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皆さんこんにちは!
明日はホワイトデーですね!本当は2/14にバレンタインネタを投稿しようとしてたんですが主の個人的な事情により出来なくなってしまったので、代わりにホワイトデーにとある案を思い付きました!
題して、『主の好きなカプ×5のバレンタインネタ、5日連続で投稿しちゃおう!』
というもので、12〜16日までの5日間主の好みで書いた物を毎日一話ずつあげようと考えていたのですが…
えー、主のガバガバ管理によりカレンダーを見間違えたので、本日は一気に二話上げようと思います…申し訳ありませんでしたッ!
登場する方々はこちらになります!
・毒素、四流、相棒、マブダチ、新人後輩
一応ダブりがないように考えたのでお楽しみ頂けるかと思います
それでは早速昨日の分、一話目行きます!
一話目は初書きのこの2人です
・新人後輩
・ショッピ君の口調、というか発言迷子
転載・通報は禁止でお願いします
こちらの作品はご本人様とはなんの関係もございません
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「チーノ、はいこれ」
そう言ってショッピが手渡してきたのはいかにも高級そうなチョコ。今日はバレンタイン。カップルが堂々といちゃつく事が出来るチャンスな訳で、俺もショッピとチョコ交換したいなぁなんて思っていたけど、
「え、これめっちゃ高いやつちゃう?」
「ん、まーな。でも滅多にこういうの出来へんし、チーノが好きそうやったから」
「そ、っか…」
何これ、俺の彼氏イケメン過ぎひん?本当は俺もショッピにあげたくて用意したけど、でも…こんなええやつ貰ったのにこれあげてもな…
「ありがとな、ショッピ!大事に食べるわ!」
「おん。で、チーノ」
「ん、なに?」
「何じゃなくて、お前からはくれへんの?」
「えっと…」
やっぱり聞かれるよなぁ…そりゃそうや、今日朝からちょっとソワソワしとったもん。けど、これあげたくないな…
「それがな、まだ用意できとらんくて」
「そうなん?」
「おん、いや忘れてた訳やないんよ?ただショッピが好きそうなのが多くて決めれんかったから…せや、暇なんやったら今から買いに行かへん?ちょっとしたデートも兼ねてさ!」
「んー…嫌や」
「え、?」
自分では上手く誤魔化せたと思っていた矢先に断られてしまい思わず心臓が跳ねる。もしかして買っとらんの傷付いた…?
「しょっぴ、あの、ほんまにごめん…」
「あーいや、そっちに対してちゃうよ?」
「へ?そっちって、じゃあ何に対して…」
他に傷つく要素なかった気すんねんけど…
「いやぁ、俺の分用意しとらんかったなら今チーノが後ろに隠してるのは誰にあげるやつなんやろな思って」
「っ…!」
そう話すショッピの目は、背後に回された俺の手に向けられていた。
「何の、話、?別に何も隠しとらんけどなあ…」
「ほぉん、じゃあ見られても問題ない訳や」
「あっ、ちょ…!」
素早く背中側に回られ、手に持っていた小さな箱を奪られてしまう。お前いつもはそんな動きせんやろ…!?
「お、紙になんか書かれとる。なになに、『ショッピへ、よければ食べてください。ほんの気持ち…』」
「だあぁー!わかった、わかったから書いた本人の前で音読しないで!」
こいつやっとる事鬼過ぎるやろっ!
「おん、で、これ何なん?」
「えっとですね、その、バレンタインだから、何か手作りのお菓子あげたくて、トントンに教えてもらって作りました…」
「なんで渡してくれなかったん?」
「だって…」
いつもは何をするにも面倒くさがってるお前が俺の為に考えてこんなええやつ買ってきてくれてるんやで?俺は手作りでしかも上手でもないやつなんて素直に渡せる訳無いやんか…
「だって?」
「ショッピはあんなに良いやつくれたのに、俺だけこんな…下手なやつ、渡せない…」
「でもトントンさんから教えてもらったんやろ?」
「けど、結局最後まであんな風に上手く作れへんかったし…」
話しているうちに自分の声が小さくなっていく。こんなんだったら、最初っから変に挑戦せんで安定に美味しいやつ買っとけばよかったな…
「だからさ、ショッピ、その、今何か買って来るから、それ返して…」
「え、嫌やけど」
「え?」
そう言った瞬間ショッピは目の前で俺があげようとしていた物のラッピングを剥がし始めた。
「なっ、ちょっと…!」
「え、これチーノが作ったん?マカロン…」
箱を開けて中から出てきたのは、形が不揃いで所々ヒビの入った不恰好なマカロンだった。これでも作ったやつの中では綺麗なのを選んだが、恋人にあげるにはあまりにも…
「っうん、ごめんな…そんな汚いやつあげて」
「何が?全然汚くないし美味そうやで。ていうかお前これ作ったんやとしたらめっちゃ頑張ったやん」
「っ……!」
直前までごちゃごちゃ悩んでいた事がたった一言で吹き飛んでしまった。そんなん言われたら嬉しくなってまうやんけ
「一つ食べてええ?」
「いい、けど…」
箱に入れてあったやつの中でも最も地割れしたマカロンが口に運ばれてゆく。…あかん、なんやこれ、めっちゃ緊張するっ…
ショッピは特に表情を変えることもなくそれを飲み込んだ。
「えっと、ぁの、どう、でしたか?味の方は…?」
「……」
無言でこちらを見つめて来るショッピ。やっぱり美味しくなかったのかと再び不安になった途端、ショッピの顔が悪戯っぽく歪んだ。
「めっちゃ美味い」
「っ!」
「ちゃんと美味いマカロンやで。チーノお前、何回も言うけどめっちゃ頑張って作ってくれたんやな」
「う゛ぅ〜、しょっぴぃ〜…」
不安やら緊張やらが一気に解けて、半泣きになりながらショッピに抱きつく。どしたん笑、と笑いながらもしっかり抱き返してくれて、安心する。
「あのな、チーノ」
「うん?」
「確かにまあ、高いチョコとか貰うのも嬉しいで?でもな、恋人が自分のこと考えながら作ってくれたってだけで、美味い不味い関係なく手作りが1番嬉しいんやで」
「〜〜〜っ…なんでそんなかっこええの…」
「っふ、それに、マカロンなぁ…えらいラブコール送ってくれるやん」
「ッ!?ちょっと待って、ショッピもしかして知ってんの!?」
「確かマカロンは『特別な人』…やったっけ?」
「っ最悪…なんで知ってるんだよぉ…」
はははっ、と楽しそうに笑うこいつが恨めしい。けど、
「ショッピ」
「ん?」
「…ほんまに特別やからな」
「…ふふっ、おん、知っとるよ」
結局そんなこいつに惚れている俺がいるのだから、どうしようもないんだと思う。
「来年は絶対、もっと綺麗なの渡したるからな!」
「なんで喧嘩腰やねん笑、じゃあ楽しみにしとるで」
次が約束されたこの幸せを、来年はどんな贈り物で返そうかな
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はい、お疲れ様でした!
いやーちょっと短くなったようなそうでもないような…
ただ単にバレンタインのお菓子の隠れた意味っていいよなぁ、の精神で思いついた物なので、 途中で、果たしてショピはこんな事言うのか?となりながら進めてました。
それでは一つ目のお話しはこんな所で終わりたいと思います!コメント・♡して下さるととても嬉しいです!
では次のお話をお楽しみに!