テラーノベル
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『これは狂気満ちた愛のカタチ』
SEVENTH LOVE それも愛だから…
『ここです、ここ。』
『沢山蟻がいるね。』
『ふふ、働き蟻さんたち頑張ってますね。』
『ラトは蟻の行列を見るのが好きなんだね。』
『えぇ。こんな小さな生き物でも…頑張って生きててなんか、儚いじゃないですか。人の命は脆いですから…。蟻さん達には頑張って生きて欲しいですね…クフフッ。』
『ラト……。そうだね。』
『ところで…主様。』
『ん?』
『…私の事、好きですか?』
『!!』
冷たい瞳に見つめられる。
(空気が張り詰めたように…冷たい。凍ってしまいそうだ。)
『さっき聞こえたんですよ。主様は私の事が好きなんじゃなくて、他の執事の皆さんを守る為に……。私のことを好きになったって。』
『どう、して、庭からワインセラーまで距離があるのに…。』
私は恐ろしくなり後ずさりする。
『私は耳がいいですからね。神経を研ぎ澄まして集中すれば多少距離があっても聞こえます。あぁ…残念ですね。でも…それを許すのも、愛ですよね。』
『え……?』
『好きな人に欺かれるのも…愛です。
貴方になら…どんな偽りも嘘もつかれても構わないです。だって、私は…主様のことを愛しているから。』
ラトはニッコリと微笑みながら私に近付く。
『ぁ、嫌、来ないで…っっ!!』
『あぁ、綺麗ですよ…私しか映さないその瞳も。私を怖がるその顔も…全て愛してます。』
ラトは私の首を絞める。
『ぅ…っ!』
ギュゥゥ……。
『私の手で苦しんでいるその顔も…全て愛おしいですね…♡♡』
(苦しい…誰か…助けて…。)
私は気を失う。
『…クスッ。おやすみなさい、私の主様。』
私は主様をお姫様抱っこをして森の中を歩く。
地下執事部屋 拘束部屋
『…拘束具がない、まさか……ラト君が――!?』
以前ラト君が満月が近付くと凶暴化する為、
念の為にと用意しておいた拘束具が根こそぎ消えていた。
森の奥 隠れ小屋
『ん……?あれ、私…。』
ジャラッ…。
『ひっ……!』
目を覚ますとそこは真っ暗な小屋の中。
そして、私の手首、足首には手錠がついていた。
『起きましたか?主様。』
『ら、ラト…っ?これは、何…?』
『手錠です。私から逃げられないようにです。私の愛、受け取ってくれますか?』
『これが、愛…?なにいってるの…?』
『主様がいけないんですよ。他の執事の皆さんを守る為に嘘をついて私を騙してたなんて。まぁそれも今となってはどうでもいいです。そんなことをするほど……私のことを好きなんですよね、嬉しいですよ。』
『怖いよ、ラト…お願い…みんなの所に返して…っ。』
『……。解らないんですか私のこの溢れ出るこの愛が……。』
私は主様に近づく。
『い、嫌ぁ!』
『それなら…私だけしか要らなくなるようにその身体に解らせてあげます。』
『嫌、やめて、いやぁぁぁぁぁ!!』
一方、その頃、デビルズパレス
『どこにもいないっすよ!!主様もラトさんも!』
『ミヤジさんの言うことが正しいならその拘束具を主様に…っ。』
『主様をラト君が連れ去るとはね…。ミヤジ、ラト君を連れ戻そう。そして、主様を助けないと。』
『あぁ……そうだな。遠くには行ってないと思うが…。』
(まさかこんなことになるなんて…。私の責任だ…私がちゃんとしていれば…。)
私は拳を握り締める。
『……。』
もう、どれくらい時間がたっただろうか。
全身に刻まれた歯形。血のにじむ肌…。
痛みももう感じなくなるほど…愛された。
『あぁ…美しいですね。主様♡♡もっともっと……私に溺れてくださいね。』
もう何も感じなくなってしまった。
この愛の前では…どんな感情も無力だ。
次回
EIGHTH LOVE 愛哀
コメント
2件
ありがとうございますラトは、ヤンデレ似合いますねそんなこと言ってる場合じゃないけど