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無題(仮)

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無題(仮)

3 - 201406⁇

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2025年02月15日

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「宇宙人が飛来してきたリアクションしてください」


自分より幼く体も小さいのに堂々とした態度の彼が言ってきた。

え?吉田くん?俺らこれ初めての会話だよね?もっと他に王道的な挨拶あるだろ。


この子のことは知ってる。というかよく覚えてる。オーディションの時に前に立って俺らの手本として踊ってた子だ。

ストレートでサラサラした黒髪に大きい目、しかも瞳が輝いていて可愛い顔つき。一目惚れだった。


初めてのグループ活動で気が張っていた俺に気付いたのか。緊張を解そうとしてくれた?だったらちょいと不器用だな。可愛い。


そのお題にちゃんと答えられたかは覚えていない。でも吉田くんが笑ってくれたような気がする。思い出補正か?それでもいいや。


一目惚れした彼がとんでもない無茶振りをさせてきた。前に立っていたあの子が俺と話している。笑っている。もっと知りたいと思うのは至極当然。

それからレッスン中でも自然と吉田くんを目で追ってしまう日々が始まった。


その頃には自分がアルファだと判明していたけど、気にしたことはなかった。

それに、アルファとオメガが運命の番になる恋愛ドラマには飽々していた。

好きになった人が運命なんじゃないの?オメガだからって理由で付き合うのは最早運命ではないんじゃないのか?


一緒にいてどんどん吉田くんへの想いが強くなる。吉田くんが欲しい。

彼の第二の性はまだ分からないけどどんな結果であれ、俺は吉田くんの運命の人であってほしい。

そう思うには時間がかからなかった。


でもこの想いを伝えるには時期尚早だ。だってあの子を見る吉田くんの顔はとても優しい顔をしている。本人は気付いてるのか知らないけど。

いつか俺に振り向いてと願いながらそばに居続け、4年が過ぎていった。

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