中島視点
この世界は理不尽だ
見た目のせいで、周りからはいつも罵声の声がとんでいた
目が大きくて気持ち悪い、ヒョロヒョロで不健康、顔がシュッとしててエイリアンみたい
そんなことを沢山言われてきた
孤児院で過ごしているときも、そんなことばっかり言われた
そして、とうとう孤児院から追い出されたんだ
行く宛もなく、食べるものもなく、勿論お金もない
こうなったら、誰かからお金を奪うしかない
そんなことを思っているときだった
一人の女性が、誰かに話しかけていた
けど、その人の周りには誰一人もいない
遠くにいるのかなと探してもいなかった
すると突然、
???「いや、君だって」
その人に声をかけられたんだ
そして、咄嗟に顔を隠した
中島「も、もしかして、僕ですか、?」
???「そうそう、君。大丈夫?お腹へってないの?」
中島「あっ!そ、そうだ。」
危うく、目的を忘れるところだった
僕は、申し訳ないと思いつつ
生きるためには仕方ないんだと自分に言い聞かせ立ち上がった
中島「有り金を、ぜッ、全部!ここにおいて、いけ、」
???「おぉーい?大丈夫?」
言葉がでなかった。遠くからしか見えなくてその人の姿はよくわからなかった
けど、初めてその人の姿を見た時
まさしく、”綺麗”この2文字が誰よりも似合う人だった
中島「あッ、」
こんな醜い僕の顔なんて見せたら、気分を悪くさせてしまう
そんなことを思って、僕は顔を隠した
???「えっ!?なんで隠すの!?」
中島「だッ、だって!!僕の顔なんか、醜くて綺麗な貴方には見せられないから、」
???「え?君の顔は醜くないよ?」
中島「へッ?」
今、この人はなんて言ったんだ、?僕の顔が醜くない、そんなはずはッ
そんなことを言われ、驚きのあまり顔をあげてしまった
???「捕まえた!」
その瞬間、両頬に今まで感じたことない手のぬくもりを感じた
けど、こんな顔見せたくなくて抵抗してしまった
中島「やッ、だめッ。見ないでッ」
???「なんでよ。」
???「僕、君の顔綺麗だと思うのに」
中島「へッ、、、綺麗、?」
???「うん、綺麗」
抵抗したのにもかかわらず、その人は追い打ちをかけるかのように
僕の容姿を褒めた
???「そういえば、名前まだだったよね」
凛音「僕は、霜辻凛音。君は?」
中島「ぼ、僕は」
中島「中島、敦、です」
凛音「敦くんかぁ。いい名前だね笑」
中島「!」
初めてそんな事言われた、
なんだか、感じたことのない何かを感じた気がしたんだ
コメント
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んふ今回も最高!!