阿「わー!紅葉綺麗だねぇ〜!」
翔「きいろぉ!」
涼「りょたあかぁ!」
今日は俺が1日オフで蓮が仕事の日
たまには外にお出掛けしようと思い3人で近くの公園に来ている
もう秋も終わりに近づいて最近は寒くなってきて今日も夜冷えるとか言ってたな…
グイッ
翔「ママ!あっち!」
阿「ん?あっち?なんかあったの?」
涼「あっちよぉ!」
2人に手を引かれ連れて行かされると
そこにはぐったりとその場に倒れている小学生くらいの子供がいた。
阿「えっ、どうしたの⁇大丈夫⁉︎」
声を掛けるために駆け寄ると体にはあざが出来ており1人は体がすごく熱い
?「ひっ、ごめんなさいっ、良い子にするからっ‼︎弟だけはっ!」
?「うわぁぁんっ、だいぢゃんをたたかないでぇぇっ!」
阿「大丈夫誰も叩かないから!とりあえず家おいで!」
そのまま家に帰りとりあえずおでこに冷えピタを貼り温かくして布団に寝かせてあげるとそのまま規則正しい寝息が聞こえてきて一安心
阿「…ふぅ、こんなもんかな…」
翔「ママ?」
阿「ん?翔太どうしたの?」
翔「いたいいたいしてたぁ…しょたといっちょ、」
阿「よしよし、翔太はもう痛い痛いバイバイしたもんね、あの子達もこれから痛い痛いバイバイしていくから翔太お利口さんできる?」
翔「ん!しょたできるよぉ!」
阿「よし!じゃあ、涼太とおやつ一緒に食べててねママちょっとお話ししてくるから」
翔「あい!りょったー!」
トテテテテッ
阿「よしっ、いくか…」
……………………………………………………
コンコンッ
阿「はいるよー?」
?「あっ、あのっ、俺たち…」
阿「もう起きても大丈夫?あ、飲み物新しいの持ってこようか」
?「…叩かないんですか…?」
阿「なんでよ笑叩くわけないでしょ?」
?「だいちゃっ、…グスッ」
阿「とりあえずお名前教えてくれる?」
大「…大介10歳です…」
康「こうちゃん、6歳…グスッ」
大「、たっちゃんが、…逃げろって言って…それでっ、グスッ」
阿「わかった、ごめんね思い出しちゃったね…ギュッ」
康「…ママみたいやぁ、…」
大「…んふふっ、ほんとだぁ」
まさか2回も同じことを言われるとは思っていなかったから思わず笑いが出てしまう
阿「ふはっ、それあの双子にも言われたな笑」
大「…あのっ、俺たち、これからどうなるんですかっ、?」
康「こうちゃん、もどりたないっ、!」
俺の服を掴み必死の眼差しで見つめてくるもんだからこのままさっきのところに戻す訳にもいかず…
阿「…ここで一緒に暮らす?」
大「いいの…?」
康「こうちゃんここで暮らしたい‼︎」
大「…じゃあ、たっちゃん達も!ここに暮らしたい!」
阿「…たっちゃん達は今どこにいるの?」
大「それは、わかんない…」
阿「そっかぁ、じゃあ大介達のことを心配して見にきてくれた時に一緒に住もうって言ってみよっか!」
大「…わかった!」
翔「ママ〜〜〜‼︎」
涼「おはなしおわったぁ?」
阿「うん、おわったよぉー!」
康「わっ、かわえぇ…」
阿「2人ともお名前教えてあげて?」
翔「しょたです!」
涼「りょたです!」
大「翔太と、涼太?おれ、大介です!大ちゃんでいいよ!」
康「ぼくは康二!康ちゃんって呼んでや!」
翔「しょたとりょたのにぃに?」
阿「そうだよ仲良くしてね?笑」
涼「やったぁ!にぃに!」
阿「ふふっ、2人ともご飯できるまでこの子達の相手してあげてくれる?」
大「うん!翔太涼太あそぼ!」
翔「あそぶぅ!」
康「あそふでぇ!」
……………………………………………………
リビングに4人で仲良く遊んでもらっている間に夕ご飯の準備を進めていく
いつもは4人分だけど今日は6人分作るのか…
あれ、6人分ってどのくらいの量なんだろ…
阿「うーん、ハンバーグにするか、いやカレーにするか…?」
結局悩んだ結果子供達の要望によりカレーに
ハンバーグをつける形になった。
そしてしばらくして蓮が帰ってきた。
ガチャッ
涼「あ、パパ!」
翔「おかーりー!」
目「ただいま〜!ギュッ」
阿「おかえり蓮って、その子達どうしたの⁉︎」
蓮の後ろには中学生くらいの子供が2人とそのうちの1人に抱かれてる赤ん坊がいた。
目「あぁ、話聞いたら行くあてがないって行ってたから連れてきちゃった…ごめんね、」
阿「え、あっ、それだったら俺も…」
大「あー!たっちゃん!」
康「てるにぃ!らうちゃんも‼︎」
辰「えっ、お前らここにいたの⁇⁉︎」
照「無事だったのか…よかったぁ、…」
目「え?増えてる?⁇亮平産んだ?」
阿「とりあえず詳しいことはご飯食べてから話す!」
翔「ごはん!」
涼「ごはんよぉ!」
大「やったぁ!ごはん!」
阿「ほら、君たちも!」
辰「えっ、⁇⁉︎」
照「…おじゃまします、」
………………………………………………
6人のご飯のつもりが9人で囲むことになり
ご飯の量は増えちゃったけど作り甲斐あったし
まぁ、よしとしよう笑
涼「おいしーねー」
翔「ねぇー!」
大「すんごい美味しいよカレー!」
康「ほんまや!むっちゃうまい!」
目「そんな慌てなくても沢山あるから笑」
元気よく食べてくれる翔太や大介達とは裏腹になかなかご飯に手を出さない
阿「…2人は食べないの?」
辰「本当に…食べてもいいんですか?」
照「弟達のことも助けていただいたのに、ご飯までもらっちゃって…」
阿「それは俺たちが好きでやってることだから気にしないでいいよほら、遠慮しないで沢山食べて?」
辰「でも、」
目「亮平が折角作ってくれたから温かいうちに食べてあげてほしいな?」
阿「結構自信作だから味は心配しないで笑」
照「たつにぃ、…」
辰「…っ、いただきますっ、」
一口口に含んでまた一口と沢山食べてくれて
最終的におかわりまでしてくれて本当よかった…
目「はーいみんなもう寝るよー!」
蓮と2人で協力してなんとか子供達を
お風呂に入れようやく眠る時間
今日は沢山遊んだから皆んなまぶたが半分ずつ
閉じてきている
大「大ちゃん達どこで寝たらいいのー?」
康「こうちゃんもうねむい…」
阿「大介と康二は今日だけ翔太達とおんなじお部屋でいい?」
目「明日ベットとか買いに行かなきゃね」
大「はぁい!おやすみなさーい」
翔「しゅみぃ!」
涼「おやすみぃ!」
康「なさーい」
下の子を寝かせリビングにお兄ちゃん2人を
集める
阿「よしっ、さてと…お話聞こっか」
目「2人はあの子達のお兄ちゃんでいいのかな?何があったのか教えてもらえる?」
辰「…そうですっ、大介とラウールと康二がおせわになりましたっ、…えと、俺たちの名前は辰哉と照です、簡単に言ったら親からちょっと暴力的な事されて、親が居ないうちに逃げてきたって感じです…」
照「もう明日の朝にはちゃんと出ていくんでだからあんしんしてくださいっ、」
辰「ご馳走になったご飯代もちゃんと返すんでっ、だから今日だけ温かいふとんでねかせてあげてくださいっ、」
目「…今日だけじゃなくてさ、これから毎日温かい布団で眠らせてあげようよ弟君も君たちのことも」
照「でもそれじゃあ、迷惑かけてしまうっ、」
阿「別になんも迷惑じゃないからむしろ子供が出来たみたいで楽しいから大丈夫だよ?」
目「うん、それにこんな小さな赤ん坊もいるんだから尚更出ていくのは反対だよ」
辰「でも、流石にそんなっ、‼︎」
大「…たっちゃん?」
辰「あ、大介…寝てたんじゃないの?」
大「おトイレ行こうと思って、…たっちゃんここばいばいするの…?」
辰「…大介は、ここにいたい?」
大「大ちゃんママとパパが出来たんだよ!たっちゃんのママとパパが!」
辰「パパと、ママ?」
照「それってもしかして…この人たち?」
大「そうだよぉ!」
目「弟くんもこう言ってるし俺たちも全然居てもらって構わないからだから遠慮なく頼ってよ」
照「……辰兄どうする?」
辰「…本当に頼ってもいいんですか…?」
目「もちろん、君たちの事もこれから沢山知って本当の家族みたいになれたらって思ってるくらいだから任せてギュッ」
そういって優しく抱きしめてあげると緊張の糸が解けたのか瞳から一つまた一つ涙が溢れてゆきやっぱりまだまだ小さな子供なんだよなと改めて実感する。
照「っ、辰兄っ、グスッ」
辰「~~っ、グスッごめっなさっ、い」
目「謝らなくていいよ大丈夫だから」
阿「これからは沢山俺たちの事頼ってね?」
辰「うん、お願いしますっ、パパ、ママ?」
照「俺もよろしくお願いします、父さん、母さん」
目「父さん呼びもいいな…」
阿「ふはっ、そこ?笑」
大「大ちゃんパパとママと寝たい〜!」
目「いいよ、じゃあ寝室いこっか」
阿「2人はおんなじお部屋で大丈夫?」
辰「あ、大丈夫です!」
阿「じゃあそこのお部屋使ってね明日必要なもの買いに行くから早く起きてねおやすみ」
辰「おやすみなさい…!」
照「おやすみなさい」
次の日朝からみんなで大型ショッピングモールに行って日用品を買うことにした
帰ったら双子だけではなくなんと5人も子供が増えていたけど楽しくなりそうな予感しかしないからまぁまぁ、ありかな笑
目「ねぇ、亮平」
阿「んー?なぁに?」
目「5人も子供が増えたけど俺たちちゃんとパパとママになれるかな…」
阿「…わからないけど、沢山の愛情を注ぐ事は出来るでしょ?だから大丈夫なんとかなるよ‼︎」
目「うん、それもそっか…よしっ、頑張ろ‼︎」
阿「もう早く寝よ?明日も朝早いんだから」
目「うん、おやすみ」
阿「おやすみ」
次回作…パパってなんの仕事してるの?
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コメント
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めいさんのお話大好きです!!アカウント見つけられてよかったぁっ!