その植物の近くにたくさんの書類のような紙がい
っぱいあった。
それを見ても私は分からなかった。この部屋の使用者なら分かるのかな?
もうすぐで先生が来る時間かな?
そのあと、元の世界に戻った。後ろで何かが落ちた音にも気がつかないまま、この時間は終わった。
第5話「闇状態に戻す/新しい先生」
この時間は終わった。
このまま終わるはずだった。
後ろから先生に話しかけられるまでは…。
「あの、さとみさん少しいいですか?本当に少しでいいので…」
「はい、時間はあるので」
そう私が答えたら先に行ってしまった。
少し離れたあたりで、一緒に居た友達と先生に聞こえるか聞こえないかの声でこんなことを話していた。
「あの部屋に入ったこと、ばれたんじゃない?」
「確かに、そんな気がする…」
「何か、物動かしたりした?」
「動かしたらバレそうなものは、特に動かしてないよ」
「そっかぁー。あれ、朝付けてた髪飾りは何処にしたの?」
「それなら今も付いているはず…」と前髪付近を触ってみた。
そこにあるはずの髪飾りが付いていなかった。
「あの部屋を出る時に、落としてきちゃったじゃない?」
「そうかも、今思えば後ろから音が、何かが落ちるような音がした気がする。」
「これ以上話していると、燐先生が来ちゃうから…私は行くね。先生には事情を伝えておくから。」
あの子は、本当に自己中心的な考え方だね。少なくとも私はそう思った。
自分は関係ないからって、帰っちゃったからね
そんなこと考えていないで、早く先生のところに行こう…
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もう1回この部屋に入ってみて、一回目には気づかなかったものが窓の近くにあった。
それは、バラの花だった。
今は、4月後半辺りだったので4つの花のうち、一つだけしか開花していなかった。
「あれこれ前置きはせず、単刀直入に用を伝えるからそれに答えて。」
「はい、わかりました…」
何を聞かれるかは、分かっているけど…。それは確信にはならなかった。
そう思っていた矢先、燐先生の手には朝付けていた髪飾りが乗っかっていた。
「今いるこの部屋の出入り口にこの髪飾りが落ちていたんだけど、これってさとみさんの?」
「はい、そうです」
「そうだよね。朝こういう感じの髪飾り付けていたから、もしかしてって思って…」
「この髪飾りは、返します。本題はここからで、、、この髪飾り、この部屋の中に落ちていたの…
さとみさん、この部屋に入りました?」
「は、はい 確かに、入りました。すみませんでした…」
「これに関しては、他の先生には伝えません。また、この部屋の中のこと誰かに言いましたか?」
「誰にも言ってないです。」
「この部屋のことを誰にも言わない代わりに、私の助手にならない?助手になった場合、これからの未来は保証するから…」
「ちょっと待っててください。少し考えるので…」
あれから他の道が無いか、考えてみたけど何も思いつかなかった。
「どう、考えた?」
「考えました。私が出す答えは、それしか道がないと思ったので燐先生の助手になります。」
「分かってくれてよかったよ。事情は担任の先生などに伝えておくから、心配しなくていいよ。」
とそれから、燐先生からあの部屋にあるものや科学室にあるものについて説明を受けて夕方になった。
そのまま家に帰って、ゆっくり過ごしていた。
明日の朝学校の昇降口に着くと、彼女が立っていた。
視線的に、私を見ているみたい。
なので、先生にだけ分かるように少しだけ頷いた。
━━━━━━━━━━━━━・・・・それから数ヶ月後・・・・━━━━━━━━━━
ある日、いつも通りに科学室で彼女のお手伝いをしていると彼女はこう言った。
「さとみさん、今日から新しい先生の方が来ることを知っていますか?」
「えっ、そうなんですか?」
「そうみたいなの…朝噂になってて。」
「その先生っていつ来られるのですか?」
「何時頃とかは別に噂になってなかったから分からないけどもうすぐで来るじゃないかな?」
「そうですか…。」
それから、あの不気味な植物の処分をするために外に出た。
謎の植物を、誰にも見つからない場所に置いて科学室に帰ろうとした。
けど帰れないほどに、昇降口付近に人が集まっていた。
まるで、テーマパークが開園した直後みたいに…
人だかりの中の一人に話しかけてみた。
「ねぇねぇ、なんでこんなに人が集まっているの?」
「あっ、さとみちゃん。久しぶりだね、あれからも学校来てたんだ…。」
どうやら、私が話しかけた相手はあの春の終わりに見捨てたあの子だった。
多分、今日私が話しかけなかったらずっと悪魔の心には気づかなかった気がする。
いや、話しかけても結果は変わってなかったね
「えっと…この人だかりは新しい先生の歓迎会みたいなのをやろうしていて、、、」
「そう、先生が待っているかもだからもう行くね」
私のことを待っている可能性は低かった。
そうしてあの子とお別れをした。
その後、後ろから喜びか歓迎の声が聞こえた。
ふと、後ろを見るとあの子もタイムスリップしたみたいにはしゃいでいた。
その後、集まっていた数人がその人を連れてどっかに行ってしまった。
第6話「不思議な人」
今日もいつも通りに科学室に向かっていると、昨日噂になっていた新任の先生と出会った。
名前はフルネームで檜山雛と言いみんな雛先生と呼んでいた。
なぜ知っているかというと、帰り道などですれ違う人がそう呼んでいたから
雛先生と会うのが初めてで私は緊張してしまっていた。
こんな感覚になったの初めてかもしれない。
「あの、初めましてですね 昨日来た雛先生ですよね?」
「そうですけど…、、、あなたは…?」
「まだ自己紹介してませんでしたね。 私は燐先生のところで助手みたいなのをしている冴月さとみ
と申します。」
「まだ話していたいのですが、先程言っていた燐先生に用があるので行ってきます」
「はい、分かりました。」
そのあと、いつもなら科学室に向かうけど、ついて行くのも…って思って逆の方に用もないのに
向かった。
・・・何日後・・・
廊下を歩いていると、私はふといつの間にか雛先生を見かけなくなったなと思った。
前、あったあの子にも聞いてみた。けれども誰も行方を知らない
まるで最初からそんな人なんていなかったみたいに
彼女は一体どこに行ってしまったのでしょう?
第7話「2つ目の舞台」
今日は休みの日だった。
特によばれたわけでもないけど、やることも別になかったから燐先生のところに行ってみようと思う。
学校に着いたあと、奥の部屋にいつも通りにいると思って直行した。
やっぱり彼女はそこにいた。 話しかけようとしたが、先生が先に話し始めた。
「今日は休日なのに来たんですね。 この予定が無いのでしたら私と一緒にお出かけに行きませんか?」
「えっ、いいんですか。行っても…」
「えぇ、でも行くなら今すぐ準備してきた方がいいと思うよ 現地に9時ぐらいにつかないといけないから…えっと現在時刻は8時30分ぐらいだから50分までには帰ってきてね」
「はい、わかりました 早めに帰って来れるようにします」
そう言って私は家に帰って準備が出来た。しかし、約束の時間から20分ぐらい遅れてしまった。
燐先生、待ってるよね… 来るのを…
いや、そんなこと考えている場合じゃ無かった!早く行かないと、、、
・・・学校に着いた後・・・
「予定していた時間より準備に時間がかかってしまい遅れてしまいました…。」
「そうなんですね…まだ間に合うはずだから早く行きましょう」
「分かりました。」
この後電車に乗りある遊園地に着いた。
何故この場所に燐先生が私を誘ったのかは分からない。
そんなことを考えていると、燐先生がこう言った。
「詳しく話さず呼んでごめんね。今日高校の時の同級生と遊ぶ約束をしていてそこにある遊園地で
待ち合わせしていたんだよね」
もうみんな来ていると思うけど…
燐先生が言った通りに、遊園地のゲート前に集まっている人が居た。
それから、遊園地を回り時間は午後4時になってしまった。
「あの、4時なったので途中なのですがここで帰ってもいいですか?」と燐先生に聞いた
彼女は、OKを出した。
私は、この後起こったことを知ることは無かった。
第8話「お手伝い」
「このディスクは読み込みに失敗したので、再生できません」
第9話「急な失踪」
「このディスクは読み込みに失敗したので、再生できません」
第10話「同級生の存在」
今日から学校 この前は久しぶりに楽しかったな
今日もいつも通りに早く行かないと…
科学室に着いた。燐先生はいつも通りにそこにいた。
燐先生は少し喜んでいる気がした。
私は理由を聞いてみることにした。
聞いてみると、昨日の帰り道に抽選会みたいなのやっててそれに参加をした。
それで特賞が当たった。それは、、、
そんな話をしているうちに、時間は流れていく
ページは進む。進んでいく
私は話しているうちにお昼になってしまったので、お昼を買いに行くために科学室を後にした。
・・・2時間後ぐらいかな・・・
あれからお昼買って、食べたりしていたら午後3時になってしまっていた。
急いで高校に帰ってくると、家に帰る人?が昇降口に集まっていた。
私は一瞬何故だろうと思った。
でも、私は思い出した。今日は通常より早く下校できる日だということを…
その人混みをかき分けながら、科学室に向かった。
科学室の前に着いた、、、
中には、燐先生しか居ないはずなのに中から誰かと会話をしているかのような声が聞こえる
声の内訳は、片方は燐先生、もう片方は男の人の声かな
あっ、話の内容的に話し終わってこっちに来る 隠れないと…
私は咄嗟に科学室付近にある非常階段のドアを開けそこでしゃがんで男の人が帰るのを待った。
居なくなったことを確認した私は、科学室に入った。
私は気になったのでさっきの男の人に関して聞いてみた。
どうやら、燐先生の同級生らしくこの前の遊園地にも来ていたみたい
「それで何の話をしていたのですか?」と聞いてみた。
でも、返事はかえって来ない
「分かりました。話せないなら無理に話さなくてもいいですよ」
私はそのまま家に帰った。
第11話「badend~Merci beaucoup(訳感謝)~」
私はいつも通りに朝早く起きた。
準備もすぐに終わった。
私は、朝には滅多に見ないテレビに目を向けてみた。
テレビではあるニュース番組を放送していた。
見ていたら、速報が入ったらしい…
その内容は…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あのニュースの内容を誰も見ていないよね…
でも、今頃みんな見ている暇なんてないよね
だって、みんなが見ているのは薄い宝石箱なんだから
私は、時間に間に合わなくなると思って家を急いで出た
学校に着いた。やっぱり噂にはなっていなかった…生徒の中では
先生、いや教師たちは普通を演じている…演じさせられてもいる
そこには、彼女はいない
どこに行ってしまったのか。
「やっと再会出来たのに…」とそんな考えが頭の中で浮かんだ。
こんなことは、私は願っていない、、、気がする
そんなことを考えていた、その時一筋の光が届いた。
燐先生からの連絡だった。
そこに書かれていたのは、今すぐにこの場所来て欲しいという彼女の願いと、添付されている印のついた地図だけだった。
私はその願いに応えるかのように、その場所に向かった。
そこはカーテンが閉まっていて誰も居ないかのような感じがした。
ドアに近づいて開けようとしたら鍵は開いているみたいで中に入れた。
しかし、中に入っても物音は一つもしていない。
部屋を順番にまわっていくと、机の上にひとつの箱が置いてあった。
その中身は、緑色の宝石とひとつの手紙が置いてあった。
手紙の中身は…
「その箱に入っているのは孔雀石というもので、持っておくことであなたを守ってくれるでしょう
この家の階段突き当たりにあるひとつの部屋に貴方が望むものが、あると思うので行ってみてくだ
さい。」
この手紙を読み終わった私は孔雀石?をポケットの中に入れた。
家の中を引き続きまわると、階段を見つけた。
上を見ると、書いてあった通りにドアがあった。
ドアに近づき、その扉を開けた。
開けた瞬間、中から白いもやのようなものが出てきて私の体を包んだ。
私は、それを吸ってしまった。
私の意識は遠ざかって行こうとしていた。
でも、私はひとつ聞いてみたかったことがある 最後に貴女に話したかったこと…
「私は、貴女に恩返しができましたか? 気づいてくれましたでしょうか?」
答え合わせはいいです。 答えは無いですから
私は、ある貴族の一人娘だった
私は婚約なんて何一つ考えていない、あの方の付き人になること それだけだった
私の願いはかなった。当然かのように
それからは平和な日常が続く…はずだった
はずだったのに…
私が、遠くに出かけている時に起きてしまった悲劇
それを知ったのは、一つの紙を見てから
あの方が霧のように姿、消してしまった
それから、急いで帰った。
届いた現実は、現実だった
それからは、私が“代わり”をすることになった。
みんなは私に期待をしている。でも、私には“あれ”がない
あなたたちが、望むことはもう出来ることは無い…
結局、私は偽りの王女様なんだった。
後日談
私は、ガラスに囲まれた部屋で起きた。
ポケットの中には、あの石だけが入っていた。
そこは、たくさんの液晶が壁に掛けられている謎の場所だった。
その下に机と椅子があった。そこには、ある少女がいた。
その少女が私の気配を察知したのか、こちらに振り向いた。
振り向いたその姿を見た時、何故か会ったことが無いはずなのに懐かしい気がした。
彼女がこちらへと近づいてこようとしていた。
あと少しで私の近くに来るというところで、彼女が足を止めた。
「貴女でしたか。どうでしたか、望んだものは?」
私は、彼女が何を言っているか分からなかった。
私が戸惑っていると、、、
「貴女は、覚えていないんですね。 この答えは、次に会った時に…」
次の人が来てしまうから、また会う日まで
「貴女は みんなが羨ましかっただけのただの女の子 貴女の運命は全知の情報屋」
今の時刻は、午後九時
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